第70話 名前を知る
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それでは久々の物語をお楽しみください!
───次の日。
僕、リビィア・ゼフィールはなんだか眠れなくて早くに目が覚めてしまい、片手で目を擦りながらも気になっていた男の子の部屋へと歩いて扉を開けた時だった…
男の子がベッドから咄嗟に起き上がり窓辺近くに警戒対戦をとりながら僕に威嚇をしていたが、僕は普段と変わらず彼に声をかける。
「あ!よかった〜おきたみたいで。たいちょうはへいき?」
僕が心配で声かけると男の子はひどく怯え、顔を歪ませては頭を片手で抑えながらも僕をキッ…と睨んでは大声で僕に言った。
「わけわかんないこというなよ!!むりしてないし…あのばしょは、あのばしょはおれのばしょなんだよ…!!!!かせえよ!!!!!」
そう、男の子は顔を歪ませて大粒の涙を零しながらもどこか顔を強ばらせていた……が、すぐ逃げようとしたのに僕は咄嗟に彼の手を片手で引っ張ってはぐっ…と頬に両手をあて、目線を無理やり合わせた。
「かえせって、もしかしてきみ。ほんとうにあのばしょにずっと…ひとりでいたの?」
「っ、そうだよ!!!」
ぐらぐらと揺らめく紅い瞳と淡い黒の瞳には、不安と温かさと動揺が混ざったような感じが…僕にはした。
……それがほんとなら、なんで?おやは?まもののゆくえって、もしかしてこの子になにかあったから?…いや、そんなことより…この子のおびえかた、あきらかに人をこわがってる……。けいかいしん、さきにとかなきゃ…!!
心は早くこの子を助けなきゃと思っていたら、なぜか男の子は顔を歪ませては嬉しそうに口角を上げ溢れるばかりの涙を流しながらもさっきまでの抵抗は無くなっていた。
★★★★★★
─────あれから泣き止んだ男の子に僕は手をぎゅーっとにぎり笑顔で名前を告げる。
「僕のなまえはリヴィア・ゼフィールだよ!きみのなまえは?」
少し口をきゅっ…と結んだ男の子はふいっと視線を逸らし小声で僕に言った。
「……ファリオン」
「!…ファリオン、いい名前だね!」
……あぁ、すこしでも僕にこころをひらいてくれてるみたいでよかった。ところで、この子…セルズのこじいんにあずけたほうがいいよね。
そんなふうに思っていたら眉をしかめたファリオンは少し耳を赤くさせさっきよりも大きな声で言った。
「こじいん…ってなんだよ」
「え、?僕こえにだしてた…?」
「あ?だしてねぇよ」
僕を睨んだと思いきや声に出してないって言ったファリオンに僕は頭がこんがらがってしまう。
……この子はなにかののうりょくもちの子かな、たぶん。それなら僕かルセアさんたちの元で、はなしをきいたほうがいいのかもしれない。
ふいに考えてしまった時、ファリオンはまた不思議そうな顔で口を開いた。
「のうりょく、ってなんだ?ルセア…っておれになにかしたアイツか!?」
そう慌てながら僕の肩を揺らすファリオンに僕はされるがまま話をした。
「あれはすいみんまほうだから、からだにわるいことはないからだいじょーぶ」
「そーゆうもんだいじゃねぇよ!?」
またガシッと肩を掴まれては顔近くまで真剣に僕を見てくるから思わず僕は吹き出してしまった。
「ははっ、おもしろいね〜」
「はぁ?なにがだよ」
そう怪訝そうな顔で僕を見るファリオンの目は少し前までの警戒心や動揺が消えていて僕はどこか嬉しかった。
「まぁまぁ、ルセアさんがおきるまでファリオンのこと知りたいからいっしょにはなそ?」
「っ、わぁーたよ」
「やったね!」
そして僕はこの後、ファリオンの過酷な境遇となぜ魔物が出なくなったのかを知った────。
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