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<第32話> 決戦

「1608小隊全滅。ジュウシンが4番街の最終防衛ラインを攻撃中。ジョウホクを超えてミカサに向かってきます!」



「こちら5番街防衛ライン。ダメです新型の数が多すぎて倒しきれません!!5番街が突破されるのも時間の問題でしょう!!」



「こちら1503小隊、1番街ジュウシン討伐完了。これより4番街に向かいます!」



「こちら1801小隊。6番街付近にジュウシンを4体確認。援護が必要です。今エリザベスがセントラルクロスに向かいました」



指令室本部にいる総司令室長が



「全小隊に告ぐ。各ブロックのジュウシン討伐後すぐさま4番街から6番街に向かい最終防衛ラインを死守せよ!」



「、、、間違いないやつらはアブトルの存在に気付いている、、、」





6番街



おいおい何体新型が出てくるんだよ!!俺らを苦しめる気か??ナナミがもう一言もしゃべらなくなったぞ。三木がいなくなってからめちゃめちゃ機嫌が悪くなっている。新型の不気味な笑顔その顔見ると腹が立つ。



とりあえず新型は逃げられないところに追い詰めて様々な角度から横やりを入れれば倒せるということをエリザベスが教えてくれた。だが上手くはいかない。あいつ追いかけてもスピードが速いから離されるし地味に賢いので建物とか破壊しながら移動する。ジュウシンって知能の低いやつがほとんどだと思っていたがこいつは本当新型に相応しい例外だ。



「ナナミちゃん!!」



ナナミが新型2体に挟みうちになっている。マイが新型の片方をパルサーで威嚇射撃して間合いから遠ざけたが、、、



「ナナミは目の前のを!!俺は遠ざかっていくのを殺す!!」



「、、、」



ナナミが黙り込んでいるときはマジのときだ。あいつは小隊で一番強いからな。



ズギャァァァァァーーン!!!



なんだ???セントラルクロスから稲妻が???まさか、、、エリザベスとミキの野郎、、、キングと戦っているんじゃねえか??



「マイ!セントラルクロスに行こう!ほっとけないよ!!あいつら酷い目に合ってるかもしれない!!」



「、、、これが私たちのミッション!!手放すわけにもいかない!!」



「ミッキーが危ない!!!クソッ!なんでこんなことしなきゃいけねぇんだよ!」



エリザベスとミキがすごく心配だが俺達にはやるべきことがある。そうしていると1812小隊がこっちにやって来た、、、この先ぜってぇー通さないからな!!何としてでもここを守って見せる!!!





セントラルクロス



巨大な交差点のど真ん中で少女とエリザベスは睨み合う。少女の目は蒼く輝きだすと同時に空から陸海をひっくり返すくらいの大雨、交差点のいたるところで雷が降り注ぐ。景色が酷すぎるあまり逆に神々しく見える、僕はなぜかあの時みたいにこの状況を美しいと感じてしまった。



「ハルト君!立てる??」



白石さんからの通信だ。僕は残っている力を振り絞りなんとか立ち上がる。



「こいつを殺さないで!私がこいつを攻撃してるうちに後ろに回り込んでABDを破壊しなさい!ABDを破壊すれば彼女を生きたまま捕獲してジュウシンの正体を探ることができる」



「分かりました!!」



僕はエリザベスの作戦に賛成した。



「、、、しね」



小さな声でつぶやいた少女は光の速さでエリザベスまで接近。エリザベスの頭めがけて正拳する。エリザベスは全ての攻撃を二刀流の剣でカバーするが、、、少女が一瞬で背後をとる



「その攻撃パターン分かってるんだよ!!」



エリザベスは腰から尾のようなものを3本だして彼女の腹に突き刺した。少女は刺された瞬間自分自身放電する。電気が尾を伝ってエリザベスの体を刺激する。お互いに倒れた。



だが2人ともしぶとい。同じタイミングで立ちあ上がり少女は雷の棒を作り上げエリザベスと剣と剣をこすり合わせる。お互いに力を押し付け合うが動こうとしない。



「今だ!!」



エリザベスの掛け声と同時にシステムオーバードライブを起動して少女の所へダッシュした。



うおおおおおお!!



