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(仮タイトル)すらいむ?に転生  作者:
すらいむ?転生
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私に出来る事、出来ない事

 この液体の体に出来る事の確認

 因みに攻撃力だけならコボルトに匹敵して、防御力はこの世界で一番低い状態

 どうも、不定形生物になってしまっている者です。

 この体は水の補給が余り必要なさそうなことにきづいたんだ。

 水分が抜けにくい体みたいだし


 ここは結構ひらけた場所みたいなので自分がどれだけの能力があるか調べておこう。

 私のような凡人には細かい検査と調整が必要なのだよ。

 特にこんな野生生活が要求される場合は――――――経験なんてないけど。

 

 どうやらこの体、思っていたよりも能力があるようだ。

 まず、速い。凄く速く動くことが出来る。

 初めは慣れなかったが前に屈むような感じで走れた (足はないが)

 

 ああよかった、某げーむに出る最弱の敵のように跳ねるのかと思っていたから・・・

 もしくはあの泡のようにずるずるとしか動けないと思ったんだがこれはいいな。

 

 そして、疲れない。どれだけ速く走っても運動しても疲れない。

 

 次に、とても器用だ。前から人並み以上に器用だったがそれ以上に器用だと思う。

 

 触手のようなものを体から出せるようなのだが、それを手の代わりに扱え、鞭のようにも出来る。

しかも自分の体のどこにでも視覚があるようで、どこから見るかは自分で決められるのみたいだ。

 触手は伸ばしすぎると体積が減るのだが、自分の意思で斬撃、打撃と換えられるし、

そこらに落ちていた石を積み上げてみたのだが18段ほど積み上げられる程精密な動作が可能なようだ。

 まあ、手が沢山あるようで並列思考をしなければまともに動かないのだが、それでも正確に積み上げることが出来た。

 

 疲れないから集中し続けられるので予想外に便利な体だと喜んだ。

 だが、この体、ものを支える力がないのだ。

 ある一定の大きさの石を持ち上げられなかった。

 12歳児が全力でやっと持ち上げられるくらいの石を持ち上げようとしたが、無理だった。

 

 触手はある程度、強弱をつけられるみたいで、叩く時に中ぐらいの石を叩き壊せて、貫く時は、木ぐらいなら簡単に刺し貫くことができた。



 私が確認したことは大体このぐらいだな。

 人間ではないとはいえ生きている以上は栄養を取らなければいけないだろう。

 狩りなどしたことがないのでわからないが私に単純な力がない以上正面から戦うのは危険だと思う。

 罠にかけるか不意を討つ位しか思いつかないな。

 


 結局罠にかけて殺すことにした。

 罠作りに時間がかかるのでそれまでは虫や草で繋いでいこう

野菜だけで生きられるだろうが肉も食いたいのだよ、肉を。


 それにしてもどうやって食べようか。

 こう……絵の具の色が侵食するような感じで吸収できないかな。


 体の中に放り込んでどうすればいいか悩んでいると虫が突然もがきだした。

そしてどんどんと溶けてしまい、その間とても微妙な味がした。

 どうやら味覚もあったようだ。

ではなくこれはお約束の体液を酸性にして溶かしながら摂りこむということか。

 

 体の一部を切り離して相手を溶かす→吸収→体を回収といったことも出来そうだ。

切り離した体は自由に動かせるみたいなのだが、ただでさえ並列思考がきついのに更に脳を(そんな物は見当たらないが)圧迫する。

 私の平凡な頭脳が並列思考できただけで凄いのに、これ以上は演算能力が足りない。

 高速思考なんて出来れば苦労はしないのだが、私は能無し才なしの平凡人間なのだ

 

 ――――――――もう人間ではなさそうだが。

 

 当面は罠にかかった獲物にぶっ掛けて弱らせる用途にしか使えないだろう。


 罠を作り終わったのは結局次の日だった。

 睡眠を摂らなくても生きていける体ではあるが精神的に疲れることはあるようで結局一度寝ることにしたからだ。

 造った罠は簡単な物で14メートルほどの落とし穴だ。

 酸で溶かしながら抉ると簡単に14メートル掘る事が出来た。

この穴に落ちた獲物に向って強力な酸を吐き出し、胸を一突きすれば倒せるだろう。


 そして湖に仕掛けた罠に何か掛ってないか確認しに向って穴を覗き込むと、二足歩行の豚がいた。

 豚は私の影に気付きこちらを見上げ恐ろしい表情で睨みつけ叫びだした。

・・・・・もしかして仲間を呼んでいるのかもしれない

 そう思った私は早速捕食をするために作業を開始した。

 強力な酸になった私の体を切り離して投げつけると少し驚いた後豚はすぐさまその太い腕で払い落としやがった

 全身にかかるはずだった酸は命中しなかったが豚の腕は爛れている。使い物にならなくなったのだろう。

 触手で豚の胸を突きに行くと腕で防御されたが酸にやられている腕では止められなかったようだ。簡単に貫通してしまった。

 これで動きは止まったがまだ油断はできない

 私は触手で頭を本気で殴り、また、もう1つの触手で心臓を貫いた

 びくびくと痙攣している

 まだ死んだかわからないのでさっき打ち落とされた体で豚を吸収することにした。


Level up 5 +4

生命力:10/30 +20

魔力:3/5 +2

攻撃力:21 +9

防御力:16 +7

素早さ:78 +26

器用さ:56 +15

賢さ:38 +4

魅力:12 +4



 Skill get

NEW 『下克上』

NEW 『分析者』

NEW 『初級強化魔法』

NEW 『初級魔法』

NEW 『体液操作』

オークからスキルを奪い取りました。

NEW 『怪力補正』 +1

NEW 『絶倫』 +1

NEW 『初級性魔術』 

武器:鉄の槍を吸収しました。

NEW 『貫通補正』 +1

NEW 『貫通耐性』 +1

 レベルが上がったので吸収効率が上昇しました

 触手の操作をしやすくなりました

 オークの所持スキルを吸収しました



 何かが頭の中響いてきた

よく判らないが強くなったということでよさそうだ。


 ……ちょっと待て。魔術ってなかったか?おい。

 攻撃力と単純な力は=ではありません。

 力の強さは持つことのできる道具に関係します

 例えばサイクロプスは片手に超巨大鉄製棍棒を持っても、簡単に振り回せます。

 ゴブリンも鉄の剣や槍をぎりぎり使えるレベルで、人一人を2匹がかりで持ち運べます。


 因みに攻撃力には酸や魔法の攻撃力は反映されず、それぞれ隠しパラメータとして存在しています。


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