第31話 平和な空間
カラン──と氷が溶ける音が部屋に響くなか、私はシオンさんから言われた言葉を頭で整理しシオンさんの瞳を見つめながら口を開いた。
「……要するに、リヴィア様がラヴィア様のために私と話せる機会があるかをギルドを通して相談してきた。ってことであってますよね?」
震える声で目の前のソファに座るシオンさんに聞くとコクリと頷き、その後何か確信めいた表情をしながら私に言った。
「安心しろクロエ。ラヴィア様はただクロエと純粋に話したいらしい、リヴィア様から手紙で通達も来たし貴族のマナーも押し付けることはないと仰ってたから大丈夫だ!」
シオンさんは私の不安を見抜きながらもそれを押し付けずに笑顔で言うから私の不安は薄れ、温かい気持ちが心に流れ込んでくる。私はその招待を受け入れ頷きながら思う。
……本当に、ゼフィール王国に来てよかった。
胸に刻むように私は心から感謝を告げるとシオンさんは優しい笑顔で頷いた。その時───、隣にいるゼファーとアイリーが同時に不満気な声でボソッとつぶやいた。
「なんでクロエだけ呼ばれるんだよ…」
「ボクもクロエといたいのに…」
その言葉に私は驚きで固まってしまう。…だって、今までそんなことを言うのはシルしかいなかったから。
そんな私とゼファー、アイリーを見たシオンさんは目を見開いた笑いながら二人告げた。
「今回は理由があるからクロエだけ招待されたんだ。私もその理由はわからないが、クロエが不利になることでは無いとリヴィア様が断言していたからそんな心配しなくても大丈夫だ!」
ニカッ─と笑うシオンさんにゼファーは呆れた顔をし、アイリーは目をキラキラさせながら頷いた。
「…てことだからクロエ、楽しんでこいよ!」
……そんなふうに言うのは恐らく、シオンさんくらいだと思う。普通王宮に行くのは楽しむとこではないのに笑
私は頬を緩ませ笑顔で了承すると、アイリーが私の腕を引っ張り目線はゼファーに向けながら言った。
「ゼファーも明日クロエに会えなくて寂しいでしょ?だからこの後一緒に話そ!!」
純粋な笑顔で言うアイリーにゼファーはなぜか顔を赤らめ、バツの悪そうな表情で言葉を失っていた。
……これは、図星ね。ふふ、そんなふうに思ってくれたゼファーが可愛らしいわ、……?可愛らしいってなんでそう思ったのかしら。
自分自身にモヤついていたけど、理由がわらかずにいたらアイリーが頬を膨らませながら私とゼファーの腕を引っ張り言った。
「早くしないと話せないのっ!!」
そんな可愛いことを言うアイリーに私とゼファーは気が緩みアイリーに引っ張られながらギルド室を後にした。
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