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東方転犬録  作者: レティウス
放浪篇
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邪馬台国の女王

タイトルで誰が出るか丸わかりですねw


かなり時代が飛んでいますが細かい年数を出すのは私の力では不可能です

 玲央と分かれてからどんだけ年数がたっただろうか?1000や2000じゃすまないのは覚えているのだが如何せん途中で数えるのがめんどくさくなって数えてない


 まぁ、玲央にはちょくちょくと会いに行っていたが、それでも玲央と戦ってからは5000年以上は過ぎたと思う・・・玲央とも最初のころはちょくちょく会っていたが、ここ1000年はあった記憶ねえや・・・まぁいっか


 なので、年齢に関してはとりあえず西暦に入ったら西暦+1000くらいの歳でいいんじゃないのかと思う・・・え?さば読みすぎ?気にすんな。どうせ俺の実年齢なんて分かるのは母親か玲央くらいだ・・・そして、二人は女=女に年齢の話は禁物→もし聞いたら消えるの方程式が成り立つだろうしな


 ちなみに、妖怪故なのか・・・全くと言っていいほど身長が伸びてない!これは由々しき自体だ!吐くほど食べてもこれっぽちも身長が伸びないのだ!


 ・・・いいもん、身長は諦めるもん・・・グスっ


 さて、取り乱してすまないが現在俺はわりとピンチだったりする


「妖怪めが!いい加減諦めたらどうだ!」


「断る!てか、人間が何で俺を倒せそうなくらい強い力もっているんだよ!!!」


 お気づきだろうか?ちょっと村に寄ったら突如としてその村(村といってもかなりでかいが)の長らしき女性が突如として俺の元へと飛んできて(文字通り空飛んでいてビビッタのは秘密だ)行き成り攻撃しだした


「てか、何で俺が妖怪なんだよ!!」


「きまっとる!人間がそんな気配を持つか!」


「人間と一緒だろうが!!」


 俺の空間を操る力を使って妖力を消すのはもちろん、気配を人間と同等にしているんだぞ?それなのに妖怪と断定ってどういうことよ


 あ、自分で妖怪だとばらしていた・・・まぁ、こまかいこたぁどうでもいいんだよ


「ふん、妾の眼は誤魔化せん!貴様がはっきりと妖怪だと映っとるわ!!」


 そう言って目の前の女性が霊弾(霊気で作った玉)を俺に向かってぶっ放してくる


「ちょっ!?おまっ!?かすった!かすったよ!」


「当然じゃ!貴様を滅しようとしとるんじゃからな!」


「てか、問答無用で消すって酷くね!?」


「ここ最近現れて妾の村を襲っている妖怪の手下じゃろう貴様!だから、そんな妙な術で人に化けとるんじゃろ!」


「へ?妖怪の手下?」


 ちょっと待て、いつ何処で俺は誰かの配下になったってんだ?俺はきままにあちこちをぶらついているだけの妖怪だぞ?まぁ、たまに他の妖怪と意気投合して話し込むことはあるがここ数100年は無かったはずだ


「お前さん勘違いしてない?俺は誰の配下にもなってないぞ?」


「ウソをつく出ない!妾の眼はごまかせん・・・ぞ?」


 おろ?突如として目の前の女性の攻撃がやんだがどうしたんだ?てか、さっきから眼、眼って言っているが能力持ちか?それにしてもでかい霊力だが


「ば、馬鹿な!?ウソをついていないじゃ・・・と?」


「さっきから俺はウソは言ってねぇよ」


 俺は基本的にウソは嫌いだ・・・まぁ、冗談は言うが


「じゃったらお主は何だというのだ!!」


「犬だ」


「い、犬じゃと?」


「そうだよ・・・ほれ、これでいいだろ?」


 ボフンという効果音と共に犬の姿に戻る・・・その内効果音無く化けるようにならなきゃな・・・あと、犬に戻るという言葉に違和感が全くなくなってしまった・・・ダメだ、自分が犬というのが先にでて元人間という感覚が無くなってる


