第74話 会える日
ガタ、ゴト…と揺られる馬車に乗り王宮へと向かう私、ファリオンは久々に会うリヴィア様を考えるだけで少し口角があがってしまう。
『ファリオンにはね、僕のそっきんになってもらうためにミセーラ侯爵のようしとしてべんきょうしてもらいたいんだ!』
『は?…んだそれ』
そう、唐突なことを言い出したリヴィア様に当時の私はまた誰か離れるかと思い怪訝な顔で見ていたらリヴィア様はきょとんとした顔で私に言った。
『えー、だってファリオンと長くいたいしそれなら僕のそっきんになった方が早いかなーって思ったから!』
『それはその、決まってるのか…?』
『うん!』
当時の私は不安と喜びが混じり合い、リヴィア様のやわく笑う声と表情にどこか安心感を覚えて捨てられた当時の私だったら考えられないほどリヴィア様に懐いていたのを覚えている。
(あぁ、やっぱリヴィアがいたから…私がいるんだな)
ふっ…と笑みが零しながら窓辺から空を見上げてるともうすぐ王宮に着くと言われた私はあまり表情が出ないようにし降りる準備をした。
★★★★★★
王宮につき、部屋に案内してくれる騎士が私と一緒にリヴィア様がいる部屋へと案内してくれていたが…私は辺りの景色が新鮮で目線だけが浮ついていた。
(初めて来たけど、すごいな…)
辺りはきらびやかだが品もあり高価なものばかりなのにどこか癒される雰囲気があり心温かくなるばかりだった。その時──、騎士が扉の前に立ちノックをしたあとキィ…と音が部屋に鳴り響き私が部屋の中に入るとそこには…真剣な表情で机に向かっていたリヴィア様に私は思わず息を飲み込んだ。
(あぁ、リヴィアだけど…リヴィアじゃない)
そう、思った私は心のどこかが崩れそうになるのを感じたが気にせず習った通り礼をした。
「お久しぶりです、リヴィア・ゼフィール様」
淡々とした声で言った私に気づいたリヴィア様は目をぱちくりさせたあと、儚げな笑顔で笑ったのは…出会った時のリヴィアとは少し違った。
「いらっしゃい。ファリオン…だよね?」
私はコクリと頷くとリヴィア様は私の近くにいた騎士に視線を向けた途端、騎士が部屋から出てパタリと扉を閉めた。
シン…と静まり返る部屋には私とリヴィア様だけの空間になったが、さっきまで嬉しかったはずの感情がどこか崩れそうになっていて、私は小声でリヴィア様に聞こうとしたが…声が喉につっかえて上手く出ず俯くことしか出来ないでいた。
そんな時──リヴィア様が机から離れて私の近くまでコツコツ…と靴音を鳴らし近づくのに私は開いてた手のひらをきゅっ…と握りしめてたその瞬間、リヴィア様が私の手にそっと乗せさっきまでの儚い笑顔とは違い…出会った時の笑顔で私に言った。
「やっと…やっと会えたね!」
そう、明るく笑ったその笑顔に私は泣きそうになってしまった──。また会えた喜びで……
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