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東方転犬録  作者: レティウス
誕生篇
2/115

能力と放浪

独自解釈ヽ(´ー`)ノバンザーイ


さて、2話で主人公の能力が分かるご都合主義。次の中で主人公の能力はなんだ!


1:森羅万象を操る程度の能力


2:五行を操る程度の能力


3:八卦を操る程度の能力


4:雷(or炎)を操る程度の能力


5:空間を操る程度の能力


6:あらゆるものを砕く程度の能力


7:強度を操る程度の能力


8:硬度を操る程度の能力


9:愛でられる程度の能力


10:嗅ぎ分ける程度の能力


11:機微を捉える程度の能力


12:重力を操る程度の能力


13:可愛がれる程度の能力


14:悪意をもたれない程度の能力


さて、この中からどれになるか考えてお読みください

 さて、俺がこの地に生を受けて早20年が経過した。普通の犬の生ならば老犬なんだろうが如何せん俺は妖怪(正確には妖獣と言うらしいが、元々が人型か獣かの違いくらいしかないっぽいからどっちでもいいだろう?)だから未だ若い犬だ


 ・・・そう、犬だ。これに関しては仕方ない。生まれを選べないとはよく言ったもんだ


 因みに現在俺は各地をうろうろと渡り歩いている。何故俺がこんなことをしているかといえばそれは20年ほど前に遡ることになる・・・







~20年前~


「さて、お主には妾の妖術を授けとっとと出て行ってもらおうか」


「それが、親の言うことか母上?」


突如として母上がそんな事を言って来た。因みに、俺が生まれて約10日後だ


「しかしのう、妾はこの子ら(お主以外)を育てんといかんし、何よりお主がいたら他のオスを引っ掛けられんじゃろ?」


「言うに事欠いてそれですか?」


「ふむ、妾ほど生きた妖怪の欲求など性欲・食欲が大半だ。因みに食欲は基本的にはそこらへんの動物か人じゃがな」


こええよ。


「まぁ、人食い妖怪でもないんで別に人間なぞ怖がってくれるだけで十分じゃがな」


 ちなみに、妖怪についてはこの10日間の間である程度は理解した

 

 母上の話では妖怪とはそもそも、人間の恐怖から生まれた存在らしい。例えば鬼などは人が決して敵わぬ力や人と同じ外見でも角があるなどそういった恐怖から生まれた存在だ


 因みに俺や母上など、元が獣などは妖獣といい基本的には獣が長い年月生き妖の力が芽生えたものが妖怪化しそれを妖獣と呼ぶそうだ


 じゃあ、俺は?という疑問だが結局妖獣は獣が妖怪化したので生まれてくるのはただの獣が普通だそうだ。だが、妖怪でも在るので妖怪として生まれるのも稀にいるらしい


 因みに、食事に人間といっているのはいつしか人は妖怪が自分達を食べると思い始めたのか、そこから妖怪は人を食べ、そしてもっとも多くの恐怖を得ながら食欲を満たすそうだ


 あと、妖怪は下級妖怪(生まれたて+知能が低いもの)・中級妖怪(ある程度生きて――それでも、100年以上――力をつけた物の総称)・大妖怪(1000年以上生きたもの)に区分されるそうだ。

 因みに母上は?と言うとなんか前に言っていた古代文明都市があった前から生きているそうだ・・・億行っているよね?


