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2pair=4pair?  作者: 神名 信
93/132

第93話

 「そっか、華怜は東大コースだもんな、月、火、水、金か」

 「うん、まあ来週からは夏期講習だから、8月までは月曜から金曜まで毎日だけどね、そこはお兄ちゃんとお姉ちゃんも同じでしょ?」

 「そっか、夏期講習か・・・」

 「ああ、そうだったね、湊」

 「今週は土曜日に模試もあるし、試験終わっても、また勉強か」

 「私は、チアガールの恰好をして盛り上げていればいい?」

 「いや、華怜、そんなことはしなくていいぞ、華怜も勉強するんだ」

 「はーい、お兄ちゃん」

 「とりあえず、予備校まで歩こう」

 「うん、そうだね、湊」

 文央高校から池袋の予備校まで歩く、今日はもう雨も降らないだろう。

 快適な冷房が効いていた図書室にいたせいか、むっとした気温に汗が出てくる。

 左手を握っている華怜はそれほど汗をかいていないようだが、暑そうな顔をしている。

 青空の方を見ると汗もかいていないし、涼しそうな顔をしている。

 「青空、暑くない?」

 「うーん、ちょうどいいくらいかな?図書室は寒かったかも」

 「へー、そうなんだ?」

 「うん、まあ、上着を羽織るほどじゃなかったけど」

 「そんなものかー、華怜はどうだった?」

 「うーん、私は、丁度いいくらいだったかな、外は暑いよお」

 「だよなー、涼しくて過ごしやすかったような」

 話しているうちに池袋へ着いた。まずは何か食べようとなった。マクドナルド行こうということになり、いつものマクドナルドへ入る。

 「華怜、席取りよろしく」

 「はーい、私のきちんと買っておいてよ」

 「おう、任せておけ」

 青空と湊で注文して、トレイを持って2階へ上がる。

 窓際の良さそうな席を確保していてくれた。

 「華怜、でかしたぞ」

 「任せて、お兄ちゃん」

 「子どもみたいにはしゃがないの、二人とも」

 「えー」

 「えー」

 「こらこら、二人してあほの子みたいにならない」

 「だってなあ、華怜」

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