神々の闘争
スイマセン皆様お待たせしました!スパロボに激ハマリしていて全く執筆をする時間がありませんでした
言い訳するな?スイマセン(o_ _)o))
「いやぁ、人間は面白いけどやっぱ酒を造ったって言うのが何よりの公績だと思うんだ」
「そうですね」
酒を飲みながら隣の女性と話す
「それにしても、両方がんばるねぇ」
「当然ですね、私達の今後が決まる戦いなのですから」
「そりゃそうだ。まぁ、それを肴に酒を飲むのもこれも一興だ」
「ええ」
自分が戦わずに別の人が戦っている姿って言うのは実はあまり見る機会が無いから新鮮だなぁ・・・
「っと、酒がなくなってきたな追加するか」
そう言って俺は手を空間にねじ込んでそこから保存していた酒を取り出す
「先ほどから無尽蔵に出てきているけどどういった原理なのかしら?」
「細かいことはいいんだよ。ここでは兎に角あいつ等のガンバリを肴に酒を飲む。それ以外考えんなって、じゃ無いとやらんぞ?」
「それは嫌なのでここでは素直に従っています」
和やかに笑いながら二人で両方の杯に酒を注いでやり飲む・・・うん、うまい。神子の所でも飲んでいたが・・・そういや、あいつ等って何で犬の俺に酒を振舞っていたんだ?普通は勿体無くてやらんぞ?
「まぁ、いっか」
「なにがです?」
「ん、ちょっと前のことを思いだしていただけだ」
そう言って、今度は竹を用意してその中に酒を入れる
「何をやっているんです?」
「ん?青竹に酒を入れてそれをあぶって燗酒にして飲むとうまいぞ、青竹の香りがついてなんともいえん」
「ほう、燗酒と言うのは飲んだことありませんでしたので楽しみです」
「まぁ、本当は寒い季節に飲むとなんともいえない幸福があるが・・・まぁ、いつ飲んでもうまいものはうまい」
「ですね」
はっはっはっと笑いながら準備していると
「「ちょっと待てやコラッ!」」
突如として戦っていた二人がいつの間にか戦いをやめて此方に突っ込みを入れてきていた
「「なんだ?(なんですか?)」」
「「なんで、お前らは酒なんて飲んでいるんだ!」」
「「そこに酒があるからだ!」」
何を当たり前のことを聞いているんだ?
「「てか、妖怪と神が一緒に飲んでいるんじゃない!」」
「「だが、断る!」」
「「なん・・・だと・・・!?」」
そういや、何でこんな状況になったんだっけ?・・・う~ん、回想GO!
~回想~
さて、神子たちの下を去ってから少し時間が流れた。神子たちが眠りに――公式では死んだ――ついてからは人々は嘆き悲しんだが数年もすれば人々は忘れたように新しい事に取り組みだした
人間はそのスピードは好ましいが、逆に短い時間ゆえなのか故人――ここでは、聖人として祭られた神子のことや偉人に対して――のとこを長い間覚えている人間は少ない
さて、俺が神子の下をさってからはまた各地をふらふらと歩いてわたっている
特に目的もなく歩きわたっているので、これといって面白いことも無い。退屈は最大の敵とは誰がいったかは分かんないが確かに敵だな
人を見るのが趣味な俺だがここ最近は特に面白そうな人間もいないからな・・・
妖怪でも誰でもいいんだが、これをなす!といった気概がある奴がいないから、あっちこっちをふらふらとしているわけだが、そんな俺に面白そうなことが舞い込んだそれは
『近々神たちが戦争を行うそうだ』
と言うことだ。近くに住んでいた妖怪たちが逃げているのを見かけて何で逃げているのかを聞いてみれば――逃げているのがわかったのは単純に必死こいて駆けているので何となくだったが聞いてみれば当たっていた――それだった
まぁ、神子たちが死んでも仏教の勢いは衰えず日本各地に伝わっていったからな、その弊害で神道は多少衰えていったし
まぁ、あのアホの娘の布都が裏から神道と仏教の争いを増長させていったのは驚いたが、目的をなすのに対してのあいつはアホがなくなっていたしなぁ
っと、話が逸れだしたが元に戻すと、近々神たちが戦争を行うらしい。まぁ、この場合の戦争ってのは恐らく信仰を得るためだと思われる
仏教が普及し、神道の勢いが衰えた結果信仰を増やすために別の場所の信仰を得ようとしているんだろう・・・たぶん
さて、とりあえずやることもないし見に行ってみようかな?しかし、ただ見るのも華が無いな・・・酒でも飲むか?
