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(仮タイトル)すらいむ?に転生  作者:
勇者?召喚
22/26

すらいむ?Hが現れた

 暇を見つけながら少しずつ書いていってますがなかなか進まないです。

 

 時間がないから粗いよね?

 まあ、あったとしてもこんな感じになるんだけど。

 文章力の無さが浮き彫りー

 いつもの調子で……昔と変わらず私に冗談を言う畑田君。

 そんな彼にマリアさんが質問をする。


「あなたは一体何者ですか?」

「嵩原の知り合いだけど?」

「そのようなこと、あるはずがありません」

「もう、五月蝿いなぁ。そうなんだからしょうがないじゃん」

「ユウ様はこの世界に来て1ヶ月も経っていないのです。その間城から出たときは必ず私が着いていました。勇者様のお知り合いはギルドの人か城にいる人だけのはずです」

「勇者?」

「な、なんだよぅ」

「ぷ……く、くく……か……は……ふぅふぅ……」

「うぅ~」

「わ、わるいわるい……は、ひぃ……」


 わらわなくったっていいじゃないか!


「あなたが何故ユウ様と知り合いなのか聞かせてはもらえませんか?」

「触らせてくれたらいいよ」

「……は?」

「ん?意味がわからなかった?性的な悪戯がしたいって言ったつもりだけど?」


 流石にここも変わってくれていたら嬉しかったな……

 全く……柚木君にあんな一部分だけ脂肪が多い人の写真なんて見せるから矯正するの大変だったんだからね!


「ユウ様、戦闘の許可をください。抹殺しましょう」

「……マリアでも怒ることあるんだな」


 流石にこれは怒るだろう。

 僕だって怒る。


「おー、姉ちゃんいい乳してんじゃんか」

「ちっ……これだから男は……」


 何故か僕に対する視線も一緒に冷たくなった気がする……

 理不尽じゃないかな!?


「あ、あの……どういう方なんですか……?」

「……ただの変態だよ」

「変態さん……」

「でも、善い奴だよ」

「善い変態さんなんですか……」


 大体あってるけど善い変態ってなにさ


「あの……変態さん」

「なん……だと……」


 あれ?おかしいな。

 畑田君ならもっと言ってくれとか言う筈なんだけど……


「いいかい嬢ちゃん?俺は変態じゃない」

「え?違うんですか?」

「そうとも。仮に変態だったとしてもそれは変態という名の紳士なのさ」

「変態紳士さんですか……」


 昔もそんなこと言ってた気がする。

 一体何のこだわりなんだろ……?

 

「てめえの何処が紳士だ!」

「酷いなあ」

「あなたのような生物はいなくなった方がよろしいかと……」

「ほほう……生物と書いてナマモノと読みましたか」


 全く堪えてない様子の畑田君。

 駄目だよ皆。変態紳士に悪口は逆効果だから。

 

「変態さん……大丈夫ですか?」

「ふっふっふ。大丈夫だ、問題ない」

「なににやけてやがる変態野郎!」

「もっとだ!」

「黙りなさい塵」

「嗚呼……最っ高!」


 相変わらずのハイテンションでふざける畑田君。

 タニアさんとマリアさんが辛辣な言葉を投げかけているにも関らず気にしていない。

 でもいつまでもここでふざけている訳にもいかない。早く聖剣を見つけないと……


「んあ?おいおい、どこ行くつもりだよ嵩原」

「ゆ、勇者だからね。聖剣を探さないといけないのさっ」

「聖剣……」

「なにさ!僕が勇者だったらそんなにおかしい訳!?」

「ふぅ~ん?いや、あいつは知らないだろうなって思ってね」

「あいつ?もしかして柚木君!?」

「さてどうだろうな。何時もつるんでたのは柚木だけじゃないだろ?」

「……皆来てるの……?」

「自分で確かめるといいさ」

「……わかった」


 早く聖剣取らないと……

 そう思って祠に近づくが畑田君が前に立ちふさがった。


「なんだよ……?」

「いやぁ……あれ守れって命令でな?通す訳にはいかないんだ」

「あれって聖剣のこと?どうして君が……?」

「あいつの悪ふざけだよ。いっておくが聖剣(笑)を手にしたいというのなら俺を倒してからにしろ」


 あいつってたぶんあの3人の内の誰かの事だと思う。

 やっぱり柚木君の仕業かな?


