第52話 命の恩人
青く澄み渡る大空を窓辺から見上げる俺、ゼファーは深いため息を吐いたところ。肩に手が乗る感覚し、慌てて振り向くとマリンブルーの瞳と髪をした背の高い男が笑みを浮かべ俺に言った。
「ゼファー、久しぶりだね?」
──そう。この人はゼフィール王国の魔法師団長兼無詠唱使いであり、俺の命の恩人だ。
★★★★★★
「いやぁ〜、ゼファーも大きくなって私は安心したよ。一時はどうなる事かと思ったからね」
「……ルセアさん、その話何回目すか?てか、急に現れないでください」
「え〜、そんな冷たいこと言わないでよ」
ニコッ─と笑みを浮かべながら言うルセア・ミクスさんは俺が幼い時、魔力暴走を起こしてから鍛錬などを教えてくれた母親的存在だが……、どうも幼い時と俺が抜けてないらしく未だ子供扱いしてくる人だ。…けど、わざわざ忙しいルセアさんがここに来たのには意味があると思い俺は口を開く。
「それで、用はなんですか?」
俺がしぶしぶ聞くとキラリと目を光らせてはぐいっと顔を俺に近づけては早口で言った。
「ゼファーに好きな人が出来たってほんと!?てか、ゼファーより強いって気になるんだけど!!」
後ろに1歩引けば近づき……の、繰り返しをルセアさんはしてくるため俺はルセアさんの肩をつかみべりっ─と剥がすと嬉しそうな表情で俺にルセアさんは言う。
「その反応…!!本当なんだね!?」
「…………」
俺はいたたまれなくなり視線を横にずらすが…、それを追いかけるように興味津々な顔で近づくルセアさんに、俺は逃げられないと覚悟し話すことにした。
★★★★★★
「そっかそっか。そりゃ好きになるね」
「…っす。てか、どこでその情報得たんすか?」
「それは秘密〜」
「はぁ…」
俺はルセアさんのマイペースさと変わらなさにため息を吐きながら、怪訝な顔で見ていたらルセアさんは次第に真剣な表情をし小声で俺に告げた。
「……その子。恐らくこれから巻き込まれ多くなるかもだからちゃんとみててあげてね?」
「は?え。どゆことすか…!!」
俺が慌ててルセアさんの肩をがっしり掴むとルセアさんはきょとんとした表情で気ままに笑い俺に言う。
「単なる私の勘だからそんなに慌てないでよ〜」
「……その勘。昔から鋭いの自覚してないっすよね?」
「どうだろうね〜」
その瞬間──!!当たりは眩く光だし俺は目を慌てて閉じる。…光はだんだんと落ち着き目を開くと、もうそこにはルセアさんがいなくなっていた。
「…そうだった。あの人、あーゆう人だったわ」
俺は頭を抱えながらため息を吐くと、ひらりと1枚の紙が落ちてきて咄嗟に受け止めると文字が書いてあった。
「『仕事に呼ばれたからまたね』……って、あの人。仕事放棄してたのかよ!」
誰もいない部屋に俺の声が響き渡るが、なぜか笑えてきて心のモヤが少し晴れたような気がした。
「あぁ、ほんっと。変な人だよな」
笑みがこぼれながらその紙切れを握りながらその後、俺はクロエとアイリーがいる部屋へと向かった。
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