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東方転犬録  作者: レティウス
誕生篇
1/115

死んだと思ったら

 ぺちゃ、ぺちゃ


 なんだ?何が起こっている?ふと気がついてみれば、なにやら若干生臭い匂いと共にべたっとした感触が自分の顔をぬぐう感じがしてるんだが・・・


 ぺちゃ、ぺちゃ


 未だ続くこの感触・・・舐められている?


 ぺちゃ、ぺちゃ


 そうだ、この感触は舐められているんだ。別に舐められるのは嫌いじゃないが人が寝ているのを起そうとするんじゃない

 ・・・ん?寝ている?ちょっと待て何で俺は寝ているんだ?思い出せ俺・・・



~回想中~


 たしか、今日は・・・大学に言った後に友達の家に行ってそこで雑談+ゲームをやって帰っていたはずだ・・・そして、その後は・・・帰り道に・・・そうだ!俺は蹴躓いたその瞬間にトラックにはねられたはずだ・・・蹴躓いてトラックにどうやって跳ねられるのかは俺も分からないが・・・んで、その時確かに俺は死んだはずだ・・・だってなぁ?自分の体が完全につぶれる感じがしたんだもん・・・



~回想終了~



 そうだ!トラックに跳ねられて死んだはずだ!しかも全体がつぶれたからこんな感じで舐められるほど原型なんぞ残っちゃいないのに何で舐められているんだ?

 とりあえず、舐められ続けるのも嫌なので眼を開けてみると


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!?くぅぅぅぅわぁぁぁぁれぇぇぇぇるぅぅぅぅっ!?」


 目の前に超どでかい犬が俺の顔を舐めていました。恥も外聞も投げ捨て俺は必死に叫んだんだけど・・・


「誰が自分の子を食うかぁぁぁぁぁっ!!」


 なんとこの犬・・・


「しゃ、喋ったぁぁぁぁぁァァッ!?」


「貴様も喋っているだろうがぁぁぁっ!!」


 牙をむき出しにしながら俺に怒鳴る犬(大)に俺は無様にも意識を失った・・・








「はっ!?ここは・・・」


「おぉ!?起きおったか」


声がするほうを向けばそこには・・・


「ぎゃぁぁぁぁっ!?ば、化け犬ぅぅぅぅっ!?」


「誰が化け犬か!いや、化け犬って言い方は間違いではないが・・・」


「やっぱりぃぃぃぃぃっ!?」


「落ち着けこのばか者が!!2度ネタなぞつまらんわぁぁぁっ!」


「あべしっ!?」


 勢い良く頭をはたかれ気絶しそうになったが再びはたかれ意識が戻った


「はぁ・・・何故だ?ほかの子は普通の犬として生を受け、唯一一人息子が妖としての力を持って生まれてしかも喋るまでの偉才を持っているのに妾の何がいかんのだ・・・」


「いやだって犬が喋っちゃ驚くでしょう普通?」


 目の前で犬(大)が肩を落としてるのを見ると冷静になってきたのでとりあえずそう声をかける


「何を言っておる?おぬしも犬だろう」


はっ?いやいやいや、まさか俺が犬なんかに・・・


「犬だあぁぁぁぁっ!?」


「妾の子なのだから当然だろうがぁぁぁぁっ!」





「落ち着いたか?」


「な、何とか」


 きょ、驚愕の事実だ・・・ま、まさか俺が犬になるなんて・・・これがいわゆる輪廻転生か?しかし何故畜生道に・・・

 これでも俺は動物が大好きだ。捨て猫を見れば一度家に連れ帰り飼い主を探してやったり、怪我をしている鳥を見つければ病院に連れて行き治療した後にきちんと野に帰してやっていたのに・・・


「ふむ、些か言動が可笑しかったがそれでも妾の愛しき息子じゃからな、気にしないことにしよう」


 まぁ、落ち着いてくれてよかったよお互いにね・・・

 さて、目の前の犬(母)を良く見てみよう。さっきは巨大だと言ったがそれは俺が小さかったからであり犬(母)の大きさは凡そで2m前後だ・・・それでも十分でかいな


「さて、おぬしの名前を決めようか?」


「まて、普通はそういうのは人間・・・てか、飼い主が決めるんじゃないのか?」


「人間・・・あぁ、あのサルもどきの事か?」


「サルもどきって・・・まぁ、間違ってないが」


「何で妾がサルもどきごときに飼われなければならぬのだ?」


ん~?つまりこの犬(母)は野犬ってことか?