「さて、では修行を始めるぞ?」


「決定事項なの!?」


「当然だろ?ほれ、行くぞ」


 そう言って先に行く母上・・・クソッ!後ろのほうで戯れている兄弟達を愛でていたかったのに・・・


「では、まず初めにお主自身にある妖力を感じて見せよ・・・これは、己のうちに何か蠢いている感じがするはずだからわりかし早く見つかると思うぞ?」


「分かりました」


そう言って、とりあえず目を瞑り自分の体を感じるように集中すると・・・


「これかな?」


「ふむ、感じたようだな。では次は、それを外に漏らすのとせき止めるをやってみせよ・・・妖力を感じることが出来れば後は感覚的にやれるはずだ」


 とりあえず、自分の体の中を蠢いている力を感じながら解放をどうしようかと考えて蛇口を思い出したので、感覚的にその蛇口を捻り出すようにしてみると


「ふむ、どうやら解放は上手く出来たようだな。次はそれを止めてみよ」


言われて今度は蛇口を逆側に捻りとめる感じにしてみる


「ふむ、どうやら止めるのも出来たようだな」


 確かに、言われて気づくと自分の力が解放時と止めている時とでは威圧感と言うか存在感というか・・・そんな感じなものが変わっていることに気づく


「さて、次はその力を体外に出し形にして見せよ・・・こんな感じでな」


母上の目の前には野球のボールのようなものがふよふよと浮いていた


「これは、妾の妖力で作った妖力弾だ。因みにこれを複数個同時に使役することで戦いが始めて成り立つと思え」


魔法っすか!?魔法の打ち合いですか!?


「魔法とはなんだ?まぁ、妾は複数個の妖力弾を使うことで弾幕と呼んでいるがな。因みにかつていた人間どもも使えるものはそう呼んでいたぞ?・・・ああ、昔会った神もそう言っておった気がするな」


・・・母上あんた何者?


「妾は犬だ」


「そして、さりげなく心を読まないでください」


「子供の心ぐらい読めずして何が母親だ」


いえ、そんな母親は貴女ぐらいです


「ぐだぐだ言ってないでやってみよ」


 そういわれたので仕方なくさっきのイメージを元に蛇口を捻り妖力を出してそれを形を持つようにするが・・・


パァーンッ!


「失敗か」


 そう、失敗してしまった。途中まで上手くいったと思ったんだが、途中で気を抜いた瞬間に風船のように破裂してしまったのだ


「もう一度やって見せよ」


今度は気を抜かずに形作って見せた


「ふむ、まぁ最初だしこんなものか」


「結構集中してやっとか・・・」


「その内、無意識レベルで作れるようになるわ。次だが・・・そうだなこれよりは、妾が作る妖力弾を相殺して行け。それが終われば次は量だな」


「ちょっ!?」


「安心しろ、真理でも壊せる程度だからな」


 安心できません!!さっき、漸く妖力って物を理解しましたが、母上の妖力半端ないですよね!?


「まぁ、妖怪は生きている年数=妖力増加が普通の式として成り立つからな」


だったら、生まれたての俺には過酷ってレベルじゃないですよね!?


「何、生きるか死ぬかの経験を得られれば成長は早いものだよ」


いやだぁぁぁっ!!何が因果でそんな虐めを受けなければいけないんだ!?


「虐めではない!真理がこれから生きていく為の修行・・・いわば親からの愛だ!!」


「そんな愛嫌だぁぁぁぁっ!!そして、心を読むなぁぁぁぁっ!?」


「ほれ、逝くぞ」


「字が違うーーーーっ!!」







~1年後~


「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」


「ふむ、漸くいいレベルまでこれたか」


 長かった。本当に長かった・・・これまで母上の修行と言う名の虐めは本当に酷かった・・・


 最初の頃は当然妖力弾を作るのに時間がかかって仕方なかったので母上も待っていてくれたのだが1週間もすると


『飽きた』


 とか抜かして、俺を待たずして攻撃するようになってきたし・・・それに対応できるようになった俺も俺だが・・・そして、今度は威力の強弱をつけ始めて、きっちり相殺しなければ同じ威力のを俺が見えないスピードで放ってくるとか兎に角鬼畜の一言だった


「さて、次は量だな。そうだな・・・最初は軽くでいいから20個といってみるか」


「何処が軽くだ!!」


「ほれ、ぼさっとするな」


「嫌だぁぁぁぁっ!!」









~1年後~


「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」


「ふむ、量もまともになったな」


長かった。本当に長い(ry


「さて、次は妖術・・・まぁ、犬にはこれといって固有の妖術は無いからな。まぁ、それでも妾は長き時を過ごしているゆえに知り合いの狐などに色々教わっているのでそれを教えてやろう」


