貴族の僕と商人の彼女
2024・03 作者・わたちゃん
僕と彼女は、とある鉱山跡地の洞くつに来ていた。
「ちょっと疲れたな・・ここら辺で休もうか?」
「う~ん、そうね、80Rくれたらね。」
僕は、彼女に80Rを財布から、てわたした。
他には、色々とあったのに・・・。
彼女は、この奥深くにある銀水晶を掘り出したいみたいだ。
2週間前、僕は彼女と初めてであった時も
こんな感じだった。
僕は、大きな沼に両足を突っ込んでいて、
動けないじょうたいで、彼女が、ちょうど
とおりかかった・・・。
「そこのおじょうさん~~助けてください~」
「助けてあげてもいいわよ、100Rくれたら。」
え?お金取るのか?しかたがない・・・払うか。
「ロープ代、35Rするけど買う?」
「さっきの100Rは?」
「人件費・・・。」
僕は、ロープ代35Rを彼女に支払った・・・。
定価の2倍じゃないか・・。(泣)
彼女が、ロープを僕に投げてくれたのはよいが・・後、もうちょっとで届かない・・。
「そんなはじっこにいないで少し沼に
入ってくれれば、とどくんだけど。もう一つ
ロープ持ってないの?」
「持ってないわ」
「僕がもし払わないといったら、どう
するんだい?」
「このロープしまっても良いかしら?
それともクリーニング代・・310R払う?」
「うん、わかった・・・払うよ」
こうして僕は彼女にたすけてもらった。
こういう人もいるんだな・・・さすがに商人
血筋だけあるなあ・・。なんて惚れた人に
言えるかな?彼女はどうするんだろう?
考えは銀水晶を手にいれてからだ。
「さてと、そろそろ,出発よ。」
僕と彼女が、奥の入口と進んだ。
そしてその奥には、なんとほこり苔だらけではあるが、たしかに銀水晶が小さいのが、
たくさんあった。リュックにつめるだけつめ
出口近くで、彼女のリュックから銀水晶の形がどんどん大きくなりゴーレムの形になって暴れ出して、このまま洞くつは崩れ、彼女はリュックにつぶされてしまう。僕は外にぎり
ぎりでようやく通れた。彼女はというと、
まだリュックを出そうと苦戦している。
彼女が転倒しとっさに僕は、彼女をスライ
ディングのいきおいで外に出ると同時に
洞くつは、ガラガラとくずれさった。
「・・・助けてくれて、ありがと☆勇気のある人なのね、でも銀水晶はとれなかったけど、
それよりも私の事こんなんでもいいかしら」
「その・・僕も、君のことを・・・。ずっと・・」
「良いのね?手出して」
「いいよ?それから?」
「サービス☆手と手をつなぐの」
「そういうことかあ・・・なるほど・・・」
ぼくらは、貴族の館へ帰るのであった・・・。
FIN