第55話 アル様は傷心中
───それは突然起きたことだった。
朝日が空を覆う中。僕シルは一人で身支度を済ませていたところ……、バンッ!という音が部屋に響きわたり慌てて扉の方見ると、そこには涙目のアル様がいた。
……え、この人。どうした?!
僕が動揺しているのに気づいたアル様は僕の元まで来てはガシッ、と肩を掴んだと思いきや早口で口を開いた。
「カラムが今日予定あるから会えないって言われたからシル付き合え!!」
「…え。ちょっ、!?」
そう言ったアル様は僕の腕を引っ張りながら僕の部屋の扉を閉めては早足でその場を後にした…
★★★★★★
────アル様の部屋に来たと思いきや、ソファに座らせられその横に座ったアル様が僕に抱きつき涙を零しながら愚痴っていた。……けど、僕は思う。距離が近いと
僕はため息を吐きながら抱きついてくるアル様の頭を軽く撫でながらアル様に告げる。
「……アル様、距離近いですしカラム様が冷たいことはいつものことでしょう?」
「あ?別にいいだろ、俺は今傷心中なんだから……って、カラムが冷たいのはいつもの事だけど…最近はなんかそっけないんだよ!!わかるか!?」
「わかんないです」
僕が即答で応えるとアル様はしゅん…とした表情をしながら僕のお腹に頭をぐりぐりと押し付けながら小声で愚痴をこぼした。
「……カラム、俺のこと好きなのかな」
そう、弱気になるアル様に僕はため息を吐いたあとべりっ─とアル様を剥がしながらアル様の瞳をみながら応える。
「カラム様はアル様のこと好きですよ。第三者から見た僕でもわかるので」
僕が笑顔で伝えるとアル様はどこか悲願するようにつぶやく。
「ほんとにか?……ほんとうだな??」
「はい、本当ですよ」
顔を近づけて前のめりになるアル様に僕は後ろにさがりながらそう応えると、はにかんだ笑顔でアル様は僕から離れては向かいにあるソファに座り直した。
……アル様、たまにこうなるのなんとかして欲しい。
───そう、アル様は僕と出会ってから急な呼び出しのときは大抵アル様が弱ってる時なのだ。今回も大方そうだとは思ってたけどまさかここまでカラム様のことが好きだとは少し驚いた。
……いいな、僕もそんな好きになれる人欲しいな
ふいっ、と視線をずらした僕に気づいたアル様はさっきまでの傷心モードじゃなくなっていて笑みを浮かべながら近くにあるクッションをぎゅっと抱きしめていた。
「……アル様、僕戻っていいですか?」
「ダメだ。俺の話に付き合え」
……これは、夕方まで話聞くコースになりそうだ。
僕は諦めて今日1日アル様の話を聞くことになってしまいやろうと思っていたことを明日にすることにした。
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