第50話 カラムの大事な話
紅茶の香りが部屋に広がる静寂のなか、カラム様は目を伏せ、何かを決めた瞳をしたあと衝撃なことを私たちに告げた。
「まず、クロエを苦しめた人全員。わたくしとアル様で処したのでもう関わることはないわ」
「!?」
私は思わず声にもならない声で驚いたのにカラム様は優しく笑顔で今まであったことを話し出した。
「───わたくしはクロエが苦しんでることが何よりも嫌でしたの。ですがクロエが冒険者になったことを聞いた時わたくしは確信し、今まで溜めてきた状況証拠や怒りをあの方々に突きつけそれ相応の処分を受けさせました。私の大事なクロエが苦しんでる姿は…もう、見たくありませんもの」
そう切なそうな表情で私を見つめるカラム様に私はどれほどカラム様に助けられ…私の代わりに怒ってくださったのか…そんなたくさんの感情が心の器から溢れそうになりながらも笑顔でお礼を告げる。
「……本当に、ありがとうございます」
震える声で伝えるのがカラム様にはわかったらしく優しくも慈愛に満ちた笑顔で私に言う。
「気にしなくていいのよ?クロエならわたくしはどんなことがあっても助けますわ」
───そう、優しく微笑む笑顔に私も笑顔になるとその場にいたシル、ゼファー、アイリーはきょとんとした顔をしていたため私が覚悟を決めこれまでの状況を説明した。
★★★★★★
────そして、私が全て説明し終わる頃。紅茶の湯気が既に冷めてしまっており部屋には静寂が訪れていた。
……私、やらかしたかしら。
震える手をキュッと握る。どうせ引かれても大丈夫なように……そんな時─!!に大きな声が部屋に響き渡った。
「ひどいよ!!クロエ…悪くないじゃん!!!」
そう目に涙をためながらいうアイリーに私は胸がじんわりと熱くなるのを感じていたら、次にシルが言葉を紡ぐ。
「そうですよね!姉さんが悪いことなんてひとつも無いしあのゴミが悪いんですよ!!」
「だよね!ボクも同じこと思ってた!!」
きらりと光る瞳を合わせたシルとアイリーはなぜか手をぎゅっと握りながら何かを決めていた。
……なんか、安堵がすごいわ。
そんなふうに思っていたらさっきまでの手の震えは無くなり、今は安堵が全身に伝わりふと笑みを浮かべるとゼファーがそっと私の手を握り私の瞳をじっと見つめたあと、イタズラ笑顔で言葉を紡いだ。
「大丈夫。クロエが苦しむことはもうないから安心して俺らに頼れよ?」
ニカッ─と笑うゼファーに私はなぜか胸がドキっとし、つい視線を逸らしてしまうがこくりと頷くとゼファーが握っていた手をそっと離し、アイリーたちが盛り上がってるとこに行ってしまった。
気づけば私は握られた手を見つめ心が温まるのを感じていたら、目の前にいるカラム様が笑みを浮かべたあとぽそりと呟いた。
「……クロエに好きな人ができて嬉しいわ」
「?カラム様、何か言いましたか?」
私が聞き返すとカラム様は首を横に振り『なんでもないわ』といい、防音魔法を解き外にいるメイドに新しい紅茶を出すことを頼んでいた。
……こんなに楽しいと思えたのは初めてだわ
そんなふうに思い、この楽しい光景を目に焼き付けながらさっきまで話してた話の続きを順番にしていった───。
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