「・・・」


「返事をせんか!」


「あべしっ!?」


無視を決め込んだのがばれて頭をはたかれた


「さて、やるぞ」


「はい」


従うしか出来ないとかもうヤダ・・・









~1年後~


「では、教えた人化をやってみせよ・・・いや、妾からするか」


 そういうと、ボフンという効果音と共に煙が上がりそこには18かそこからの美人の女性がいた


「ふむ、久々に人化したがやはり妾は美しい」


自画自賛乙です。まぁ、美人と思ってしまったのも事実なので否定ばっかできないがな


「ほれ、真理やってみよ」


「はい」


そういって、俺は妖力を使い自分がイメージしたものへと変わる


「おお、出来たか・・・ふむ」


「おお!手だ!」


 久々に感動した!犬に生まれ変わったと分かってから人間の体に何度憧れたことか。何かを食べるにしても直接口をつけたり食べづらい思いを何度したことか・・・


「ふむ、真理に妾の姿を見せてから変化させたのは間違いだったか?よもや女に代わるとは・・・」


「・・・はい?」


 母上の言ったことが今一理解できなかった・・・女に代わる?俺は急いで近くにあった湖に向かい湖に映る自分の顔を見て絶望した


「いや、しかし今まで人間は何度かみたから男と女の違いは分かってるはずだろう?ならば、やはり真理は女として生まれたかったのか?」


「・・・」orz


「どうかしたのか?」


 ふ、ふふふ。まさか、生前のトラウマがここで生きるとは思わなかったんですよ・・・生前の俺は女顔で凄く悩んだ。

 

 

 小学校の頃は俺を男と思った奴はいなかった(大人・子供含め)、中学に入ってからは制服に身を包んだことにより多少は間違われなかったが休日に町に出ればナンパはウザイしスカウトはウザイし、高校に入っては中学の頃より環をかけて酷かった。文化祭で女装をしたら女子連中が崩れ落ちたし・・・

 

 

 そこで、俺は人化する時のイメージは今まで見たたくましい男を元にイメージしたのだがどういうわけか生前の姿だった

 

 

 因みに俺の生前の身長は160cm・・・ゴメン見栄張った実際は158cmで身長も低く声もやや高いもんだから服を選ばなければ完全に女と思われた

 

 

 そして、生前と今の違いはせいぜい髪の毛と目の色が違うくらいか?生前は黒髪黒目だったが今は髪の毛は灰で目の色は金色に近かった


「まぁ、そこらへんはお主が望んだんじゃし妾からは何も言わん」


違いますよ母上?俺はこんな見た目を望んじゃいない


「さて、では最後だな」


「最後?弾幕に妖術以外にあるんですか?」


「ああ、というより先にこれを教えとけばよかったかもしれん」


なぁにそのタメは


「いわゆる能力と言うものでな、これは先天的に持っているものが多いのだ。基本的には能力を持っているものは強い」


「普通は最初にそれの有無ではないんですか?」


「妾だって忘れることくらいあるわ。まあよい、この能力はある日ふと浮かんできたり、精神集中すると見えてくるのだが・・・ためしにしてみよ」


「はぁ・・・因みに母上はもっているのですか?」


「ああ、妾は【ぐんを操る程度の能力】を持っておる」


「群・・・ですか?」


「そうだ、この能力はあらゆる群を操れる・・・まぁ、ぐんと読んでいるが実際はれだな。

 この能力のおかげで今まで人間が攻めてきても一人であっただろう?妾にしていれば一人以上の場合は群れていると同義だからな。因みに弾幕も一発以上は群れとみなせて相手の一発以外は妾の支配下だ」


 なぁに、そのチート?母上に勝つには一人が条件かつ一発で倒せる手段がないと勝てないってことですよね?


