表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/86

ギルドにて

アイシャの街に到着し、今夜の宿も決まり、部屋についての騒動も決着がついた。(懐事情により二人部屋になった。)その日は早々に床につき、グッスリと寝て休んだ。翌日、挨拶、朝食もそこそこに、ミスティアが、


「ところで、わたしギルド行くけど、貴方も行くわよね?」

「ギルドですか。まあ、行かなくても良いんですかね?」

「別に良いけど、あんた登録とかしてないでしょ。」

「登録しないと何か不都合とかあるんですか?」

「登録しないと冒険者として外獣を倒せないのよ。」

「え!じゃあ、最初のも違反になるんですかね!?」

「正確には緊急性がある時、他どうしようもない時以外の討伐は禁止だし、本来なら貰える討伐報酬は無しよ。」

「では討伐は僕がやって報酬はミスティアさんが受け取れば良いんじゃ?」

「あー、よくわからないけど、なんか犯罪らしいのよ。それ。」

「何故?問題ないようにも思うんですけど。」

「分からないけどね。兎に角登録するわよ!」

と司は強引に連れて行かれた。


ギルドの外観は三階建で、コンクリートのようなものでできている。中に入ると、吹き抜けになってはいなかった。


一階では窓口、報酬の受け渡しのための個室があった。

「いらっしゃいませ。冒険者の登録で御座いますか?」

窓口に行ってみると、担当の人は女性だった。綺麗ではあるが、司の琴線には触れない。どうやら人種族で、25歳位だろうか。彼女に聞かれて、

「はい、登録です。」

「それではこの書類に名前、年齢、性別、生年月日を描いてください。代筆は要りますか?」

この世界の文字は見たことがないので、取り敢えず頼もうかと思ったが、紙を見てみると必要事項が日本語だった。


「え?何故日本語…この言葉ならわかるので大丈夫です。」

「良かったです。」


と書類の欄を埋めて行くと、針とカードを渡された。

「そちらのカードはギルドカードです。そちらに血を二滴位かけて貰えば登録完了です。その前に説明などしましょう。」

「お願いします。」


説明の内容は規約や、注意事項だ。

曰く、討伐クエストの場合カードに自動で倒したモンスターの記録がのるため、採取クエストなどではないかぎり部位を持ち帰る必要はない。

曰く、討伐数、稼いだ金額などでランキングの順位がある。依頼人はこのランキングの順位で誰に頼むかなどを考えるとのこと。

曰く、クエストにもランクがあり、ABCDEの五ランクがある。Aが最も難しく、Eが簡単だそうだ。たまにAよりも難しく、強い外獣が出た場合は証言などを基にしてSになることもあるとか。

曰く、C以上から預け金が発生する。クエストを受けて何も行わないという事がないようにするためらしい。

等の説明を受けた。


「こちらに同意して頂けたら血液をカードにお願いします。」

司は異議は特になかったので血をカードに垂らす。すると、司の能力などが、カードに記載された。

「おめでとう御座います。これで登録完了です。後は、しまう時は収納、取りだす時は出てこいとでも念じて頂ければその通りになります。」

司は試してみると、その通りになった。

「カードには、ランキングの順位、受注したクエスト、所持金が幾らかを自動で書いてあります。今迄倒した外獣の数は記載されておりません。」

言われてみてみると、カードには



順位 1280位

クエスト なし

所持金 0

倒した数 0



と書いてあった。よく考えれば、金はミスティアに渡していたから所持金が0なのだろう。

「以上で説明は終わりです。質問はございますか?」

「いえ、特には。」

「では、これからの活躍、武運をお祈り致します。ありがとうございました。」


「さて、ミスティアさんを探してみるか。確か2階でクエスト見るとか言ってましたっけ?酒場もあるらしいですね。ま、僕は未成年だから飲めないんですから関係無いですね。」

と意気揚々と二階に上がるとそこには


酔っ払いに絡まれてるミスティアがいた。

「なんてベタな………。」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