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詩集

Wonder Wanderland

作者: 蒼山詩乃

テーゼとアンチテーゼの交渉

悪夢の中に潜む存在の大小

子供のころに見ていた光景は

今日も目の前でふらふらり


ふらふらり


頭の中で繰り返される問答

夜の海で照らされる焦燥

思考に意味が無くなってきたから

なんでもないふりをしている


お仕舞のテーゼ!

今日も誰もいないから

赤い靴を履いて踊ってみましょう

こんなつまらない猿芝居は

殺して焼いてしまいましょう


メルヘンチックに王女様のマネゴトをして

それで欲しいモノが手に入るなら

私の輪郭すら捧げるわ

夜が更けてゆく


重ねた愛情はどこへ

似合わないドレスはどこへ

神様の示す道の方へ

フラフラと歩いてみましょう


頭の中で繰り返される解答

昨日は明日、今日は存在しない

現実の中で踊りすぎてお腹が空いて

暗い森の中でうずくまる


始まりのアンチテーゼ!

演劇も終わってしまうよ

貧乏人のマネゴトを繰り返しても

何か見えるものはあるかな


メルヘンチックに少女Aのふりをして

得られたものがどんなものでも

私の輪郭は捧げなくちゃ

朝はどこへ溶けてゆくの


理想も現実もすべて私のせい

何千回とした愛情表現も

満足に出来なくて

泣いてしまうよ


他人のふりをして

得られたものはあるの?

テーゼとアンチテーゼ

矛盾するそれは微笑んで


お仕舞のテーゼ!

今日も誰もいないから

赤い靴を履いて踊ってみましょう

こんなつまらない猿芝居は

殺して焼いてしまいましょう


始まりのアンチテーゼ!

演劇も終わってしまうよ

貧乏人のマネゴトを繰り返しても

何か見えるものはあるかな


終幕はまだ来ない

朝を通り越して夜を迎える

今日はどこで彷徨うかな

先行投稿。いつになるかはわかりませんが、この詩を含んだ作品をどこかで投稿します。本当に投稿時期がわからないので、試しに。久しぶりということもあって。

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― 新着の感想 ―
[一言] リズムがよく、静かな中に何かしらに対する情熱、たとえば生きがいや目的、望み、といった激しさも感じました。そのギャップが好みでした。 熱い女性の作品だな、と思ったら男性の方なのですね。驚きまし…
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