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<第28話> 戦場②

「6番街に3体のジュウシンが接近!!そのうち1体は新型。対人用に作られた殺傷能力の高いジュウシンです」



「白石!!1801小隊の様子は??」



「はい。現在アステロイドが住宅街に侵入し河野さんが何とか対応、、、ですけどだいぶ追いやられています。今佐倉君が応戦に来ました!山崎さんが新型に対応してて援軍が来るまで時間稼ぎをしているところです」



「あの白い化け物が自爆するなんていったい何を企んでいるのか、、、」



エリザベスが指令室で頭を抱えている。こんな追い詰められているエリザベスは見たことない。そして立ち上がり怒鳴りつける口調で



「作戦を変更する!!私も戦場に行く!!何としても隊員を死なせるわけにはいかない!!」



「ですが、、、移動用車は全て出撃してますよ!!」



「問題ない!!バイクで行く!!」



指令室がとてつもない緊張感に包まれていた。




俺がマイのいる住宅地に着くとそこは一面瓦礫の山に変わっていてゴミから激しく火がすべてを葬り去るように燃え盛っている。、、、奥に見えるのはシールド??マイがいる!!あの星形に近距離間合いを取られている!!すぐに麻痺丸と手裏剣を同時に星形に向かって思いっきり投げた。




星形はそれに気づいてパネルで投擲物を撃ち下ろそうとした。だがそうはさせない!手裏剣だけ呼び戻して星形の視線が手裏剣に言ってるうちにマイの目の前まで行き



「隠れろ!!俺がこいつとその間戦っている!!」



「うん!!」



マイが後ろに下がりスナイパーライフルのリロードをしている。星形がこっちに気付く。俺は星形の周りを全力疾走してやつの飛ばしてくるビームを全て切り抜ける。



ここは平らな地面じゃない瓦礫が俺の進路を邪魔している。そのスピードを維持してハードルのように飛び越えたりスライディングしたりして何とかその場をやり過ごす、、、



まずい、、大きな壁が50m先に、、、戻ろうとしてもパネルがこっちを追ってきてる。どうする、、、



後ろから白く輝くビームが!!振り向くとマイがスナイパーを構えている。すると壁にがドリルのように削られていき大きな穴が開く!!その間を何とか潜り抜ける。間一髪だ。



「カイセイ!!ダイレクトに行くよ!!」



「了解!!」



俺は星形のいる方向に進路を変えて猛突進する。星形は進路を塞ぐためにたくさんのパネルでトラップを作った。



僕はそのトラップをバク中や側転、ロンダートを利用して華麗にかわした。そうすることで相手の予測ビーム標準をずらすことができる。



、、、がしかしやつは一つ見えない部分にパネルを仕込ませている。そのパネルは俺が気付いた時には目の前にいた。パネルが赤く輝き始める!!



「危ない!!!」



マイが全力でシールドを張ってなんとか持ちこたえる。



「カイセイ!!アステロイドにとどめを!!!」



俺はアステロイドの黒い目玉の部分に飛びつこうとして刃から両手剣を生成し全力で阻止しようと物理的にガードするパネルを全て切り裂いた。



「カイセイ!!今!!」



星形の無機物な体にがっつりしがみついてやつの堅いボディに何度も切り込みを入れた。マイが後ろから狙撃サポートしてパネルを近づけさせないようにしている。


「これか!!!」



ついに黒い目玉が姿を現した。挙動不審であちらこちらキョロキョロしている。



うあああああああわおおおお!!!!



気持ち悪い悲鳴を上げて目玉から黒い涙を流し始める。



死ねえええええええ!!!!!!



何度も何度も黒い目玉を刺した。この状態になると誰にも止められない!!!



あっははははははぎゃあおおおおおお!!!!!



気付いた時には黒い目玉は球体の形をとどめていなかった。やつの不気味な鳴き声は聞こえなくなり星形の体は動かなくなっている。こいつに勝ったんだ。



「カイセイ!!エリザベスから、ナナミちゃんが新型に苦戦しているみたい。早く合流しないと!!」



「分かったすぐ行く!!」



俺はすぐにマイと合流してナナミのほうへ向かった。ナナミが苦戦するって相当のやつに違いない、、、






私がどんなに逃げても新型は追ってくる。しかも疲労した状態を一切見せることはない。どうすればいいのよと悩んでいると背後から、、、



ビュューーーン!!!



新型は白く輝く光線を軽く回避して何も被害を受けることは無かったが、、、



「ナナミちゃん!!今来たよ!!」



「こいつが新型か、、、思っているよりも動きが素早いな、、、」



後ろから河野ちゃんが援護射撃。佐倉もこっちに来ている!!



「佐倉!!挟み撃ちいいね??」



「分かった!!」



私はイヤリングを斜め上に思いっきり投げて任王立ちした。それを見て新型が猛スピードで鎌を持って襲い掛かってくる。



「行くよ!!」



私は片耳についてるイヤホンを起動してテレポートした。その影には佐倉がいる。着地したところは新型の真後ろだ。今だ行ける!!



佐倉は両手に持っている剣で新型と押し合い始める。剣と鎌がこすり合うことで火花を散らし佐倉の力でもどんどん押されていってる。私はその背後から勢いよく槍を突き刺す、、、



、、、が新型の背中から羽根みたいなのが生えてきてそれは刃が付いている。その羽根みたいなもので私の槍を押し返す。そして4本の鎌を使って私と佐倉を切り裂いた。



「今だよ!!河野ちゃん!!!」



ビュューーーン!!!



河野ちゃんがパルサーを発砲してあいつの頭にヒット!!新型の体は黒いかけらに分かれていきそのままペースト状に砕け散った。、、、、3人でギリギリ勝てるのか。




、、、でも6番街の周囲を確認すると見える範囲で2体のジュウシンを確認した。私はさっきの戦いでエネルギーを相当使ってるし、河野ちゃんも残り弾数5発。佐倉も今使える刃が3枚。もうこの時点で私たちは体力不足に陥っている。これ以上持久戦はできない、、、



「おいおい!まだいるのかよ!!」



「できるだけ3人で戦おう!!エリザベスも向かってるみたいだし」



「そうね!!なんとしてもキングを見つけ出さないと」



私たちはその奥にいる白い化け物に向かって走り出した。




タイムリミットまで残り70分

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