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東方転犬録  作者: レティウス
放浪篇
25/115

勘違い(空似)

お久しぶりです!!お待たせいたしました!


旅行から帰ってきました!


いやぁ、久々にパソに触れましたがタイプの速度が落ちていなくて安心しましたw


では、どうぞ

「それじゃ、案内するわね」


「よろしく~」


「…なんで、私まで」


「もう、大分良くなったからいいでしょ」


 紫先導の下、俺と玉藻は幻想郷を回ることになった…と言っても、紫がなにやら準備が~とか言っていてここに来てから1週間経っての事であった


 しかも、なにやら紫はその間に玉藻を口説いていたとか…百合か


「違うわよ!!」


 心を読むな心を


 冗談はさておき、俺が式神に出来ないと分かったからか今度は玉藻を式神にしようとしたらしい


 玉藻は玉藻で、『何故、私が式神なんかに!!』とか言っていたが、紫が家族を~とか言ったら揺らいでいるようである…分かりやすい奴


 玉藻は、付き合っているうちに分かったが孤独が嫌いなようで誰かしらと傍に居たいそうだ。故にああいった行為をしていたらしいが…本当かどうかは定かでない


「んで、この幻想郷だっけか?何があるんだ?」


「貴方…1週間も待っていたのに今更それを聞くの?」


「別に、急ぐ理由も無かったし久々にノンビリさせて貰ったさ」


 そう、この1週間の間俺は基本的に縁側で日向ぼっこをしていただけだ…夜に酒盛りはしていたがな


「はぁ…」


 なんか、溜め息を吐かれたがどうしたんだ?老けるぞ


「老けないわよ!」


「だから、心を読むな心を」


 プライバシーなんてあったもんじゃねえな


「…随分楽しそうだな」


 何故か玉藻にジト目で睨まれた…解せぬ


「さてと、簡単に私が幻想郷と言う場所について説明するわね」


「よろしく」


「ああ」


「まず、この幻想郷なんだけど…正直まだまともに出来上がってはいないわ

 というよりも、まだ構想段階なのよ」


 …だったら、私の幻想郷いうなよ


「とりあえず、まだここらへんは広大な敷地もあるし、人間も住んでいるわ」


 ふと、見てみれば確かに人間が住むような村?があるな


「ただ、今の状態は正直に言えば退治屋が山に住む妖怪を出さないようにすんでいるだけね」


「…その内どちらも滅びるのではないか?」


「ええ、ただあの妖怪の山に住んでいる代表は私の提案に賛成してくれているわ」


 玉藻の言葉に紫が返すが、物好きもいたものだ


「さて、今から行くのはそんな妖怪の山よ」


「何が住んでいるんだ?妖怪の山って言うくらいだから多少の種類はいるんだろう?」


 まぁ、あの山一つだけを見てみれば普通は一つの種族が収めている場合が多いが…


 中には、多種多様な妖怪がおり、先ほど紫が言ったような管理者(基本的には一番強いやつが担う)が代表としている例もある…今回の場合は恐らく後者だろう。前者ならば妖怪の山とはよばんだろうしな


「ふふ…秘密よ」


 ウインクをしながら言う紫なんだが


「「胡散臭…」」


「貴方達ねえ…」


 紫がその笑顔を引き攣らせながら俺達を睨むが


「「だって、胡散臭いんだもん」」


「酷いわ…」


 よよよ、と泣き崩れる紫を俺と玉藻はほっとき先ほど指差された妖怪の山を目指す


「ちょっと、待ちなさいよ!」


 ふよふよと飛びながら先に言っていたら紫が大声を張り上げて俺達を追ってくるが、いい女がそんな大声だすなよはしたない


「誰のせいよ!」


「誰のせいだ?」


「お前も大概だな」


 玉藻が溜め息を吐いているがどうした?老けるぞ


「あぶねぇっ!」


「誰が老けるって?」


 もうやだ…なんで、女ってこう悪口に対して敏感なんだ


「ほれ、とっとと行こうぜ」


「誰のせいでこうなったかを良く考えなさい」


 分かっているが、からかうのは好きだから諦めろ






☆★





「貴様!そこで何をやっている!!」


「「「ほへ?」」」


 紫の先導の下遂にやってきた妖怪の山なのだが、付いて早々に白い獣耳に玉藻程度のもふいシッポを持った山伏っぽい格好をしたやつが俺達に話しかけてきた


 てか、話しかけてきた奴は俺に対して睨んでね?何かしたか俺?


「あら、白狼天狗じゃない。どうしたの?」


 白狼天狗…確か、山に住む年老いた狼が天狗になったとかされる奴だったな


 そういや、前に秀一ちゃんがどこかの山に天狗社会があるとか言っていたからここがそうなのかな?


「…お前は、境界の妖怪か。悪いがそいつを引き渡して貰おうか?」


 そういって、白狼天狗は俺を指を指す…人を指差しちゃいけません!!…人じゃないからいいのか?


 まぁ、馬鹿なこと言ってないで何故に俺を指名?白狼天狗に会うのは初めてだが俺の事を秀一ちゃんにでも聞いたか?


 いや、それにしては少し感じが違うよな


 俺と同様に他の2人も何を言っているか分からないようで同じように首をかしげている


「俺がなにかしたか?」


 ここは素直に聞いてみることにした


「何をしたかだと?貴様はなに仕事をサボっているのだ!!」


「「「は?」」」


 へ?どういうこっちゃ


「白狼天狗の貴様がサボっているのがばれたら我々全体が鴉天狗様にまた馬鹿にされるだろうが!」


「「ぶほっ!」」


 あー…どうやら、この人は俺が同じような白狼天狗と勘違いしたようだ


 確かに毛色はあいつ等よりも黒っぽいが似ているしなぁ…いや、垂れ耳だぞ俺?


