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昼のベランダで座ってた時に想像したこと(ほぼ未編集

作者: 凛千

左からくる勢いある風が座っている体を倒そうとしている。でも足は地に根を張ったまま離れようとしない。このまま地に溶け込んでいくかのように滑らかな時間。吹き荒んだ風と心がどうにか落ち着いてくれまいかと考えていると、いつのまにか雨が降っていた。それは容赦なく気力と生気を奪っていく。体の芯までしみる滴は静かに体温を奪っていった。どこか遠い昔の記憶を思い出しながら、ああ、ふるさとにもどってきたんだな、とおもう。のしかかる雨は止み、横から身を削ぐものもない、穏やかな野原。突然、水を蹴る忙しない足音にひきもどされた。気づくと、その音は目前で留まる。無意識に動いた瞼につぶやく。せっかくいいところだったのに。うつる(映る、写る、移る)景色には、こちらに向いた2つの長靴があった。さらにそこから重い首を少し上げると、柔く差し伸べられた手があった。その手を迷わず取ったのは、野原の雰を感じたからだろうか。

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