だが少女は気づいてしまう。エリザベスの足を蹴りで救い出して僕の体を左手で押し返した。僕は押し返された方向に飛んでいき光の速さで追いかけて僕の腹に雷の剣が刺さった。



諦めていない。僕はその前にエネルギー体に変化していたので体を貫いただけだ。



「!!!」


少女もこれには驚いている。僕とエリザベスは交互に彼女を攻撃するがそれを全部受け止めて倍に返してくる。少女は本当に強い!一人で二人を相手してそのうち一人はどんなものに変形できる創造神のようなABDを持っているやつだぞ!



「残り60秒!!」



システムオーバードライブのタイムリミットは刻刻と迫っている。エリザベスは黄色い光を背中から生やすことで空中を飛び回る。少女は動きを遅くすることもなく羽根を生やしたエリザベスをひたすら追いかけている。



「ころおおおおおおおおおしてやるううううう!!!!!!!!」



冷静だった彼女が飛び回るエリザベスに焦り出してきたのか熱くなり心の底から叫びだすようになっていた。



「あんた殺す以外にも言う言葉他にもあるんじゃねぇの!」



エリザベスがいきなり関係ない話を少女に振った。



「うるさああああああああああいいいいいいいいい!!!!!!!」



「、、、、ちゃんとご飯食ってるか????」



すると少女が動揺し始めた。今まで汚い言葉を連呼していたのに急に言わなくなる。



「あんたの欠点は愛されてないこと!!!どんなに強くてもあんたは私たちに勝てねぇ!!」



エリザベスが左手の剣を弓矢に変えて少女に向けて矢を放った。彼女は光の速さで矢をかわしたがその横にエリザベス!!



「あんたに縛りついてるもの解放してやる!!!」



エリザベスが少女の後頭部に弓矢を向けて発射した、、、が少女はなんとかガードして防いでいく。



どんどんどんどんガードしてもめり込んでいく!!



「ミキ!!今だ!!」



僕は真っ先に飛び込んで彼女の張った電気トラップを避けていく。彼女が僕を見て僕の前に雷の壁を張る。



「残り30秒!!」


やるしかないと思って体をエネルギーに変化させてまっすぐ進んだ。雷の壁をすり抜けていく。



エリザベスはその後も少女に向けて剣を振り回す。少女は腕に矢がねじ込んでいながら攻撃に対処するこいつは只者ではない。



「残り5秒!」


よし!彼女の背後に回り込んだ!今なら行ける!エネルギー体から生身に戻して



おりゃあああああああ!!!



彼女は振り向いた時には驚いた顔をしている。



ああああああああ!!



僕は両手で少女のABDをむしり取り地面に叩きつけてしゃがみ込んでひたすらABDを殴り続けた。



はあえはあえはあえはあえはあえはあえはあえはあえはあえはあえはあえはあえはあえはあえはあえはあえ


わけもわからずただひたすらABDを壊し続けた。ABDの表面は粉々に砕け散る。




「、、、う、、うわわあああああああああああああああああ!!!!」



中から黄色い謎の液体、ケーブルと、、、なんか赤く染まってうねうねした気持ち悪いものが出てきた。なんだろう僕は意識があるころにはABDをぐちゃぐちゃにしてたので中になにがあるか詳しく見てないが、、、とりあえず見ただけで吐き気を催す、、、




僕はここで意識を失った。







ミキが狂ったようにABDを破壊している。それに対してABDをむしり取られた少女は糸がプツンと切れたように地面に倒れこんだ。



その瞬間大嵐だったセントラルクロスは雲が一つ残さず果てに飛ばされていききれいな青空へと変わった。やはり彼女の能力だったのか、、、



、、、一面見渡すと建物一つなくなっていて地平線も奥の囲まれた山々まで全て見渡せる状態である。



何もない交差点ではABDを片付けるのも吐き気がするような無残な姿にして気絶しているミキと使命を何か終えたかのように気持ちよく眠る少女だけが映っている。



「こちら指令室本部、エリザベス先生のところに政府軍のヘリコプターが向かっている。そこで待機するように。数分後ジョウホク一帯を爆破する!」



「政府軍がなぜジョウホクにいる??爆破?どういうことだよ!!!」



「これは命令だ!!気持ちは分かる!従うしかな、、、」ピッ



「、、、クソだな」



とりあえずこいつがキングで間違いない。チッ、、政府の野郎ふざけやがって、、、





タイムリミットまで0分0秒 タイムオーバーです



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