そうとなれば人里にいって酒を調達しないとな
とりあえず、近くにいた野獣とかを狩って村へと赴いてそこで酒と交換する
そういや、前世とかと違い未だにぶつぶつ交換が主流な現代はある意味で楽が出来る
俺は妖獣だが能力故によほどの事がない限りばれないし(まぁ、髪の色で色々気味が悪れるが)
「さてと、酒も手に入ったし、向かうとするか場所は・・・諏訪?ああ、確か長野らへんだったな」
前世で一度だけスキー帰りに行ったことがあるな・・・なんか、その時にへんな娘を見かけたような・・・別にいいか
~
「我は大和の軍神【八坂神奈子】なり!最後通告だ、洩矢神よ。大人しく信仰を我等に渡せ」
「ふざけるな八坂神。我はミシャグジ様を統括し常にこの地を守ってきたのだ!この【洩矢諏訪子】言われてはいそうですかと渡せるわけないだろう!」
やってきました、神たちの争いの場。俺は能力を使い空間を弄くり相手に感づかれることが無いようにしながら準備していた酒を取り出す
能力を使いこなせてきたのか今では亜空間に物を収容するといったことも出来るようになったが、見た目がなぁ、完全に虚空に手を突っ込むので腕から先が見えないというシュールな光景に見えるんだよこれが
まぁ、それはそれとして丁度代表同士の舌戦が繰り広げられている。片方は大和の神でもう片方は土着神であるが・・・片方はどうみても幼女だ
幼女が戦うとか超シュールぅ・・・
「む!?」
「何処を見ている洩矢神!」
「すまないな、八坂神。なにやら不穏なことを言われたような気がしてな」
・・・えー?なんで位置がずれている俺の考えが分かるの~、卑弥呼を筆頭に全員勘が優れすぎじゃね?
まぁ、それはおいていおいて、神でも何でもそうだが何故に服が微妙に現代っぽいの?俺は普通に着物を着流しているが、幼女神は完全にスカートだよねあれ?さらにあの帽子は目がついていて・・・あれ?こっち見てない?コワっ!?
んで、もう片方の八坂神も同様にスカートをはいているのだが・・・なんか背中に注連縄を背負ってるんだよね。重くないんか?いや、空飛べるし関係ないか
「ふん、最後の慈悲をけるとは・・・覚悟はいいね?」
「それは此方の台詞だ!」
そうして二人は手に大きな柱と(あれは噂に聞く御柱?)と鉄の環を取り出して間合いを計りだした
「「いざ・・・勝負!」」
こうして、二人は戦いだしたので俺もそれを肴に酒を飲んでいたのだが
「違和感があると思ってきて見たら妖怪がなんのようです?」
突如として俺の空間に侵入者が現れた。ウソだろ!?ある意味で俺がいる場所は別の次元だ。干渉などもできないはずだが
「さて、妖怪はみな殲滅が基本なのですが・・・」
目の前の神――神力を持っていることから神と断定――はチラリと俺の隣においていある酒を見る
「一つ聞かせなさい。貴女の目的は?」
「俺は男だ」
あれ?目的言う前にそっちにツッコミを入れちまった
「・・・・・・・・・・・・・・いいから、目的を言いなさい」
「その間で大体理解した。まぁ、目的だけを言うならば・・・花見ならぬ戦見?」
語呂悪いなぁと思いつつそういうと目の前の神はひとしきり此方を見ながらも出していた敵意が突如として消えた
「ウソは言ってませんね」
「ウソは嫌いだからね」
「・・・それにしても戦見ですか?」
「まぁ、ここ最近暇だったんで丁度いいかなと思ってね」
「ふぅ、それにしてもここに入るのにかなりの力を使ってしまいましたがこれは?」
「能力だよ。てか、よく分かったな」
「まぁ、私でも僅かな違和感だったので気にしないでもよかったんだけど、神奈子ちゃんの初陣でもあったから念のためにですよ」
「マジでか。まだまだだな俺も」
あー、ショックだわ。使いこなせてきたと思った矢先にこれか
「いえいえ、私だから気づけたのでしょう。これが私の弟達ならば気づきもしないですよ妖怪さん」
「真理だ、神様。そう言ってもらえるならば助かるよ」
まぁ、位置をずらしても入れないわけではないからな。能力に頼りすぎた隙だな完全に
「そういえば、名前を名乗っていませんでしたね私の名前は天照大御神と申します」
「なっ!?」
天照大御神っておいおい!大和の神のトップが何でこんな所にいるの!?
「だって、かわいい神奈子ちゃんががんばってるんですもの」
手を頬に当てて微笑み目の前の天照様・・・え、お母さんキャラ?
