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<第55話> 新1801小隊

「やった、、、勝ったんだ!!!」



勝利したことを心の底から喜んでいると藤原ルークの手下「ルークガールズ」がこぞって第1対戦ルームへ入って来た」



「ルーク様ああああああああ!!!」 「大丈夫ですかああ!!」



「三木ハルトさん今度は覚えておきなさい!!最終的にはルーク様が勝つ。そう決まってるのよ!!!」



「ルーク様があなたを倒すまでこの怨念は消えないわよ。私が許さないわ!!」



ルークガールズが怒るとめちゃめちゃ怖い。怒りの声を聞き流し笑って誤魔化すと



「、、、それ以上はやめておけハニーちゃん。君たちの怒っている顔など見たくない。笑ってくれよ」



「ルーク様ああ!立ち上がれますか??」



「ああ大丈夫だ。三木ハルト先に行け。私は負けたんだ。今日の主人公はお前だよ、、、」



突然のルークによるフォローに対して



「ありがとうな、、、」



僕は仰向けに倒れこんでいる藤原ルークに一言感謝の気持ちを述べて対戦ルームを後にした。




きゃあああああああああ!!!! ヒュウヒュウヒュウヒュウヒュウヒュウヒュウヒュウ!!!


ミキ君ーーーーーー!!!!!! 愛してるぜええええええ!!!!!!



対戦ルームに続く通路は試合を見て感動した多くの観客でごった返している。奥田ミヤビ戦で見た巨大パネルはひっくり返されていて「三木ハルト正隊員おめでとう!!」に変わっていた。中にはあまりの戦闘に涙するファンまでいる。バーテックスには人の心を動かす力がある。僕は初めてバーテックスをやってて良かったなあって思えるようになった。



帰る途中はたくさんの人に写真撮影や握手、サインを求められて囲まれてしまう。すぐにその後のインタビュー会見があるのでその場をなんとか切り抜けるとその奥には白石さんがいた!!



「ハルト君!!!!!」



「白石さん!!!!」



二人の目が合うと同時に真っすぐお互いの胸に飛び込んで強く抱きしめ合った。



「は、、は、、ハルト君、、、正隊員おめでとう!!!」



「白石さん皆見ていますよ泣かないでください!!」



「泣かないでって言われても、、、ハルト君はだって、、、家族じゃん!!!」



「白石さん、、、そういうところかわいいですよ」



「ハルト君、、、ずるいよ。こんなタイミングで、、、」



白石さんがあまりの嬉しさに大号泣している。周りを見ると突然現れた女に疑問を抱いていた。僕が観客に白石さんの紹介を始める。



「彼女は僕のオペレーター白石ルナさんです!!今まで頑張ってこれたのも今日勝つことができたのも全部この人がいたからです。皆さんも白石さんに暖かい拍手をお願いします!!!」



ヒュウヒュウヒュウヒュウ!!!! 白石さあああああああああんんんん!!!!


ありがとおおおおおおおお!!!!! フゥーーーーーーーー!!!!!!!



「ハルト君、、、最高の試合をありがとう!!正隊員になっても一緒に居てくれる??」



「もちろんです!!!」



「うーーーーー!!!!ハルト君大好き!!!」



ヒュウヒュウヒュウヒュウ!!!!!! フゥーーーーーーーー!!!!!



その後二人で第1観戦ルームに向かいインタビュー会見を受けた。内容は今日着ているブランドについて。今日の対戦の感想。正隊員になってから頑張りたいこと。そして、、、



「三木ハルト選手。応援してくださっているファンに何か一言ありますか??」



「はい。僕は最初このバーテックスに出会ったのは入学して14日後、5月25日でした。最初は全く勝つことができず大苦戦を強いられて、、、そしてお気づきの人もいると思うんですけど違反行為によって今日までに1勝しないと除隊処分が下されるって状況で偶然かもしれないけど何とか勝つことができました。僕がファンに伝えたいことはどんなに絶望的な状況でも決してあきらめないで下さい。諦めなければ負けたとしても必ず手元に自分の経験値になってるはずです。いつか勝つその日まで粘り続けた結果が今日の僕だと心の中だとそう思ってます。以上ですありがとうございました」



パチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!



今日の戦闘はインターネットでものすごく拡散されこれをまとめた動画は急上昇としてネット記事トップに掲載された。その後も戦闘服を着た衣装撮影、雑誌取材、さらに新たなスポンサーなど様々なオファー、仕事が入り込んで急に大忙しになった。



次の日7月22日そのまま寝ることなく昼10時に三木ハルトの正隊員配属先を決める会議が行われた。僕と白石さん二人と各部隊指揮監督と指令室本部の3体制で行われた。そのやり方はオークション形式で僕の年俸をスポンサーと会談しながら決めうちの小隊ならどのくらいお金を出すことができるかで決め。多く支払うことができる部隊が僕を獲得することができる。



聞いた話によるとそこには裏にエリザベスの圧力がかかっているらしい。エリザベス以外に誰も三木ハルトの獲得に挙手する人は現れず。結局エリザベスが僕を買い取った結果。配属部隊は1801小隊に決まった。河野マイ、佐倉カイセイ、山崎ナナミ、三木ハルトの4人体制によって新しく1801小隊はリニューアルした。



