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先住民族

 日本列島の先住民族は、我々日本人です。

 沖縄の伝承では琉球王朝の開祖は源為朝の子とされていますので、土着民を征服した王朝とも言えます。

 更に時代を遡ると、山幸彦が失った釣り針を探して竜宮城に行く話がありますが、あれは琉球の城とする説もあるようです。

 その竜宮城の海神の娘を娶り、産まれた子供が鵜萱葺不合命で、神武天皇の父親になります。

 つまり、ニニギ尊の天孫降臨で最初に山の神の娘と婚姻して陸地に対する支配権を得て、次の山幸彦の代に海神の娘を迎えて海に対する支配権を得ます。

 こうして陸海の支配権を得た神武天皇は東征して紀伊半島に上陸し、この地にいた長髄彦らを駆逐して大和朝廷を開きます。

 この長髄彦らの他、神武天皇の支配を逃れた土豪や領主が東日本へ逃げ延びて、蝦夷(えみし)と呼ばれるようになります。

 崇神天皇の御代、四道将軍を遣わして各地を平定しますが、北陸道と東海道を進んだ二人が再会したのが会津と言われていますから、割と早い時期に東北地方の南部地域までを征圧しています。

 更に日本武尊が西の熊襲を討伐し、東の蝦夷を征伐して連れ帰るなどして列島統一事業は続きます。

 その後しばらく、中央で後継者争いが続いて統一事業は停滞しますが、蝦夷との交易を通じて少しずつ統一は続きます。

 やがて中央政府が安定期に入ると、大規模な征討軍を派遣しての統一事業が再開され、支配地域は徐々に北上します。

 その途上で台頭して来るのが奥州藤原氏で、朝廷の支配地域を津軽海峡にまで拡大しました。

 以後、室町時代に蠣崎氏が渡島に居館を構えてアイヌと交易を行っていた事績がありますが、蝦夷とアイヌは別民族とされます。

 アイヌ自身も樺太を通じて北海道に移住した際に、先住民族を追い出して居住したと伝えていますから、この先住民族は蝦夷であったと考えられます。

 北海道全域を統治するのは明治期まで待たなければなりませんが、それ以前のアイヌが流入するまでは蝦夷が北海道の先住民族として居住していましたから、日本列島は我々日本人が先住民族と胸を張って主張できます。

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