「はぁ」
「それで、よければ私も一緒にお酒いいかしら?」
「いいですが、お神酒じゃないですよ?」
「別に構いませんよ。お酒に区別をつけないのは私の主義ですので」
「てか、妖怪ですよおれ?」
「・・・まぁ、此方に気概を加えないからいいでしょう。それにもしやるのならば私が直に相手します」
「・・・こりゃ、参った。それじゃ大人しく一緒に酒を飲むしかないな」
流石の俺もこの天照様との戦いは勝ち目が見えん。殺されるにしても相手にも多大な被害を出せる自身はあるがそれでもこの天照様には勝てん
「さてと、ではこの結界みたいのも消して貰えませんか?何故かこの中だと上手く神力出せないので暴走しそうなので」
あ、使えないわけじゃないのね。これでますます勝ち目無いや
「りょーかい。解除っと」
「では、お酒を飲みましょうか。他の神が何か言ってきても私が黙らせますので」
「お願いしますよっと、はい杯です」
そうして、杯を渡して座りながら天照様と一緒に戦いを観戦する
~回想終了~
なんて事があったんだよね。まぁ、そりゃあ驚くしムカつくわな自分の戦いを肴にされちゃったんなら
「ほらほら、神奈子ちゃんがんばりなさい。負けたらアレですよ?」
「ひぃっ!?」
天照のアレ発言に軽い悲鳴を上げる八坂神・・・何があったのか聞きたいが絶対にロクでもないことになりそうなのでスルーしよう
「ふ、そんな怯えた状態で私に勝てるわけ無いだろう!」
「だ、だだだだだ黙れ!!天照様のアレを受けるわけには行かない!絶対に勝たせてもらうぞ洩矢神!」
そして、二人は再び神力を使った弾幕を張りながら互いの獲物で攻撃しだすが・・・
「流石に体格と獲物の間合いで洩矢神が不利だなぁ。神力の量自体は互角か洩矢神のが高いッポイが」
「よく分かりますね」
「ん~、結構長く生きてますからそれなりに」
「いくつなんですか?」
「大体14000くらい?実際はもっとですが」
「なんですかそれは」
「実際数えてないんでわかんないんですよ。だから聞かれたら千幾つと答えるようにしてるんです」
「はぁ」
「まぁ、歳なんていらないじゃないですか」
「それもそうですね。私達は永遠の少女です」
「いや、あなたの場合は女性ですし俺は男です」
「本当ですか?その容姿で?ウソは嫌いとおっしゃりながら?」
「確認するかコンチクショウ!!」
涙を流しながら叫んだら流石の天照様も引いてくれたのでここで終わりとしよう。てか、流石にこれ以上やったら自分の言葉でダメージ受けそうだ
「うわああっ!?」
声が聞こえたのでそちらを振り向けば幼女神が此方に向かって吹っ飛んできたのでとりあえずそっと避けておいた
「ぷぎゃっ!」
なんか、かわいい悲鳴が聞こえて幼女神が地面に埋もれると同時に
「やったぁぁぁぁっ!!勝ったぁぁぁぁぁぁっ!」
八坂神が御柱をその場に捨て去りガッツポーズを決めていた・・・そんなにアレというのが怖いのか
「あらあら、神奈子ちゃんダメですよ?たとえ勝ってもそんなポーズをとるなんて」
「あ、いや、その・・・ごめんなさい!」
おおぅ!?八坂神がお辞儀とはこういうものかといわんばかりに腰を折りながら謝っている
「さてさて、大丈夫ですか洩矢神様?」
幼女神と呼ばないのかって?負けた相手に追い討ちをかけない+神は敬うものだろ?
「あーうー、負けちゃったよー・・・」
え?なにこれカワイイんだけど?
「可愛いわねぇ」
「天照様!?」
気がつけば何故か天照様が洩矢神――幼女神と呼びたくない――をだっこして撫でていて上げていた・・・くっそ、先こされた
「うう・・・ぐすっ」
「ああ、泣かないの」
ぐずっている洩矢神を天照様は優しく撫でて慰めていた・・・いいなぁ
「あーうー、敵に情けをかけられるなんて」
「大丈夫よ、私はひどいことしないわ。したのはあの子だからね」
「天照様酷すぎます!」
天照様の一言に八坂神が抗議の声を上がる。まぁ、酷いわな。
「さてと、じゃあみんなが納得できるようにしましょうね。そうだわ真理も暇なら来ないかしら?」
「行っていいのか?」
「まぁ、悪さをしないという条件付きだけどね。後人間を食べようとしないことね。そうしたら私が全力で相手してあげるわ」
「そりゃ、おっかないし何より人間なんて食わんからお呼ばれしましょうか」
「それじゃ行きましょう」
「あいあい」
天照と洩矢神を先頭に歩き出すと後ろから八坂神が慌ててついてきた。はてさて、これからどうなるかな?暇だったのがウソのように面白そうだ
今回はケロちゃんこと諏訪子と○○○○○○(○の中身は規制によりかけませんw)こと神奈子の戦いでした
この戦い遅すぎじゃない?と思われる方も大勢いらっしゃるでしょうが、私的解釈では本編で少し触れましたが仏教の布教と共に信仰が減った理由での国譲りだとおもってこの時点で諏訪戦争にしました
前話感想にて
神子たちは何故真理の名前が分かったのか?
というのを貰いました
これは、単純に私の完全なミスで何故わかったかと言う描写を完全に書き忘れていました・・・
今回では触れられないので次回に持ち越しとなりますが、もし忘れていたのならばどうぞ「馬鹿なの?死ぬの?」と罵ってください(決して私はMではありませんが)
最後に・・・半オリキャラが大概が丁寧口調か古い言い回しの言い方の口調しか出来ませんorz