敬老の日
敬老の日は当初、年寄りの日、老人の日と呼ばれていて、戦後に始まりました。
昭和四十一年に敬老の日として、国民の祝日として制定されます。
それから長らく九月十五日に固定されていたのですが、平成十五年からは九月の第三月曜日に移動しました。
敬老の日の趣旨は、長寿を祝い、老人を敬愛するとされます。
確かに世の中の大多数の高齢者は、社会の発展に寄与し、我々若年層の手本となり、指導鞭撻の恩があります。
しかし一方で、一部の経営者や政治家には明らかな老害が存在するのも事実です。
戦前、海軍を悩ませていたのは東郷平八郎元帥でした。
海軍軍令部では皇族の伏見宮博恭王殿下(軍令部総長)と東郷元帥をして「殿下と神様」と
並称し、事あるごとに海軍省(内閣)と対立しました。
最も顕著な事例はロンドン海軍軍縮条約の時で、条約に反対する「艦隊派」として東郷元帥が擁立され、それを軍令部総長の伏見宮殿下が支えるという構図が出来上がり、統帥権の干犯問題へと発展した事例でしょう。
また東郷元帥は艦隊決戦を海軍の至上命題として位置付けていた為、航空戦力を軽視していたとも言われております。
高齢者を老害にさせない為には、我々若年層が努力して、高齢者が安心して後事を託せる存在になるのが肝要です。
ダグラス・マッカーサー元帥のように「老兵は死なず、消え去るのみ」と述べたように。