 てか、紫に玉藻よツボに入って吹くのは構わんが、色気も減ったくれもなかったぞ今


「あーなんていうか」


「言い訳は聞かん!早くしろ!!」


「あーれー」


 手を引っ張られて連れて行かれる俺に対し紫と玉藻は腹を押さえて笑いを堪えていた




☆★




「ほら、とっとと着替えろ!」


 そう言って、渡された仕事着(恐らく)に仕方ないので着替えて出て行くとそこには


「ふっ…ふふふ、よ、よく、に、似合うわよ真理…ふふふ」


「くっ…くくく、あ、ああ、よ、よく似合ってるぞ…くくく」


 必死になって笑いを堪えようとして堪えられていない紫と玉藻がいた


「んー…そうか?こういうごてごてした衣装って嫌いなんだが」


 胸当てやら何やらに更に言えば楯とぶっとい刀っぽい何か…正直邪魔すぎる


「漸く着替えたか!」


 なんか、さっき連れてきたやつが兎に角俺に対して怒鳴りまくる…うぜぇ


「ん?境界の妖怪とそちらは九尾の狐か…まだ何か用か?」


「ええ、まあね。面白いものを見せてくれてありがとう」


「ああ、こんなことは滅多に無いからな」


 なにやら、二人からの視線がうざすぎる。二人ともニヤニヤしやがって


「まぁ、いい。それよりもいいか貴様!ここは鬼が管理している山だと言うのを忘れたか!もしサボっているのがばれるのが鴉天狗様ではなく、鬼だったらどうするつもりなんだ!!」


「鬼いるのか」


「何を今更の事を言っているのだ!ボケたのか!」


 まだボケとらんわ。まぁ、おじいちゃんなんてとっくに超えた年齢だがね


「ちょっと、いいかしら?」


「ん?まだいたのか…どうした?」


「まだ、いたわよ。簡単に言えば彼は白狼天狗じゃないわよ?」


「彼…だと!?」


「そっちに、驚くんかい」


 もう、女に間違えられるのは諦めたが二つの選択肢でもってそっちに驚かれたほうが嫌だな


「こ、この顔でか!?」


「ええ、綺麗な顔よね」


「………」orz


 おおう、何故か落ち込んだな


「まぁ、貴様の顔はとても綺麗だからな」


「うっせぇ、黙れ」


 俺と玉藻がくだらないことを言い合っていたら、復活したようで近づいてきた


「本当に、白狼天狗ではないのか?それに、男も」


「違うぞ。俺は犬の妖怪だ…あと、まごう事なき生まれから男だ」


「ふんっ!ただの、犬だったか紛らわしい…あと、どう見たって女にしか見えんが」


「誇り高いねぇ…そこからの犬にでも食わせて捨てちまえ…あと、ほっとけ」


 そんなやり取りを終えて、俺は再びいつもの格好に戻り紫たちに合流する


「あら、服は返しちゃったの?もったいないわねぇ、本当に似合っていたのに」


「あんな、ごてごてしたものいらん」


 浴衣を着ていれば問題ない…まぁ、寝巻きだが上からもう一枚羽織っているから別に襲われんだろう


「さてと、案内する手間が省けてよかったと言えばよかったわね。今のがこの山にすむ妖怪の中でも多い種族の天狗の白狼天狗よ」


「ほ~…何やっているんだ?」


「なんか、白狼天狗の仕事は山の見回りらしいわよ?天狗社会の中でも地位は一番低いらしいからね」


「まぁ、鴉天狗のくだりで馬鹿にされるとか言っていたしな…次はその鴉天狗か?」


「いいえ、先にこの山を治めている鬼に会いに行きましょう」


「そういや、言っていたな…鬼に会うなんざ何年ぶりだ?」


「…貴方の交友関係も広いわね」


「まぁ、長生きして放浪していればそれなりにな」


 まぁ、神様とかも知り合いだしな


「さ、行きましょ。鬼は基本的には山頂にいるから」


「あいよ~」


「ああ」


 再び紫を先頭に俺達はあとを付いていった





☆★




??? Side


「(キュピーン☆)…この、感じは」


「どうしたの、かあさま」


「萃香ちゃんですか…いえ、まだ何もありませんよ?」


「??? まだ?」


「気にしないでいいですよ…それより、お酒の準備をしてもらってもいいですか?」


「おっ!宴会でもやるの!」


「ええ、盛大にやりますので沢山準備してください」


「盛大にって何かあったのかあさま?先ほどからすっごく機嫌がいいみたいだけど」


「ええ、とってもいいことがこれから起こりますので…フフフ」


「どうしたんだろ?まっ、いいか!よーし!勇儀にも言って手伝って貰おう!!」


 両手を広げて萃香ちゃんは準備に向かってくれたようですね


 ふふふ…先ほどの感覚は間違いなくあの人…


 ああ…一体いつぶりでしょうか、こんなに胸がときめくなんて…早く会いにきてくださいね…真理さん


前書きにも書きましたが、旅行から帰ってきたレティウスです


今回の内容は真理、白狼天狗に間違われる回でした


いやぁ、もともとのモデルがボルゾイにしたのですが…あれ?白狼天狗に似てる?と思い、真理の設定を考え付いた時からのねたでしたw


まぁ、作中にもあるように真理の耳は垂れ耳ですのでそこが違いますし、シッポもすらりと長く【もふ】ではなく【サラ】とした違いは有りますがぱっとみは良く似ています

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