いつも何時もおいも
掲載日:2017/12/08
焼き芋が美味しい今の季節に是非。
まさか、まさかね。
それは、俄かには信じがたい話だった。
毎年この時期になると思い出すように買っている石焼き芋。
ほくほくでたまらなく美味しいあの味は幼いときに食べた味そのものだ。
これも毎年必ず家の前を通る焼き芋屋さんで買っていたのだが、ふと顔を見るとそこには見たことのある顔があった。
熱烈に覚えている。
昨日見たテレビに映ってた好みの顔の。
どことなく親しみを覚える感じ。
上手く言葉にはできないけれど、なんとなくいいなあって思った、あの人。
「熱いから気をつけて」
深く帽子をかぶって髭を生やしてるからわからなかったけど、絶対そうだ。
昨日の人だ。
「あのう、昨日テレビに、」
「ああ、あの人ねえ。よく似てるって言われるよ。」
「そうですか、、」
やっぱり違うか、思い違いか。
「ありがとうございます」
焼き芋を受け取ったお礼だけ言って、屋台を離れた。
屋台からは昔懐かしのあのメロディが響き渡っていた。
(いしや〜〜きいも〜〜おいもっ)
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