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小人族

 ファンタジー世界には、様々な小人族が登場します。

 トールキン大先生の「ホビット」、『ソードワールド』の「グラスランナー」、『D&D』の「ケンダー」などですが、背丈が低く、すばしっこい以外は性格も特性も共通点がありません。

 この辺りは大人の事情がありますので、小人族を登場させる場合は、版権などに留意して描く必要があります。

 そういう理由で私は小人族を登場させません。

 我が国でも北海道にはかつて「蕗の葉の下の人」と呼ばれるコロボックルが住んでいたとされます。

 実際には北海道の先住民族で、後に北千島列島へ移住した部族が該当するようです。

 北海道や東北地方の先住民族については様々に取り沙汰されているのですが、少なくとも江戸時代までに定住したアイヌ民族のその前に、鎌倉時代までは別の先住民族がいたのは確かなようです。

 歴史を整理しますと、飛鳥時代までに成立した我が国は、東日本へ朝廷に従わない人々を追い払っていました。

 これらの人々は蝦夷(えみし)と呼ばれ、同一民族の他部族という扱いだったようです。国内には他に、熊襲、隼人、国巣、土蜘蛛、八束脛など朝廷に従わない勢力が幾つかありました。

 それ以前については伝承の域を出ないものの、長髄彦が東下したとも言われ、津軽地方を根拠に抵抗を続けていたとも言われます。

 いづれにしても平安時代中期までの蝦夷は、大和朝廷に服属しない土豪や部族の集まりで、個々に交易や抗争を繰り広げていたようです。

 同じ漢字を当てて蝦夷(えぞ)と呼ばれるようになるのは鎌倉時代後期からです。

 平安時代中期から鎌倉時代にかけて、奥州藤原氏を中心に懐柔や征伐で勢力圏を広げて、ついに本州最北端まで朝廷の力が届くようになると、源頼朝は奥州藤原氏を滅ぼして、鎌倉御家人を向かわせて奥州を支配下に置きました。

 北海道へ逃げ延びたとしても、樺太から南下して来る人々と挟まれた蝦夷(えみし)は十勝から釧路、千島列島へと逃げたと考えられます。

 これまでと違う風俗を見せる人々に、鎌倉幕府は当惑したと推察できます。


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