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2pair=4pair?  作者: 神名 信
87/132

第87話

 時間になると午前中と同じ配置になって勉強を再開する。

 BGMはピアノ曲がいいということになり、3時間くらいある長い動画を選曲して再生する。雨の音が混じる、静かな曲が流れる。

 とりあえず、5時まで3時間半と時間を決めた。

 湊はまずはカードをめくる。表、裏をじっくり眺める。ほとんど記憶の漏れはなさそうだ。月曜日試験範囲全てのカードを見終わるのに、最初は1時間くらいかかったが、2周目は45分くらいで見終わった。3週目、4週目と進むに連れて時間は短縮できている。

 調子がいい、3時間半はあっという間に過ぎてしまった。青空と華怜も同じように調子がいいみたいだ。

 5時になると、とりあえず1時間休憩しようということになった。

 「今日は俺がコンビニ行くよ、なにか欲しい物ある?」

 「お兄ちゃん優しい!そうしたら、ゼリー買ってきて、味はなんでもいいよ」

 「ほい、了解、青空は?」

 「うーん、そうしたら、サンドイッチ買ってきて、ハムのやつで」

 「分かった、買ってくるよ」


 湊はコンビニまで歩く。雨は既に止んでいるようだ。

 まずは、青空と華怜の注文から、と、かごに入れ、自分の分は少年漫画とサラダをかごに入れた。

 レジへ持っていき、現金で支払う。

 エコバッグの代わりにリュックを持ってきていたので、それに品物を入れる。

 曇り空ではあるが、雨は今日降りそうになかった。

 「おかえり、お兄ちゃん」

 「おう、ただいまー」

 「ありがとうね、湊」

 「どういたしまして」

 買ってきた物をそれぞれに分けて、テーブルの上で食べ始める。

 「お兄ちゃんは買い物のセンスあるよねー」

 「え?そうか」

 「うん、私が欲しい物、ほとんど100パーセントの確率で買ってくるよ」

 「そう言われると悪い気はしないな」

 「そう言われたら、そうかも、湊のチョイスはなかなかいいよね」

 「まあ、二人とも長い付き合いだし」

 「お兄ちゃん、読み終わったら、その漫画読ませてね」

 「ああ、いいよ、読ませてあげよう」

 「やった、ありがとうね、お兄ちゃん」

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