悲劇の死
異世界物は、初めて描きます。
至らない点もありますが、読んでいただけると嬉しいです。
1.悲劇の死
「オギャーオギャー」
おめでとうございます。皇女様です。
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本名:坂本悪魔
これは、私の本当の名前だ。
私は、望まれて生まれてきた訳では無い、父親はおらず、母親は、私を産んでから、こんな酷い名前をつけて、私を赤ちゃんポストに捨てた。
その後、私は養子縁組により何とか里親候補が見つかり今の優しい両親に引き取られた。
そして、前の名前が酷すぎたので、新しい両親に、鈴原愛という、愛情の籠った名前をつけてもらった。
そして、私は今まで20年本当に大切に育ててもらった。
だから、私は今の両親に感謝しきれない程、感謝している。
私がこの真実を知ったのは、その捨てた産みの母親が、成人式の日の夜、家に尋ねてきたからだ。
初めて見た母親は、痩せ細り、何とも言えないみすぼらしい顔をしていた。
「辞めてください、帰ってください、電話でも言いましたが、娘には、会わない約束ですよね。」
「だったら、お金を貸して下さい、いつか必ず返すので、お願いします。」
「それは、無理です。帰ってください。」
「どうしたのお母さん。」
「ダメ、なんでもないの、愛は上にいて」
「おーい、悪魔、久しぶり、私があなたの本当のお母さんよ」
「えっ?」
「どういうこと?」
そして、この日初めて私は、育ての親と血が繋がっていなかった事を知った。
どうして、母親が、尋ねてきたかって?
産みの母親が私と引き換えに、お金が欲しいとの事、単純にお金をせびりに来たのだ。
いや、自分で娘を捨てといて、お金をせびるとは、なんて図々しい。
私は、込み上げる怒りを抑えながら今までバイトで必死に貯めたお金を産みの母親に投げつけた。
「二度と私の目の前に現れないで」
産みの母親は、お金を受け取ると飛び上がり直ぐに出ていった。
この日、何故か大粒の涙が込み上げた、今まで泣いた事なんて殆どなかったのに、自分が捨てられた子だった事、望まれて産まれなかった事、育ての親と血が繋がっていなかった事、全てに怒りと悔しさが込み上げて声を出して沢山泣いた、そんな私を育ての親は優しく抱きしめてくれた。
その優しさにも、涙が溢れた。そして泣き止んだ頃、この日聞いた話は全て忘れようそう決心した。
そして、私は産みの母親にもう二度と会うことは無いそう思ってた。
その後、努力をして、6年制の国内トップの医大を卒業し、国で1番の大学病院に入った。
そこで私は普通の恋をした。
「結婚してください。」
「はい。喜んで」
そして、1ヶ月後、1年間付き合った同僚の医者と結婚することになった。
しかし、やっと本当の家族を作れると思った矢先、また、あの産みの母親が現れた、そして今度は、とても払いきれないほどの金銭をせびってきた。
「ねぇ!悪魔〜久しぶり。」
「何しに来たの?」
「ねぇ、もう1回お母さんの事助けてくれない?」
「どういう事?」
「お母さん、1億ぐらいの借金しちゃったの、悪魔は、あの名門の医大を卒業して、有名な大学病院で働いてるんでしょ、この位のお金はあるでしょ。」
「1億?そんなお金あるわけ…それにもうすぐ…」
「お願い!今回返さないとお母さん殺されちゃう」
「だから無理だって」
「なんて薄情な娘なの、せっかく産んであげたのに…産んでくれた恩を返しなさい。」
「お母さん、貴方は私を捨てたの、私を捨てた時からもう親でもなんでもない、だから、自分で何とかして、それに、私は1か月後結婚するの、もう一生会いにこないで。」
私は流石に無理と言い追い返した。
しかし、その数日後…
産みの母親の借金取りが家へ押し寄せてきた。
「鈴原愛さんですか?」
「はい、そうですが…」
「貴方の産みの母親が借金をしてたんですが、昨夜、夜逃げをしまして、仕方ないので、娘の貴方に返して頂きたい。」
「えっ、私はあの人とは、関係ありません。」
「血は繋がっているので…関係なくありませんよ、払えないのなら、この家の売れそうなものを持っていきますね。」
「やめてください、警察呼びますよ」
「それは、無理だと思います。私達の組織は、警察でも、手に負えないと思うので…痛い目に会いたくないのなら大人しくしてください、ほら入るぞ」
「不法侵入ですよ、やめてください。」
そして、取っ組み合いになり、そこで転んだ拍子に頭を打ち、享年25歳で命を落とした。
結婚式の、1か月前の出来事だった。
そして、私は薄れゆく意識の中で、今度生れ変わったら、次こそは愛されて幸せに生きてやる、そう思い、そこで息絶えた。
最後まで読ん出いただき誠にありがとうございます。
更新日は、決まっていませんが、続きも読んでいただけると嬉しいです。