「ミッキー!!!昨日の試合カッコよかった!!!大好きだよ!!!」



「ミキ君!正隊員おめでとう!!これからは私たちと一緒に戦えるようになって嬉しいよ!!」



「ミキ、、、お前強くなったな。今度遊びで俺と喧嘩してみねーか?本気でかかって来いよ!」



「皆ありがとう!そしてこれからよろしくお願いします!!」



7月23日学校は夏休みに入った。エリザベスから直接入隊許可証を貰ってその書類部分に必要部分を書き込んで「三木」のハンコを押す。そこにはもう一つ欄があってそれは自分の担当するオペレーターの名前だ。最近オペレーターのオファーも絶え間なく届いていて特に慶優館が強く僕のことを推している。藍田塾から支給される給料の倍を出すとまで言っている。その話を聞くとおいしいのだがあいつらは僕を手に入れるためなら手段を選ばない、、、



「三木ハルト君ですよね!私慶優館の井口って申します」



「今日は何ですか?しつこいですよ」



「実は裏ルートで聞いてしまった話なんですけど、、、あなたのオペレーター白石ルナさんってあなたの担当についたのお金と名声のためだということを知ってます??彼女あなたを正隊員に送り出したのは初めてで2年目ということもあって相当焦らせていたみたいです。だから知人の紹介でしょうか?特殊推薦の子をルール違反で情報をつかみ取りあなたに体などを使って甘い誘惑をかけていたと噂では聞いております、、、なお白石さんは酒癖が悪いらしくよなよな若い男と夜の街を歩きそういう男と行為に励んでいるとか、、、あなたはそれでも彼女を信じますか??ではお気をつけて、、、」



「、、、、なんだあいつ」



やつらの言葉胡散臭いなと思いながらも僕に注いできた愛情??は嘘だと思うと少しもやもやした気持ちになる。すぐ藍田塾に行き白石さんにそのまま伝えてみた、、、



「、、、って慶優館の人言ってました。まさか嘘ですよね??」



「後文は嘘!ハルト君と約束して以来外でお酒飲んでない!もう数年彼氏いないし!それは違う、、、けど前文は嘘ではない、、、言ってる通りかも」


<詳しくは 白石さんと同居するようになった理由 をご覧ください>



「白石さん!!!嘘って言ってくださいよ!!そんなわけは!!」



「今は違う!!ハルト君のこと今は本当の家族だと思っている!きっかけがそうだったの、、、ただそれだけ」



「、、、そうですか。分かりました、、慶優館の所に行きます!!」



「ハルト君!!」



「ごめんなさい、、、そのことはいずれ言おうと思っていた!ゆっくり話そう、、、」



「離してください!!」



白石さんはその場で膝から崩れ落ちている。そんなの構わず僕は慶優館の所へ向かう!!慶優館前には加入の時には声をかけるよう伝えてあるキモ眼鏡が立っている。



「三木ハルト君。慶優館への加入考えてきましたか??早速窓口の方へ!!」



「そのことなんだけど、、、」



「気持ち焦らずー!!さぁ早く窓口へ!!」



「二度と僕に関わってくるな。慶優館に入るつもりなんてはなからねぇんだよ!!」



「てめぇふざけやがって!!我々を馬鹿にするのもいい加減にしろよ!!」



必死に僕の腕をつかみ何としてでも受付に入れようとする!!!その時に白石さんが!



「あなたたちのやってること立派な犯罪行為です。警察に通報しますよ!!」



「クソッ!!三木ハルト!今度のバーテックス覚えておけ!!お前を地獄に送ってやるからな」



キモ眼鏡は逃げるように慶優館の中に入っていった。僕は改めて謝罪した



「ごめんなさい、、、あの時はカッとなって、、、実は正隊員になってもオペレーターは白石さんしか考えられないです」



「いいのーいいのー!!さぁハルト君!!入隊許可証出して!!」



僕の名前の隣に白石さんの名前とハンコを押して許可証の記述は全て終わった。すぐに職員室に持っていきエリザベスに直接手渡しする。





7月25日 18世代担当指令室



「ハルト君準備いい??」



「ばっちりです!!」



二人の右腕には1801小隊のロゴの刺繍が加わっている。18年入学<中学3年>と担当オペレーターの集まる会議で入隊式が行われていた。その指令室の代表が二人の名前を呼ぶ



「1801小隊配属、三木ハルト隊員と白石ルナオペレーター。自己紹介を」



「はい今日から1801小隊に配属となりました。1組の三木ハルトです。よろしくお願いします」



パチパチパチパチパチパチ



「同じく三木ハルト担当オペレーター白石ルナです。よろしくお願いします」



パチパチパチパチパチパチ



「二人ともこれからは戦場だ。命の危険もある。気を引き締めてかかれよ!」



「はい!」 「はい!」



「今日は解散だ!」




「ミキ君入隊おめでとう!!」



「ミキ、、、これからが本当の戦いだぞ」



「ミッキーと長い時間一緒にいられるー!!やったー!!」



隊員たちで僕を囲っている中エリザベスがカメラを取り出して、、、



「はいはい隊員たち、、、それとオペレーターも並んで記念撮影だよ」



隊員たちは前列オペレーターとエリザベスは後列で左から河野マイ、佐倉カイセイ、山崎ナナミ、三木ハルト。後列は河野ちゃんのオペレーター、新座さん、ナナミはオペレーターがいないのでそこにエリザベス、白石さんの順番に並んで



「はーい、、、チーズ!!」



これが僕を含めた新しい1801小隊の始まりである。これからは新しい出会い、新しい発見が目の前に現れてくることを僕たちはまだ知る由もなかった。





第4章 大いなる試練 完


三木ハルトの加入により4人体制となった1801小隊。彼らに待ち受ける新たなジュウシンとは??



次回 <第5章> 本当の戦い

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