「そういうことだ」


「因みに読心術は?」


「これは、後天的に得た力で能力ではないぞ?暇だったものなので、ためしに習得してみた」


 大変だったというが、それでも手に入れた母上は凄いよ。まぁ、ある程度妖力などを体に纏っていると読めなくなるらしいから基本的には俺はそうしている。さっきは気が動転していてやってなかっただけだ


「さて、やってみよ」


「はい」


そうして、集中するために座禅するような感じで座り込み目を瞑ると


「ふむ、そうしてみると完全に女子おなごだな」


「俺は男だぁぁぁぁっ!!」


「いいから、はよせい」


「あべし!?」


はたかれ再び目を瞑るとふと、頭に浮かんできた


「どうやら、あったようだな」


「どうしてそれを!?」


「顔に書いてあるわ」


「・・・」orz


「ふむ、人間の姿の時にその格好をされるとなんかこう・・・くるものがあるな」


黙れ、隠れドS


「して、能力はなんであったのだ?」


「ああ、俺の能力は【空間を操る程度の能力】らしい」


「ふむぅ、基本的に能力はその人物にあった又は妖怪にあったの能力のはずなのだがな」


 そういって考え込む母上。確かに母上の能力はある意味で犬らしい能力だ。実際犬というものは群れで動くものだしな


「まぁよいか。して、何が出来るんだ?能力が分かれば使い方が分かるはずだが」


「ちょっと待って・・・よし」


とりあえず、使い方が何となく分かったので指を弾いて能力を発動してみる


「消えた!?いや、気配と匂いは感じるな」


「流石ですね」


もう一回指を弾いて能力を解除する


「おお、見えるようになったか。して、今のはどういう原理だ?」


「簡単に言えば空間を弄って俺を見えないようにしました」


「つまりは、真理はある意味でその場を支配できると?」


「まぁ、端的に言えば。ただ、母上も言ったように今現在は出来るのは見えない空間に入るだけなので気配とかは消せません」


「まぁ、練度が上がればもう少しできるようになるだろう」


だといいなぁ


「では、妾が教えることは無い・・・出て行け」


「酷くねっ!?」


「早く行け。妾もここ数年の間お主にかかりっきりで他の子を愛でてないのだ諦めろ」


「出て行ってやるーーーっ!?







 こうして現在に至るということだ。最後まで母親に一撃も与えられなかったのは痛かったが・・・


 あと、現在は犬の状態で各地をうろついている。なぜかって?実は犬状態にも能力があったのだ!その能力とは【悪意を持たれない程度の能力】である


 正直最初は微妙と思ったが、これが中々便利なのである。実は母親のところから出て行って5年位(10歳位になった時)に人間に俺が妖怪であることがばれてしまったのである


 何でか最初は分からなかったのだが追ってきた人間に聞いてみれば俺から妖力が出ているとのことだった

 完全に蓋をして漏れないようにしていたが、実際は完全にゼロにすることは出来ないようで素養が高い人間(妖怪が妖力を持っているのに対して人間は霊力と言うものを持っているらしい)には分かるようでばれた

 そこで逃げるために犬状態になったとたんに人間が攻撃してこなくなったのだ


 最初は俺も人間も首を傾げたがこれはチャンス!と思い逃げ出し山に隠れた時にふと頭に浮かんできたのがこれであった


 そしてこの能力だが多少の妖力を持っていても悪意をもてないのでスルーされるようである


 まぁ、それとは別として真剣に俺に何か(害意)をしようとすると薄れるようであるが基本犬であるために可愛がられる


 また、犬として最初の5年近くその姿で過ごしたせいかどっちの姿であっても違和感が無いために犬の形態と人の形態を使い分けている


 まぁ、プライドなどそこいらの犬(俺も犬だが)に食わせて気ままに過ごすのがいいだろう


 さて、そうと決まれば次は何処にいこうかねぇ

ふははははっ!能力が一つと思ったか!甘いわ!炭酸の抜けたコーラにガムシロップを5個入れたものにアイスを入れたものより甘いわ!(作者が昔罰ゲームで飲まされました。吐きました)


すいません、調子に乗りました<(_ _)>


因みに能力は人間形態で【空間を操る程度の能力】で犬の状態で【悪意を持たれない程度の能力】であるため、人間の時に犬の能力を犬の時に人間の能力を使うことは出来ません


最初は五行とか考えたのですがチートすぎてやめました・・・空間もチートですがね


また、空間といってもゆかりん見たく隙間(空間)に逃げ込むことは出来ません(予定)

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