「さて、んで?ここ通りたいわけ?」

「当然」

「だったらやるっきゃないな!」


 そういって畑田君は火球を打ち出した。

 って嘘!無詠唱!?


「うおっ!変態の癖になんでそんなことできるんだよ!」

「ありえません……無詠唱なんて真似、あのように厭らしい事ばかり考えている方には……」

「凄い変態さんなんですね。やっとわかりました」

「この世界のスキルって便利だよな」 


 スキル?この無詠唱魔法もそのスキルでしたってことか!


「ふふふふふ、ところでそこの魔法使いさん。スカートはいてて大丈夫?」

「あなたのような変態に見られたところで痛くも痒くもありません」

「じゃあ大丈夫じゃないんだね。安心して?痛くなったら撫でてあげよう。痒くなったら掻いてあげよう」

「…………」


 マリアさんが畑田君に本気で魔法を撃つ。

 無詠唱。そして明確に相手を殺そうとする意思の見える炎が畑田君を追いかける


「無駄無駄。当たらないよ」


 畑田君の呼び出した水に消されてしまいその攻撃は当たらない。

 

「嵩原。ここを通りたいんだろ?だったら俺を殺さないと……どうして攻撃してこないんだい?」

「殺せないよ……」

「甘いなぁ……それって俺がこの姿だからだろ?全く知らない奴なら殺すか?」

「……たぶん。でも、わからないよ」

「戦いにくいってんなら……こいつでどうだ?」


 そういって畑田君はその姿を変えた。

 それは白く濁った半透明のナニカだった。



「うわ気持ち悪!」

「魔物……!?しかしこのような魔物、今まで目撃例すらない……」

「わわ、すごい変態さんが魔物になっちゃった……」


 グラニアちゃんは戦う気が全くなさそうだ。

 それよりも……


「それもキミのスキルって訳かい?」

「んー、まあそんなもんだよ。“俺だけじゃない”けどな」

「どういうことさ」

「そうだなぁ……人間やめちゃった?」

「……それ、冗談?」

「いやいや、マジさ。マジで人間じゃないんだよ」

「……そんなことは」

「ある」


 断言された。


「俺は……俺たちは人間じゃなくなった」

「まさか!……キミはさっきまで!」

「あれは擬態っていってな。知ってるだろ?人間に化けてただけさ。これが俺の本当の姿だよ」


 そんなこと……


「さあて、はじめようかな。ウジウジしてるのは相変わらず見たいだしね」

「それは……」

「そんなんだからあいつに見てもらえないんだよ」

「え……?」


 いま、なんて……?


「お、ようやくやる気になったか。待ちくたびれたぜ変態!」

「……今攻撃してたら完全に空気読めない人ですからね」

「え!?わ、わたし強化魔法かけ続けてたんですけど……空気読めてませんでしたか……?」


 呆然となったわたしをおいて一斉に攻撃をかける皆。

 タニアさんの攻撃を全く意に介さず、マリアさんの魔法を更に強い魔法で飲み込んだり、触手のようなものを体から出してグラニアちゃんを拘束して擽り責めをしたりする畑田君。

 でも、今の私にはそんな光景がどうでもいいものにみえる。

 

 畑田君は何と言った?

 あいつにみてもらえない?

 僕は柚木君と何時も一緒だったのに?

