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2pair=4pair?  作者: 神名 信
86/132

第86話

 時計を見ると9時30分だった。

 「とりあえず、12時30分まで3時間やろう、月曜日は予備校あるし、火曜日の勉強も今日中にやろう」

 「はーい、湊」

 「了解だよ、お兄ちゃん」

 華怜はいつものようにベッドにダイビングして、横になって勉強を始めた。

 湊と青空はテーブルに向かい合って座る、定位置だ。

 朝のBGMは女性ボーカルのカバー曲をかける。優しい歌声が部屋の中に満ちていく。

 湊は火曜日の試験の分のカードを作るところから始めた。火曜日は2教科しかないので、カードも25枚くらいで収まった。

 既に22枚はできていたので、残り3枚を丁寧に作っていく。

 色を使い分けて書き上げていく。3枚作るのに1時間ほどかかった。

 このカードは今日の夜と明日やることにして、昨日仕上げた月曜日の試験範囲を見直していく。

 何回か見直すうちに、書き漏れている個所があり、教科書を見ながら書き足して行く。

 今日は、青空や華怜の方を見ることもなく集中してできていた。

 12時30分になった。休憩にしようとなり、お昼ご飯を食べに1階へ降りる。

 両親は出かけているらしく、食卓には3人分のお昼が用意されていた。

 青空が温めなおしてくれて3人で食べる。

 「パパとママはけっこう仲良しだよねえ」

 「あー、そう言えばそうだな、多分母さんがいい人だからじゃないかな?」

 「そうだね、お母さんはいい人だよね、湊はああいう人がいいの?」

 「どうかな?まあ、ああいう人はあまりいない感じがするな」

 「シスコンだけじゃなくて、マザコン?なの、湊」

 「え?いや、そんなことないよ、だ、大丈夫だ」

 「えー、ほんと?」

 「ほんとほんと!青空だけだよ」

 「怪しいんだから」

 「お兄ちゃんは、色んな人のいい所がちゃんとわかる人なんだよね」

 「あ、華怜いいこと言った、そう、それなんだよ」

 「そういうことにしておくよ、湊」

 「そろそろ上に上がろうか」

 「はーい」

 3人は湊の部屋に戻った。食後ですぐに集中できないということで、1時30分までは休憩ということになった。

 スマホで配信を観たり、動画を観たり、ファッションサイトを調べたりしていた。

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