第21話 平和な時間に裏がある
すみません、前回と違って今回短いです…!
夜は明け、朝日が窓辺から差し込む光に私はゆっくりと目を覚まし、寝ぼけ眼で隣を見ると獣人の子がスヤスヤと丸く眠る横にゼファーも寝息をたてながら眠っていた。
……そっか、私あのまま寝てしまったのね。
私は昨日のことを思い出すと、心がなぜな軽くなると同時にじんわりと温まるのを感じ、そっと目を伏せながら手を胸にあてる。トクトク─と小刻みになる心音に温かい心。まるで陽だまりにいるような感覚になってしまう……
その時だった────。
むくりと起き上がった獣人の子は目を擦りながら私をじっ…と見たあと花が咲くような笑顔で私に抱きつき、大きな声で言った。
「ボクの神様、ボクを助けてくれてありがと!!」
にまあ─とした笑顔で告げるその子はぎゅーっと私を抱きしめる力を強めた。
……神様?この子は何を言ってるのだろう。
私の頭はハテナで埋め尽くされていた時、ゼファーが目を擦りながら起きた。そしてこの光景を見たゼファーは目を見開きながらもニヤっ─と口角を上げて私に言った。
「クロエ、さっそく懐かれてるな笑」
その瞬間──、獣人の子の耳がピクリと動き私から離れたと思いきや今度はゼファーに抱きつき私と同じことを言ってた。
……ゼファーも優しい笑顔でいるわ、よかった。
そんなふうに思っていた時──、
獣人の子が笑顔で私たちに名を告げた。
「ボクはアイリーって言うんだ!神様たちの名前はなに?」
倒れかけてた子だと思えないほど明るく、元気な笑顔で言われたため、私とゼファーはつられて優しい笑顔で答えるとにっこりした可愛らしい表情をしていた。
そんな平和な時間を過ごしていた時───。
伝令魔法が私たちの元に届き内容を聞くと『至急ジャスパーギルドへ』という短い言葉だけがその場に響き渡った。張り詰めた空気の中、私は口を開く。
「……これは恐らく、私の報告が届いてシオンさんも動き出したってことよね?私達も早く出発した方がいいわ」
「…そうだな」
ゼファーは頷くとすぐに準備に取り掛かったが、アイリーはぽけーっとした表情をしていた。
「アイリー、今から私たちが行く場所に一緒に着いてきてくれないかしら?大丈夫。怖いとこではないのよ」
私はアイリーの視線に合わせるとアイリーの耳が垂れ下がり、うるうるとした瞳で私を見たあと小声で言った。
「ボクも……、行っていいの…?」
その時。私は反射的にアイリーを抱きしめ『いいんだよ』と伝えると耳がピン─と上がり、さっきと明るい笑顔で頷き私をぎゅーっと抱きしめた。
……この子は守らなきゃ、きっとダメだ。
心の中でそう決意した私はその後アイリーに服を渡し、私も準備に取り掛かった後。私たちはジャスパーギルドを目指した。
★★★★★★
───冷たい風が吹きゆくなかに、ローブを纏わせ、空で観察しているものが一人いた。
「………ふはっ、見つけたわ」
そう心底嬉しそうな声で言いながら、そっと姿を消してしまったものは今は誰も知らない。
───その後晴れてた空は雲で覆い尽くされ、まるで何かが始まる前兆のようだった。
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