第44話 移動中の刺客
窓辺から朝日が照らすなか、私とアイリー、ゼファーは身支度を整え王宮伝いの馬車に揺られ王宮へと向かってる途中のことだった。
「ねぇクロエ。王宮?ってどんな場所なの?」
首を傾げながら言うアイリーに私は笑顔で説明すると目を輝かせながらコロコロと表情が変わっていくアイリーに私は癒されていたら、ゼファーもこちらをじっと見たあとふっ、と笑みを零していた。
────その時だった。
馬車が急に止まり、私たちを護衛してた騎士たちが慌ただしくしているのに気づいた私たちは目を合わせ、馬車から飛び出ると……1人のローブを纏っている人物がそこに佇んでいた。
「貴様は誰だっ!!!」
そう騎士たちが大声で戦闘態勢に入った途端……急に騎士たちがバタバタと倒れ始めた。
……!あの人、今詠唱してなかった……てことは、あの人は無詠唱の使い手だわ。まずいわね
───国で数名しか使えない無詠唱は使う人によっては悪用されることがある。それをシオンさんは危惧していたのを私は知っていたが、恐らくこの人物は悪用した側の人だと推測できる。
そんなふうに思っていたら、ゼファーとアイリーが私の前に出て戦闘態勢に入ったが……動きを止められてしまった。
「!?……クロエ逃げろっ!!!」
「ボクたちはいいから!!!!」
そう告げる2人に私は首を振り2人に言う。
「私は大丈夫だから」
そして目の前にいる人物に問いかけた。
「ねぇ、貴方は……何をしたいの?」
冷たい声色でその人物に伝えると嬉々とした声色で話し出した
「オレのやりたいことなんて決まってるさ、あんたを主の元へ連れてくのみ!」
その瞬間───!!ローブで姿や顔が見えない人物は私に飛びかかってきたがすぐさま飛行を使い上手く避け拘束銃を何度も打つが相手も上手く避け当たらないでいた。
そんな攻防が長く続いた頃───、ローブの人物は地に足を付き、私に笑いながら言った。
「ははっ、やっぱあんた"アスティアン"の申し子だ、そりゃ主が欲しがるわけだ」
「何言ってるの…?」
私は空中に浮かびながら言うと少しの沈黙後、その人物はため息を吐き私に告げた。
「あんたは知らなくていいんだよ。そんじゃ今日は挨拶だけしに来たからまた会う時にな?」
そう言った人物は既に灰になって消えてしまい、倒れていた騎士や拘束されたアイリーにゼファーは既に解放されていた。
「クロエっ!!」
パタパタと走ってきたかと思えばドンッ!とぶつかる勢いでギュッと私を抱きしめたアイリーは涙を目に浮かばながら大きな声で言った。
「やだやだ!!クロエだけあんなヤツに連れてかるのやだっ!!ボクももっと強くなるから置いてかないで1人にならないで!!!」
そう泣きじゃくるアイリーにゼファーが私の肩を軽く撫でたあと、苦しそうな表情で告げる。
「俺も嫌だよ。なんで、クロエなんだよ……てか、アスティアンってなんだよ!?……今回の件シオン達にもこれから行く王宮にも伝えなきゃ行けないよな、それに俺たちじゃなくクロエ自身が狙いなのもわかったから……俺も強くなるから、クロエ1人にならないで?」
珍しく弱気になるゼファーに私は今回の件がどれほど大事で危ないことなのか肌で感じ、私は真剣な顔で2人に言う。
「わかったわ。なるべく1人にならいよう気をつけるから私を置いてかないでね…?」
その瞬間────、2人がぎゅっと私に抱きついては『うん』と頷いてくれて思わず笑みがこぼれ、私たちはその後何事も無かったのかのよう馬車に揺られ王宮へと向かった。
ここまでの読了お疲れ様でした!
読んでくださり本当にありがたいかぎりです。「こういうキャラ好き!」「この展開アツかった!」などなど……、どんな感想でも大歓迎ですのでもしよければ一言だけでも構いません。気軽に感想やコメントしていただけると作者兼読者としても飛び上がるほど嬉しいです!!
それと強制ではないのですがよかったらブックマークや下の評価、いいねなど押していただくと助かります!無理にとは言わないのでご安心を……閲覧してくださることに意味がありますので気ままに見てくださると嬉しいです!これからもぜひよろしくお願いいたします。