「妾みたいな長い年月生きた妖怪が何故未だ知性が乏しき人に頭を下げるのじゃ。ただの犬ならばまだ分かるが」


 妖怪?ってあれか?ぬらりひょんとかのあれ?とりあえず、この犬(母)に情報を貰おう





「と言うわけだ。お主はこれから立派に妖怪として生きてゆくのじゃよ?」


 あ、ありのまま、今起こったことを話すぜ、俺はトラックに刎ねられて死んで畜生道に落とされて思っていたんだが、何を言ってるかわかんねーと思うかもしれないが事実だ、だ、だが、転生とかそんなちゃちなものじゃ断じてねぇ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ


 ごめん、取り乱した。犬(母)の話を聞くとここ数年の間に人間の文明が発展していっているという話だが、なんか住居を作り出したとかそんな感じだ。・・・つまるところ大体で縄文時代ら辺って所か?違うかもしれないがまだまだ俺は弱いので連れて行こうにもいけないと言われた


 つまるところ、俺自身は普通に転生(この場合はこれでいいのかがわからんが)したと思ったらどうやらタイムスリップまでしていたようだ


 んで、妖怪とは人間の恐怖から生まれたって言うんだが・・・犬の妖怪で分かるのって言ったら犬神と送り犬だがどれも時代が違いすぎるんだが・・・それに俺の見た目だ。どうみてもふさふさの体毛と同じような尻尾。それがストレートに落ちているんだが・・・この時代だと確実にいないだろう犬のボルゾイっぽいんだが・・・しかも犬(母)の見た目は狼と秋田犬の中間っぽいんだが


 犬(母)の話によれば珍しい奴(犬)を見かけたから交わったそうだ・・・知らん奴とヤルなよ・・・


「さて、お主の名を改めて決めねばな。ここまで賢いとなるとある程度立派な名前をつけてやったほうがいいだろう・・・おぬしは・・・真理・・・真理でどうだ?」


 犬(母)がどうやってかは知らないが俺の名を地面に彫った・・・あれ?漢字ってこの頃にはあったっけ?犬(母)に聞いてみると昔に栄えていた文明があり、そこで覚えたらしい・・・マジか?まぁ、今更細かいことを覚えていても仕方ないだろうからこの話はここまでとして


 真理・・・確かにいい名前だ。真理とはつまるところありのままの事実と言うことだ、つまり俺が犬であることがそれと言うことの皮肉ではないが確かに覚悟を決める意味ではいい名前だ。響きもいいしな・・・何より今ふと前の名前を思い出そうとしてもそれだけは全くと言っていいほど浮かばないからな


「ありがとう」


「なに、気にするでない。それでは、真理ついて来い」


 そして、母が前を歩き俺を促す。因みに先ほどから俺の兄妹?達が後ろからついてくるのがかわいいな、おい!


「まってくれ、母さん」


「出来れば、母上と呼んでくれ」


「わかったよ、母上」

はい、遂に始めてしまいました、東方


そして最初にねたを突っ込みましたが上手く使えなくて消そうか考え中w


しかし・・・時代設定に矛盾が生まれそうで怖い


あとは、主人公を犬にした理由は単純に東方の2次やオリ主がいる小説で犬の主人公ってあまり見ないために犬になりました


また、最初の設定は鳥または虎の予定だったのですが・・・


しっぽのもふもふがあったほうが作者的に好きなので犬です

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