表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方転犬録  作者: レティウス
放浪篇
18/115

二人目の人外

最初にいいましょう


や り す ぎ た!

 さて、妹紅たちと別れ再び一人旅をしている俺だが久々のピンチである


「さぁ、観念しろ妖」


「できないって!」


「ならば・・・散れ!」


 そういって、目の前の陰陽師が大量の御札などを投げてくるの何とか交わす


「危ねえな!」


「滅せよ!妖が!!」


 そういうと、先ほどの御札よりも大量の御札をこちらに向かって投げてくるのを交わす


「ちぃっ、すばしっこい」


「まぁ、妖獣だからな・・・てか、何で妖怪分かったんだ?こう見えても能力の恩恵で分からなくしているんだが?」


「勘だ」


「勘かよ!?」


 何なんだよこいつは・・・勘だけで俺を殺そうとしたのか・・・ざっけんな!


「そんな奴はぶっ潰す!5尾解放!」


「ふん、その程度か!」


 5尾を解放して驚かそうとしたら同量の霊力を解放してきやがった・・・


「えー・・・なんで人間がそんなに力もってるのー」


 なんか、色々やる気がうせそうな感じである


「ふ、鬼並の力を持っていたのは驚きだが、私のが強い!」


 そういうと、陰陽師の奴が札を二つ取り出して投げると札が爆発(?)してそこに現れたのは2体の式神があわられた


「前鬼、後鬼。奴を滅する手伝え」


「「は、清明様」」


「え・・・」


 今式神達なんていった?清明様って言わんかった?もしかしてこいつ・・・


「安部清明?」


「ほう、妖風情が私の名を知っているとは」


「いやぁ、ここ最近有名じゃんお前さん」


 都に住まう陰陽師の中で最上級の力を有するのが安部清明という陰陽師である。彼にかかれば、あらゆる呪術も意味をなさす、彼にかかれば、あらゆる妖怪は無へと消えるという・・・けど


「なんで、女なん?」


「!!?」


「「・・・」」


 清明(?)がピクリと反応した。いや、だって・・・ねえ?


「わ、私は男だ!」


「「そうだ、清明様は男の娘だ」」


「いや、そこでどもんなよ。てか、式神、使い方違えよ」


 なんか、この式神共すごく残念な感じがする


「わ、私が男だと言う証拠があるのか!!」


「そこまで、うろたえていたら答えてるもんだがね。まぁ、決め手は匂いだ」


「匂いだと?」


「そ、お前さんからは女特有の匂いがするんだよ・・・特に処女ならね」


「なぁ・・・!?」///


 顔を真っ赤にしてうろたえている清明(?)


「き、貴様は何者だ!」


「俺?俺は真理。犬の妖怪さ。だから、匂いには敏感なのだよ、はっはっは」


 なんかもう、戦う雰囲気ではなくなったので笑ってやる


 因みに匂いに関しては本当である。元々の嗅覚の鋭さから来るものだったのだが、犬状態でいるとき相手の良し悪しを能力で分けていたら出来るようになったんだよね


 因みに色々とはばかれるので詳しい説明はしたくない


「ちぃっ、まさか私の秘密を知るものが出てくるとはな・・・なお更生かしておけん。前鬼、後鬼!」


「「合点承知でさ!」」


「なぁ、清明ちゃん。そいつ等使って気合抜けんの?」


「ちゃん言うな!そして、当然抜ける!」


 胸を張るな胸を。絶壁がはったって空しいだけだぞ?