「おお、その姿は確かに犬じゃな・・・しかし、見たこと無い姿じゃの?」


「まぁ、俺の母親がなんか知らん場所の犬と交わった結果らしいぞ?」


「は、破廉恥なっ!?」


 真実のみを教えてやったら顔を真っ赤にしてワタワタしだした・・・ガキか


「しかし、その姿になったとたん急に落ち着いてきたんじゃが?」


「ああ、それね。この姿のときは俺は悪意は抱かれないんだよ、能力的にな」


「ふむ、ウソは言っておらんの」


「だから、ウソは嫌いだっての。更にいや、人間を食うような妖怪じゃないからウソを言う必要もないからな」


 せいぜいやるのは突然藪から出て行って人間を襲うフリ・・する程度かな?恐怖がなきゃ生きて行けんからな


 しかし、俺の年齢が1000超えて大妖怪に仲間入りしてからは恐怖すら必要なくなってきたような感じがするが・・・大妖怪というカテゴライズはもしかしたらそれが条件なのかもな?ごめん、適当言った・・・がただ、人間の恐怖を得るとなんともいえない充実感があるのは確かだ


「そうか、すまんかったな」


「気にするな。人間なんざそんなもんだろ」


 俺がそういいながら目の前の女性の元へと近づいていく


「んで、悪いが当分の間ここにいていいか?」


「・・・しかし、妖怪を入れるのは・・・」


「ん~・・・じゃあ、この姿のままじゃだめか?この姿ならば限界まで妖力を抑えれば基本的に俺を妖怪と思わんし、お前以外の感がいい人間でもこの状態ならば多少妖力がでかくなりかけている犬か?程度で終わるしな」


 因みに、動物は何だかんだで妖力または霊力をもっているのを旅している間に気がついた。簡単に言えば全ての獣は妖獣になりえる可能性があるってこった・・・霊力はわからんがな


 因みに、俺の限界ぎりぎりの下は良くて妖精程度だ・・・因みに妖精ってのは自然の中から生まれた存在で基本的には無邪気な子供って感じだな。人間の大体8~10歳位の大きさのものや手のひらクラスの大きさのものや色々だ


 ちなみに、手のひらサイズの妖精を一度可愛かったので旅のお供にしようとしたら、少し離れたら元気をなくしてしまったので諦めた


 話がそれたが、妖精の妖力ってのは霊力が高い人間(目の前の規格外除く)ならば撃退できる程度なので大丈夫だろう・・・まぁ、限界まで抑えるとこっちが辛くなるが人間に迷惑をかけたくないし


「・・・わかった。お主は、さっきの妖怪を妾が倒した後に出会った犬とするがよいか?」


「かまわんよ」


 まぁ、正直な話するとさっきはビックリして攻撃しなかったが戦えば負けないがな・・・伊達に歳食ってないぞ?


「さて、おぬしの名はなんと言うのじゃ?」


「普通は自分から名乗るもんだぞ?まぁ、いいや。俺の名前は真理だ」


「そうか、では真理参るぞ」


そう言って歩き出す女・・・いや、待て待て待て


「待てよ!てか、お前も名乗れよ!」


「いや、しかしだな?お主は喋らんじゃぞ?妾の名が必要か?」


「心でお前を女(規格外)と呼んでいいのならな」


「くっ・・・なぜか女と呼ばれているはずなのに凄く馬鹿にされてるのが分かるわ」


「そりゃ重畳」


「まて、使い方が違うぞ!」


「細かいことはいいんだよ。んで?」


「何がじゃ?」


「俺はお前を女(化け物)と呼んでいいのか?」


「まて!何か変えただろう!」


「すまん、いいから」


「仕方ない一回しか言わないからよく聞け!妾の名は卑弥呼!覚えておけ!」


「・・・」


「ん?どうした?」


「はっ!?いや、なんでもない気にすんな」


「そうか、では行くぞ真理」


「あいよ」


 女・・・卑弥呼の後についていく・・・最初名前を聞いた時あまりの事に固まってしまった。まさか、弥生時代で有名な卑弥呼とは・・・何となくあの化け物じみた能力も頷けるが


 それにしても邪馬台国、ひいては卑弥呼ねぇ・・・気がついたら縄文時代から弥生時代・・・しかも、卑弥呼が生きていたのは既に西暦に入っていたはずだから、俺は現在1200歳くらいか?







