第46話 再会(2)
その声は…!!と思い振り返るとアル様が手をひらひらと振りながら私たちの元に向かい、カラム様はアル様の隣で私を見た途端優しく、慈愛に満ちた表情で一緒に歩いてきた。そんな横をリヴィア様とファリオン様が綺麗に並び私たちの元に向かい目の前の席に座った。
「…クロエ、大きくなったわね」
その声色は昔と変わらず優しく穏やかな微笑みを浮かべそっと私に手を差し伸べてきた。…私は思わずその手に吸い寄せられるよう手を伸ばすとぎゅっと優しくも強く、まるで離さないと言わないばかりに私をカラム様は包み込んでくれた。
……あぁ、本当に…本当に逢えたんだ。
その瞬間───、さっきまでたくさんこぼれ落ちたはずの涙がまた溢れそうになりぐっ!と堪えながらカラム様の背中に手を伸ばし声を押し殺しながら言葉をこぼす。
「はい、本当に…ありがとうございます」
そうやっとの事で絞り出した声にカラム様は私の頭ををそっとなでながら言った。
「…楽しそうで安心したわ」
カラム様は嬉しそうな…切なそうな…そんな表情しながら私を瞳をじっと見つめ、こぼしたその言葉が私にとってどれだけ救いだったのか…、今この瞬間にやっとわかって気がし気づけば涙をこぼしカラム様の腕の中で泣いていた。
★★★★★★
ふと、涙が落ち着いてきた頃───。カラム様は私を腕の中から離し私の濡れた頬や目元を指で拭い優しく微笑んでいた。
……あぁ、この人は本当に…なにもかも分かってたのかな。
心でそんなふうに思いながら私は笑みを浮かべ微笑むとカラム様も笑顔になりこの空間が少し暖かくなるのを感じた。
その時───、リヴィア様が口を開いた。
「再会できて本当によかったです。…それと話は変わるのですが、クロエ嬢。王宮に来る前何者かと戦闘に入ったと聞いたのですが…本当ですか?」
怪訝そうな表情をしながら言うリヴィア様に私が口を開こうとしたら…ゼファーとアイリーが先に口を開いた。
「そうなの!!!なんかローブを着た人がクロエのこと連れ去ろうとしてたの!!だからボク、クロエと離れたくなくて泣いちゃって……」
アイリーは説明する間にだんだんと目を潤ませるのにゼファーはアイリーの頭を撫でながら冷静に話し出す。
「護衛騎士全員が恐らく精神作用の魔法で眠らされ俺とアイリーは魔法基準値が高いから効かなかったのもあって意識はあったが、すぐに拘束され動けないでいた……、けどクロエだけ何もせずいたしなんならそいつは無詠唱使いだった。そして最後に『挨拶しに来ただけだからまた』『クロエはアスティアンの申し子だ』と笑いながら言い灰になって消えてったから恐らくこれから先クロエが危なくなる可能性が高い」
その瞬間───、アル様が前のめりになって目を見開きながら口を開いた。
「なぜそいつが"アスティアン"のことを知ってんだ!?」
慌てて言うアル様にその場いた全員が固まり、アル様に視線が行ったのを感じたのかアル様は息を吐いたあと、話だした。
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