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2pair=4pair?  作者: 神名 信
81/132

第81話

 「そういえば月曜日予備校あるのか、どうしようか?」

 「うーん、昼でテスト終わっちゃうから中途半端だね、湊」

 「そーだな、たまには学校の図書館で勉強してから行こうか?」

 「あ、うん、そうだね、それもありかも」

 「私はお兄ちゃんとお姉ちゃんにお任せ」

 「基本は図書館で、図書館が座るスペースなかったら、家に戻って来よう」

 「了解、湊」

 「あ、そういえばゲームして、負けたやつがコンビニまでパシリっていうのはどう?」

 「うーん、いいけど、湊ゲームうまいからなあ」

 「お兄ちゃんは、ほんとにうまいし、運もあるんだよねえ」

 「まあ、まあ、ちょっと検索してみるから、なんかゲームあるかなと、あ、この『怒るおばさん』っていうのいいんじゃない?完全に運ゲー」

 「うーん、16個のおばさんのうち、一つだけが外れなのね?」

 「そうそう、それを引いた奴がコンビニ行き!」

 「やってみようか、お兄ちゃん!」

 「そうだな、ちなみに、負けた人はアイス3つ買ってくること!」

 「よーし、やろうか、湊、だれからスタートする?」

 「俺からやるよ、次は青空でも華怜でも決めておいて」

 「はーい、じゃあ二番目は私がやる」

 「華怜が二番か、私は三番目で」

 湊が右上角のおばさんをタップする。

 セーフだ。

 「よっしゃあ!」

 華怜が左下角のおばさんをタップする。

 セーフだ。

 「緊張したよお」

 青空が中央右下のおばさんをタップする。

 セーフだ。

 「なんか、嫌な汗かいたわ」

 そのまま順番に9番目まで引いても決着がつかない。

 10番目は湊の番だ、さすがに外れを引く確率が上がっている。慎重に選ぶ。

 セーフだ。

 11番目は華怜だった。スマホをひっくり返したり、横から見たりしている。

 「何を見ているんだ、華怜?」

 「いや、外れかどうか見えるかなって」

 「それは見えないだろ、普通に」

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