「黙れ!サラシで巻いているだけで胸はある!貴様と一緒にするな!!」


「へ~。あと、俺は男だ」


「・・・なんだと?」


「「キタ━━━━ヽ(゜∀゜ )ノ━━━━!!!!本当の男の娘だ!!!」」


 うん、この式神どもは殺そう。マジでムカつく


「ほ、本当に男なのか?」


「何だったら閨で確認するかい?」


「ふ、ふざけるなぁぁぁぁっ!!」


 俺の一言で切れた清明ちゃんが目の前が壁と思うくらいの霊弾を放ってきたが


「ほいほい、相殺~」


 冷静な状況で作ってない霊弾なぞ風船みたいなものだ。簡単に俺の弾幕で相殺してやった(ドヤ


「く、くそ!前鬼、後鬼!」


「「あらほらさっさ~!」」


 清明ちゃんが式神に指示を出すと、式神が口調とは裏腹なスピードで俺に迫ってくる。清明ちゃんはなにやら集中しだす・・・どうやら、極大攻撃の準備に入ったようだ


「さて、前鬼と後鬼と言ったな?」


「おお、私の名前を呼ばれたぞ!これで嫁に出来る!」


「ばっか、お前聞いてなかったのか?俺の名前を呼んでからお前の名前なんだから、お前はついでだついで!」


 口喧嘩をしながらもその手にもつ棍棒やなにやらで連携をとりながら攻撃してくる式神共だが・・・


「言っただろう俺は男だと?」


「「ばっちこーい!!」」


 ダメだ、我慢の限界だ・・・


「よし、死ね。8尾解放」


「「へ?」」


 8尾を解放しまずは赤い着物を着ている式神に近づく


「おお、俺の方に!」


「くっそ、前鬼の奴め・・・」


「よし!こ・・・ブベラっ!?」


 思いっきり顔面に蹴りを放つとそのまま放物線上に飛んでいく馬鹿1を俺はすぐさま追いかける


「げはっ!?がはっ!?ごっはっ!?」


 蹴る蹴る蹴る、兎に角蹴りまくる


「ヒュー・・・ヒュー・・・」


 なんか、呼吸が可笑しい馬鹿1だが関係ない


「死ね」


「あぎゃっ!?・・・・がく」


 思いっきり股間を踏みつけたら気絶をしたようだ・・・てか、潰し殺すつもりだったのに形を保ってやがる、案外丈夫だなクソ


「ひぇぇぇ・・・」


 馬鹿2が自分の股間を押さえて内股になっている。フ、別に隠しても意味が無いぞ?


「次はテメエだ」


「くっ、これが試練ならば俺は受け入れy「喋るな!」げっはーーーーっ!?」


 気味悪い事をまだ抜かしていたが関係無しに思いっきりぶっ飛ばし先ほどと同じように徹底的に蹴りぬいた


「あぎゃっ!?・・・がく」


 ちっ、こいつも丈夫だったか


「まさか、性癖は兎も角としてあの前鬼と後鬼がこうも簡単にやられるなんてな・・・しかし!!」


 清明ちゃんが驚いていたが、突如として5つの護符を構える。周りには何も無いはずなのに火や水が生まれてくる


「おいおいおい、人間じゃ扱いきれんぞ普通」


「ふん、我が能力【術を扱う程度の能力】の前では関係ない!」


「うっわぁ・・・色々とめんどくさそうな能力持ってるな」


 術を操るって・・・チートもいいところだ。この能力の前ならば陰陽術はおろか妖術や占星術なども出来るんだろうな


 そして、そんな清明ちゃんが扱っているのは恐らく陰陽術にとって相性のいい五行術だろう


「さぁ、朽ち果てろ妖ぃぃぃぃっ!」


――安部式陰陽術【五行爆砕】


 そんな、清明ちゃんが撃った技が俺めがけて飛来してくる。避けようにも木の力か位置の間にか根っこが生えて俺の脚を固定していた


 うん、普通ならば詰んだんだろうけど


「あっま~い」


「なぁっ!?」


 清明ちゃんが放った技は俺の前に来るとどこかに吸い込まれるように消えていった


「あっぶね、マジで当たったら死んでたわ」


 冗談抜きで8尾の状態でも死んでたと思う、末恐ろしいわ


「そ、そんなどうして!?」


「ん~俺の能力のおかげだな」


「一体どんな?」


「教えない」


「な、何故だ!」


「いや、能力を教えたら優位性消えちゃうでしょ?」


「そ、そうだった・・・」


 う~む、強いがまだまだ青いな。若いって事か


「まぁ、もう少し年取れば駆け引きとかも強くなるんじゃね?」


「くっ、妖怪に諭されるなんて・・・」


「まぁ、いいじゃん。てか、何で俺を退治しようとしたんだ?」


「妖怪なぞ百害あって一利なしだ」


「確かに・・・?」


 いや、座敷童子なら百害無くて一利しか・・・


「くっ、ここでこいつを倒さなければ都に被害が・・・」


「ああ、俺別に人食わんし被害ないぞ?」


「なん・・・だと・・・?」


 ふむ、正義感溢れる陰陽師の清明ちゃんならば、俺クラスが都に現れた時のことを考えてどうにかしようと思うわな


「で、では貴様はここで何をしてるんだ?」


「喧嘩吹っかけてきたのはそっちでしょーが」


「そ、そうだった・・・」


 おもしれえなこの子


「よし、決めた」


「なんだ?」


「お前に当分ついていこう」


「・・・は?」


 ポカーンと口をあけて呆ける清明ちゃん


「お前といれば当分退屈しそうに無いからな。なに、周りになんか言われたら式神だといえば言い」


「いや、ちょっと待て」


「ほれほれ、行くぞ~」


「話を聞けぇぇぇぇッ!」


 清明ちゃんの手を引っ張り都を目指す。きゃいきゃい、騒ぐ清明ちゃん・・・今気づいたがまだ子供か?


 あとで年齢聞いたら何か12歳とか言ってた・・・マジで末恐ろしいわ

という訳で安部清明登場です


しかし、私の小説だとなぜかTSをしているとう・・・w


本当は命蓮寺にしようと考えていたんですがあれって詳しく調べると平安の末期から鎌倉初期らしいんですよね~


なので、先にこっちを登場です!


そして、やりすぎたのが変態前鬼後鬼でしたw

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