夜、丸まって寝ていたらふと卑弥呼が声をかけてきた


「の、のぉ?おぬしの尻尾を触っていいか?」


「・・・」


 俺は黙って尻尾だけを卑弥呼の方へ向けると卑弥呼は恐る恐るといった感じで尻尾を触りだした


「ふ、ふふふ」


触れたのが嬉しかったのかニコニコと笑いながら俺の尻尾を触る卑弥呼だが・・・


「触るならばもう少し力を入れてくれないか?そんなさわさわ程度だと逆に気持ち悪いんだが?」


「そ、そうか?」


 俺が注意すると今度は恐る恐ると言った感じではなく普通に撫でだしたので俺は再び頭を下げて丸くなる


 ここら辺が完全に自分が犬だと思うところである。如何せん、俺は撫でられるのが好きなのだ


 犬の姿でうろつくと悪意を持たれない=可愛がれるという式が出来るのだがその時は絶対撫でられる


 最初のうちは俺は犬じゃない!と思い撫でられる手を避けてたりしたのがいつだったか、隙を突いた一人が俺の頭を撫でてきたのだが、それが思いのほか気持ちよかったのだ


 それ以来、俺は犬の姿のときは別に撫でられるのは嫌いでは無くなったのだ。まぁ、人間のときに撫でられるのはごめんこうむるがな


 あとは、撫でる人間でも男でも女でも好みがあるのが分かった。男は乱暴に撫でる奴がいるがそれでも嫌悪感を抱かない時がある。まぁ、そのときは撫でられ続けるのだが、いやなときは唸る


 ちなみに、頭を撫でるならば男>>女>>>子供の順である


 これは、単純に力の問題なのか最初の一撫でで良し悪しを決めるので女や子供はさっきの卑弥呼と同じ感じでさわさわとくすぐったいだけで気持ちよくないのだ


 逆にシッポは女>>>>>子供>>>>男である。子供は単純に力が弱いから助かるが、男はダメだ。力が強いので痛い


 まぁ、一般的な例を挙げたのでこれに当てはまらない人間もいるが体外がそうである


「気持ちよいのぉ」


 ふと、犬談義を一人でやっていたら卑弥呼のとろけた声が聞こえてきたので顔を上げてみてみると完全にとろけていた


「・・・女王が聞いて呆れるな」


「う、うるさい!女王なんてものをやっていると回りに気を抜いて話せるものなどおらぬわ!」


 まだ若そうなのにな(20前後って所か?・・・いや、この時代ならば既に中年か?)


「なにやら、今妾にとって不快なことを考えんかったか?」


「気のせいだろ?」


何だこいつの感のよさは。さっきもウソかどうかを見て分かるとか言っていたしな」


「ちょっと聞きたいんだが」


「ん~なんじゃ?」


「お前は能力もちなのか?」


シッポに頬をスリスリと擦り付けている卑弥呼に聞いてみるとピタッと動作をとめてしまった


「まぁの・・・」


「ふむ、なにやら余計な能力かなにかなのか?」


「いや、そうではないんだがな。まぁお主ならばいいじゃろう。妾の能力は【色を見る程度の能力じゃ】」


「色を見る?それでウソとかを見るのと関係あるのか?」


「ああ、妾は人の感情すら色として見えるのじゃ。ウソをついているとその人などの元の色などが変わったり滲んだりするんじゃよ」


「なるほどねぇ」


 戦いにおいても、対人においても強力な能力だ。結局は感情を色として見えることということか・・・


「そのおかげで妾の周りにいる連中はみな怯えておるよ」


 寂しそうな顔で卑弥呼は乾いた笑みを浮かべる。まぁ、確かに感情すら見えるならば周りのやつらは怯えるわな


「お主はこの能力を聞いても動揺せんのだな」


「別にそれほど怯えることじゃないしな」


 てか、母親が読心術なんてものをやってきたもんだから、その程度?ってかしか感じられん。むしろ恐ろしいのはこいつがもっている霊力だな


「俺はむしろお前の霊力量のが驚きだ」


「ふむ、妾も力が他のものと一線を画してると思ってはいたが妖怪のそなたが言うならばそうなんだろうな」


 一線どころか十線くらい違うがな。今まで素養が高いものを見てきたがこいつは文字通り桁が違いすぎる


「まぁ、いっか」


「のんきな奴じゃの」


「長生きするのは、そんな奴だよ」


俺然り、母親然り、玲央しかりってな


「さて、もう真っ暗だから寝るぞ」


「うむ」


「では、お休み」


「なんじゃそれは?」


「寝る前の挨拶だ。それくらい知っとけボケ」


「くっ、いちいち一言多い性格じゃな」


「んじゃ、改めてお休み」


「こやつなかった事にしようとしたぞ!?まぁ、よいお休み」


 そう言って、卑弥呼は俺のシッポを抱きながら寝た・・・おい、シッポを放せ・・・ダメだ、完全にホールドしやがってる。まぁ、痛くないからよしとしよう


「お休み、人間」


それだけ言うと、俺の意識も眠りに落ちていった

さて、卑弥呼の登場です!


卑弥呼の話はもう1~2話書いてその後に原作キャラ登場といった感じですかね?

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