 

 あまりのショックに棒立ちする僕。

 そんな僕にタニアさんが叱咤する。

 

「なに突っ立ってんだ勇者!はやく戦え!」

「ユウ様……やつは強すぎます。皆の力を合わせなければ勝てません……!」

「や、やめ……あっ!……く、くくく……う、うう……や、いや……も、……だめ……!」


 何も聞こえない。

 今の僕には何も聞こえなかった。

 

「ふぅん?聞いてたとおりの弱さだね。精神が弱いからこそ僕達が一緒にいてやろうと思ったんだけど」

「なにごちゃごちゃ言ってやがる変態野郎!」

「おお、こわいこわい。でも、もう邪魔だからすこし寝ててもらおうかな」


 そういった瞬間、霧のようなものが出てきて、それを吸った皆は倒れてしまった。

 僕には何故か効果がなかった。

 これも『勇者』の恩恵なのだろうか。

 でも僕はいま考え事に夢中だ。どうでもいい。 


「流石勇者様。簡単に状態異常になったりはしないなぁ」

「…………だ」

「さて、これで1対1だ。どうする?レベル差がかなりある相手にどう戦う?」

「……そだ」

「うん?なに?」

「嘘だ!!」


 うそだうそだうそだうそだ。

 僕の頭の中でぐるぐる言葉が渦巻いていく。

 柚木君は僕のことを見ていてくれた。

 ずっと見ていてくれたんだ!


「うわ……なにこれこわい。柚木の奴こんなの相手にしてたのかよ……」

「違う……!柚木君は……!柚木君はなあ……!」

「お前を見てただろうな」


 怒る僕にかけられたのは肯定。そして補足。


「そう。お前の完璧な所ばかりを……な」


 僕は彼に自慢したかった。

 僕が優秀であればあるほど彼にほめられると思っていた。

 それのどこが悪い!


「嫉妬したんだよ、あいつは」


 嫉妬?どうして僕に。

 ありえない。理解が出来ない。


「知ってるか?あいつ、失踪する前に何て言ったかを」

「会ったの……!?」

「ああ、お前以外がな」


 胸に激痛が走った。

 柚木君に裏切られた?

 ふざけるな。ありえない。嘘だ。こいつの言っていることは出鱈目だ。


「あいつ、こういったんだよ。もう会いたくないってな!」

「嘘だぁぁぁぁぁあああああ!!!」

 

 嘘だ嘘だ。信じられない。彼が裏切るわけがない。

 認められない。ありえない。

 ああ……こいつは畑田君じゃないんだ……。

 畑田君の姿をしていた悪魔なんだ。

 そうでもなければこんな化物の姿になれるわけがない。

 こいつは僕を騙そうとしている。

 

 ……殺さなきゃ。

 息の根を止めないと……。

 こいつを殺すこと以外、何も考えられない。

 僕の胸がズキズキと痛む。

 嘘だ。

 彼があんなこといったなんて出鱈目だ。


「出鱈目だと思うか?俺たちも初めはそう思ったんだけどな。でもあいつは実際にいなくなった」

「……黙れ」

「お前に会いたくないといって、そのまま二度と戻ってこなかった」

「黙れ!」

「どう?親友だと思ってた奴に裏切られた完璧美少年?……ぷっくくく」


 やめろ。もう喋るな。

 聞きたくない。なにも聞きたくない。

 死ね。

 その口を閉じろ。


「あひゃひゃひゃ……くひひひひ、くっかっか……ふふ、はぁはぁ……」

「殺す!!!」

「効かないよ、そんな攻撃!」


 本気で斬ったがヌルヌルした体には全く効果がなかった。

 魔法を撃っても迎撃される。

 それでも戮す。絶対殺す。

 その心は皆に認められる勇者にあってはならない悪の心。

 だけど、突然あたりが光を放ち始めた。


「おっと……なんかやばそうだ。一旦逃げ……よ……う?」


 そして“畑田君だったもの”の背後から飛来した淡い光を帯びた剣がそのまま体を貫通して僕の手元にやってきた。


「……が、はっ……。……ふふふ、この程度だったら再生くらい簡単に……」

「消えて……≪シャイニング・ディザイア≫」


 僕がそう呟くと光がより輝きを強くし、全てを飲み込んだ。


 そして光が収まった頃、悪魔(・・)はこの世から消滅した……

 この畑田君に限った話ではないのだけれど、柚木の分体達の人格は柚木が思っているこいつはこんな感じ、といった偏見により人格が出来ています。


 つまり柚木の想像では畑田はこんなキャラなのです。

 因みに当初は毒舌キャラ予定でした。

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