第78話 最終実技戦(1)
リヴィア様と初めて出会ってから三年半が過ぎた頃、私ファリオン・ミセーラは王宮にある広い実技場で側近候補として訪れていたが…あたりは有名な騎士や魔法師に幹部クラスの人々…そして、なぜかリヴィア様ではなく国王陛下が参列していた。
(…なぜ忙しい陛下がこの場に?)
ふと疑問が胸の内に浮かぶが、そんなことを気にしても人の感情は変わるのを知っているため、私はこれからの試験に備え準備をする。
今日、この場にいるのは私と同じ最終実技戦まで残った一人だけ。その方は私より六つ上で、優秀な騎士家系で育った次男らしいが…私はまだ会っておらず聞いた情報でしか知らないが、あまり良い戦い方ではないらしい。
(…まぁ、今までやってきたことをするだけだ)
どこか冷めた思考でそう思いながら、軽く頬を叩き広い実技場の中央へと私は移動すると、既にその方は待機していた。ふいに私に視線に気づいたその方はにっこりと笑みを浮かべ礼をするも、どこか目が笑っておらず、まるで全身から『気味が悪い』とでも言うような雰囲気をまといながら私に挨拶をした。
「初めまして、ファリオン・ミセーラ殿」
そう、目が笑ってない笑顔で言うその方に私は気にせず習った通りに胸に手をあて軽く頭を下げながら礼をする。
「お初にお目にかかります、カラン・セアント様」
表情筋が死んでる私は笑顔などできないため、淡々と言葉を紡ぎ挨拶をするが…なぜか、あたりがざわつき目の前にいるセアント様は口角をピクリと動かしては、ほんの一瞬だけ私を睨んだ。
(なるほど、アレか。私が元孤児だったのをいいことに自分は上だと思ってるヤツらか)
心の中でため息を吐くが、あいにく私は感情が表に出にくくなったおかげでそれを逆手に取り何事もなかったように視線を審査員である魔法師団長に向けると、それに気づいた団長は私とセアント様を見てルール説明をする。
「最終実技戦では魔法と剣術の併せ技を応用し、死なない程度で戦ってください……それでは、開始!」
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