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2pair=4pair?  作者: 神名 信
8/132

第8話

 「キスの仕方も似ているかもよ?」

 「華怜、だーめ」

 「はーい、お姉ちゃんが帰ったらお兄ちゃんにしてもらうからいいもん」

 「今日は泊まって行こうかなー」

 「お泊り、していきなよー!」

 「うーん、私がこっちにいるとおにいが寂しがるかなって」

 「海汰うたちゃんかあ、海汰ちゃんはあまり家に来ないよね」

 「なんとなく、誰に対しても遠慮しているところあると思う、おにいは」

 「んーそうなのかも?」話しながらも2人は体のボディーソープを泡立てていく。

 「おにいが帰ってきた時にさ、おかえりって言ってあげたいんだよね、もちろん、湊とも華怜とも一緒にいたいのだけど、おにいは一人だから」

 「そっかそっか、海汰ちゃんは優しい妹を持ったんだなー」

 「そう言いながら、私が帰ったら湊を独占できると思っているでしょ?」

 「はは、ばれているか」

 「華怜の考えそうなことだよ」

 2人はバスタブに一緒に入る。2人で入っても体があたらないくらいには広い。

 「ねえ、もしお姉ちゃんがお兄ちゃんと結婚して、私が海汰ちゃんと結婚したら、義理の妹になるのかな?義理の姉になるのかな?」

 「華怜は難しいこと考えるのね、多分、私がお姉ちゃんなことには変わりないのかもね」

 「そっかー、海汰ちゃんのお嫁さんだから、私がお姉ちゃんのお姉ちゃんになるのかと思ったよ」

 「華怜は華怜だよ、どうなっても」なんとなく、華怜の頭をぽんぽんしてあげた。

 「うん」


 2人はようやく、お風呂から出て、またキャミソールに着替える。湊は小休憩のつもりか、スマホの動画サイトを観ていた。

 「遅いよー、水難救助に行こうかと思うくらい時間たったぞ」

 「ごめん、ごめん、湊」

 「お兄ちゃんも一緒に入ればよかったのに」

 「まあ、俺もそれが一番なのだけど」

 「ばかなこと言ってないで勉強再開しよ、私は12時になったら帰ります」

 「え、帰っちゃうの?」

 「帰りますよ、シンデレラなので」

 「そっかぁ、ちょっと残念」

 「お兄ちゃん、私がいるから、ね」



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