第51話 クロエの変化
────朱い月が夜を照らすなか、私はベッドの上から窓辺を見上げながらゼファーと出会ってからの事を思い出していた。
……ゼファーをきっかけにシオンさんやリヒトさんたちと会えたこと、初めての魔物討伐があっさり終わったこと、その後アイリーを保護し冒険者に一緒になったこと…、本当に色々あったけど充実した日々を過ごしてるわね
私は頬杖をつきながら窓を見上げてふと思う。
「独りで抱え込まなくなったのは…気のせい?」
ぽそりと零れた言葉に私は自分の中にあった今まで溜めてきた感情が無くなってるのに気づき、前のように隠れて泣くことは無くなってた。
「……そっか。よかった」
その瞬間───、安堵の涙が溢れだし気づけば目元が見えなくなるほど涙が止まらなくなっていたけどなぜか、心がふわりと暖まるのを感じ私は初めて声を殺さずとめどなく溢れる涙に身を委ねていた。
その後涙が落ち着き───、私は目元を拭いながら空を見上げある決意を固めた。
「…絶対。私の力は悪用しない…必ず」
そう前を向き決意を固めた私はベッドに寝転び瞼を閉じながら明日への想いを馳せた───。
★★★★★★
───朱い夜月が街を照らすなか、ローブを纏った者が2人空を浮遊しながら話していた。
「いやぁ〜、あの子本当に強いわ。さすが主が欲しがるだけあるよなぁ」
宙をくるくると移動しながらもう1人に話す気だるげな人物はなにやら興奮して落ち着かないようだった。
「まさか特殊魔法を本当に生み出せるなんて俺今までの経験一度もなかったから超楽しかったんだぜ?いいだろいいだろ!」
ピタリ─と止まったかと思えばもう1人の者に自分が上だというように楽しそうな声色で告げるが、その者はため息を吐いたあと告げる。
「…あら、それなら私も主の指示で駒1つ捕まえたのよ?…それにこれから面白いことになるのをあんたも感じてるでしょ?」
妖艶な笑みで笑うもう1人はこれからの展開を予測し楽しんでいるようで、どこか怪しげな雰囲気を纏いながら目の前にいる者に問いかけると嬉々とした声色で口を開く。
「そうなんだよなぁー!!…って、そろそろ帰らないと主に言われるぜ?」
「そうね、早く戻りましょ」
その瞬間…、あたりは灰が覆い気づけば浮遊していた者たちはいなくなっていた。
────朱い月夜が照らすゼフィールに一体何が訪れているのか、この時はまだ誰も知らない…
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