↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王子の婚約者だったクロエ、第二の物語は冒険者です  作者: もち
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/102

第33話 王宮でのお茶会



高い天井にきらびやかな部屋の装飾、そしてふかふかのソファー……。どこを切り取っても無駄がなく綺麗な部屋にはちょこんとソファーの端に座るラヴィア様、その隣で微笑みを浮かべてるリヴィア様、その横にはリヴィア様付きの側近、そして私。──少しの緊張で手が小刻みに震えてしまうが表に出さずにいたらリヴィア様は私に優しい微笑みで告げた。



「クロエ嬢、そんなかしこまらなくて大丈夫ですよ。今日はラヴィアとファリオンだけにしていただいたので肩の力を抜いてくださって構いません」



その瞬間───、私は糸が着れるように安堵が全身にめぐり震える手も治まったあと、ふと違和感が脳裏によぎり真剣な瞳でリヴィア様に聞いた。



「リヴィア様。先程私のことを"クロエ嬢"と仰いましたけど、私はただの平民ですので敬称はないと思いますが……」



疑問に思ったことをいつもの笑顔で伝えるとリヴィア様は微笑みを浮かべたあと、楽しそうな声色で告げた。



「あぁ、すみません。つい癖で……アルとは友人なのもありまして会うたびクロエ嬢やカラム嬢の話を伺っていたんです」

「……え?」



私は驚きで思わず声が漏れてしまい、固まってしまう。……アル様が私の話を??しかもリヴィア様と友人だったなんて、まさかとは思ってたけどここまで親密だと思ってなかったわ



そんな私を気にせず話を続けるリヴィア様は、最初にあった時の偽りの笑顔じゃなく本当に楽しそうにアル様やカラム様のことを話していて心がじんわり温まるのを感じ不思議と心から笑えていた。



そんな時───、ラヴィア様がリヴィア様の服の裾を引っ張りじーっとリヴィア様を見つめたと思いきや、バッ!と視線を私に向けて頬を膨らませながら俯き小声で拗ねるように言った。



「兄上ばかりずるいです。僕も話したいです…」



つぶやくように告げた言葉にあたりは静まり返る。その時、リヴィア様がラヴィア様の頭優しく撫でながら慈愛に満ちた表情でラヴィア様に伝えた。



「そうだね。私ばかり話してはこの場に招待した意味がないからね、ラヴィアはクロエ嬢に話したいことがあるみたいだからクロエ嬢。聞いてもらっても構わないかな?」



眉を下げながら言うリヴィア様に私は笑顔で了承するとラヴィア様は目をキラキラさせながら前のめりで話し出した。



「クロエさん…僕ね、クロエさんが僕を助けてくれた時に言ってくれた言葉。今でも忘れてないんだ」



そんなふうに言ってくれるラヴィア様に嬉しくも思うが、私は何か特別なことをしたか思い出せずラヴィア様に聞くと笑顔で私に言った。



「『大丈夫、君の未来は明るい、今が辛くてもきっと信じられる人があらわれる。これから先、楽しい未来が待ってる。頑張ってね』……ってクロエさんが言ってくれた時、僕ね。兄上たちのこと思い出してすごく嬉しかったんだ…。攫われてからどこにも希望も見だせなかったから本当に嬉しかった、あの時はありがとう!!」



私は思わず目を見開き、泣きそうになってしまう。……だって、あの時。あの言葉は私自身にも言った言葉だったから感謝されると思わなかったもの



ぐっ!と涙をこらえながら心から笑うとラヴィア様は満足気にその後も話し出した───





★★★★★★





そして夕暮れが近づいて来た頃───

リヴィア様が思い出したかのように私に笑顔で話し出した。



「そうそう!クロエ嬢、来週にカラム嬢やアル……そして、クロエ嬢の義弟君《おとうとぎみ》がクロエ嬢に会うため急遽この王宮に訪れるらしいので来てくださいね」



優しい笑顔であっけらかんと言うリヴィア様に私は思わず間をあけたあと、慌てて聞き返した。



「………え?それ、本当ですか!!」



焦って言う私にラヴィア様やリヴィア様、ファリオン様まで目を見開いてたがすぐにいつもの姿に戻りリヴィア様が笑顔で頷いた。



………シルは来そうかなって思ってたけど。まさかアル様とカラム様に会えるなんて予想外すぎるわ、何年ぶりに会えるのかしら。



心から水が沸きあがるような感覚になり私は言葉を失ってしまうと、リヴィア様がファリオン様に目を向け、その後頷いた後私に告げた。



「クロエ嬢。大丈夫ですよ、あなたの仲間も連れてきて構いませんので。通達はギルドを通してしますので安心してください」



まるで何かを見透かしたような表情で言うリヴィア様に私は深く頭を下げながら言う。



「……本当に、ありがとうございます」



ぐちゃぐちゃな感情のなか、想いを伝えるも声色は震えていた。それに気づいたリヴィア様は『気にしないで』と仰ってくださった。



「……この辺でお開きにしましょうか」



そう、リヴィア様の冷静な一言にその場が締まり馬車までお見送りされた私はその後王宮を後にしアイリーたちがいる家に帰った───。






ここまでの読了お疲れ様でした!

読んでくださり本当にありがたいかぎりです。「こういうキャラ好き!」「この展開アツかった!」などなど……、どんな感想でも大歓迎ですのでもしよければ一言だけでも構いません。気軽に感想やコメントしていただけると作者兼読者としても飛び上がるほど嬉しいです!!


それと強制ではないのですがよかったらブックマークや下の評価、いいねなど押していただくと助かります!無理にとは言わないのでご安心を……閲覧してくださることに意味がありますので気ままに見てくださると嬉しいです!これからもぜひよろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 もちさん、こんにちは。 「王子の"元"婚約者だった私。追放された先で楽しく冒険者をします! 第33話 王宮でのお茶会」拝読致しました。  ラヴィアの我がままを叶えるべく、クロエのみを強制召喚する…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。