<第27話> 戦場①
セントラルクロスから白い光の筋を出し空が輝いた後見えたのは種類様々の大量のジュウシンの群れ。それらはバリケードを余裕で飛び越え各町の住宅街や路地、商店街などに落下してジュウシンは建物を破壊した挙句近くにいた住人たちを殺し始める。その中には見たことない新しいタイプのジュウシンもたくさんいた。
「私がこの黒いやつ相手する!!佐倉カイセイは目の前の白いやつを、河野ちゃんは住宅街に入って住人を助けてあげて」
ナナミがそういうとみんなそれぞれのジュウシンのところまで全速力で走って行った。
私が住宅街に着くと目の前には柱に埋もれて動けなくなっているおばあちゃんがいた。
「助けておくれ、、、、」
目の前でジュウシンが大暴れしている。早くしないと多くの犠牲者が出てしまう。でもこのおばあちゃんを見殺しにすることなんてできない。
私は背中からパルサー(スナイパーライフル)を取り出しスコープで敵の弱点黒い眼玉部分に標準を合わせてジュウシン「アステロイド」に向けて一発撃った。
バヒュューーン!!
その瞬間アステロイドはパネルで防ごうとしたがパルサーを舐めてはいけない。脅威の貫通力で目玉から少しづれたもののアステロイドに被弾する。
ぎゃあああああああ!!!
アステロイドの不気味な悲鳴が響き渡った。その瞬間におばあちゃんを助けないと。なんとか体を引っ張っておばちゃんを救出。だがアステロイドがこちらにパネルを飛ばしてくる。
「行くよアンドロメダ!!」
なんとかABDが起動して左手の球からシールドが張れたので赤いビームを吸収しおばあちゃんから身を守った。だがアステロイド北方向に別の住宅地に向けてパネルを飛ばしている。
「おばあちゃんあっち方向へ遠くに逃げて!!」
おばあちゃんを6番街の外側方向を人差し指で示しおばあちゃんを戦場から遠ざける。急いでアステロイドと間合いを取りながらスコープを早めに覗きながら飛ばしているパネルを狙撃してなんとか時間を稼ぐ。ダメだ弾がもたないリロードを挟んじゃう。こうするしかない!!
私はアステロイドの前に飛び込みアンドロメダを使ってシールドを張りなんとかパネルレーザーを防いだ。
きゅるるるるるる?
ア
ステロイドはこっちを向いて挑発しているようだ。何としても犠牲者を出さないようにしなければ。だがシールドを張る分のエネルギーもないしパルサーは1度リロードしなければならずスナイパーなのに近距離の間合いに詰められているのでこの状況は不利でしかなかった。どうすればいいの、、、
俺は何としてもこの白い化け物を倒して早くマイのところに行かなければ、、、できるだけ早く、、できるだけ早く、、こっちは道路だジュウシンが横に反れさせなければ住人を気にすることなく自由に戦える。現時点ではこっちのほうが有利だ。俺はそのまま目の前に向かうとジュウシンが口を開き、、、
嘘だろ!!俺に向けてではなくそのまま横に思いっきりビームを吐いた。
「やめろー!!!」
俺はすぐさま刃から手裏剣に切り替えて投げる。なぜかジュウシンはその手裏剣をかわそうとせずそのまま頭を切った。今までのこいつじゃない!!こいつは目の前に来たものを敵味方関係なく食い荒らすのが習性だ。なぜ俺が目の前にいて手裏剣まで向かっていて危険なはずなのになんでよけないんだ!!
だが頭を切ったはずなのに口からビームを吐き続けている。しかも右左と振り向きながら全体にわたって荒らした。俺はなんとかジャンプしてビームを回避してやつの胴体の上に乗った。
「おいおい!!何のためなんだよ化け物!!」
僕は無我夢中に刃から変形した剣で刺し続けた。ジュウシンは特に抵抗することなく体中が白く輝く
「佐倉!!こいつ自爆するつもりだ!!」通信機からだ!
「分かってるよエリザベス!!!」
僕は胴体から降りて急いで場から離れた。
ドオオオオオオオオオオオオンンンンン!!!!!!
「大丈夫か??」
「なんとか、、、」
街に大きな穴ができてしまった。結果として6番街の建物を多く破壊してしまったことになった。とりあえず俺の命は助かった。俺の能力、危機が訪れたときに発動する高速逃げ足がなかったらこの爆発に巻き込まれて死んでただろう。ジュウシンの意外過ぎる行動にとてもびっくりした。とりあえずマイのところ急がなきゃ、、、
なんなのこいつ!!そのカマキリみたいな手で攻撃しようとして私に近づけさせないつもり?そしてこの口裂け笑い顔がなんかむかつく。とっとと死ねばいいのに。ここは周辺ゴミばかりだから周りを気にせず戦える。私は周辺に気を使うとか嫌いだしそういうことはできないの。河野ちゃんわたしのこと分かってるじゃない。早く倒してミッキーの所に帰るんだから
そしたらものすごい早い勢いでやってきて、、、嘘この瞬間に後ろをとられた。今まで見たジュウシンの中でも圧倒的に知能が高いし人間を殺すことに特化した新しいタイプのジュウシン
「後ろにいることは分かってるんだよ!!!」
私はなんとか槍で持ちこたえた。こいつパワーがすごいどんどん押されていく。ダメだ逃げるしかない、、、
隙を見て片耳についていたイヤリングを後ろに投げてテレポートした。こいつ弱点が見つからない。すべてが完璧な立ち回りで攻撃する隙が分からない。でも後ろの気配が感じられて良かった。やっぱりこいつは私の勘が間違っていない。強い、私1人じゃ絶対に勝てない、、、応戦が来るまで粘るしかない!!
「エアーライドセット!!」
みんなが来るまで時間稼ぎしないと、、私はアビリティ「エアーライド」を起動して地面にピンクに輝く紋章を置きそれに乗って高ジャンプを繰り返してあいつを翻弄させる作戦に出た。早くみんな来てほしい、、、
戦闘はまだまだ続く、、、
タイムリミットまで残り90分




