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2pair=4pair?  作者: 神名 信
79/132

第79話

 試験勉強が明日もあるとなると、大分余裕が出てきた。華怜の勉強もちらちらと見る。去年やっていたところだと懐かしくなる。

 「何?お兄ちゃん」

 「あ、いや懐かしいなって」

 「そっかそっか」

 「邪魔しちゃったか、ごめんな」

 「ううん、いいよお、月曜日の分はもう終わっちゃっているから」

 「もしかして、青空も終わっている?」

 「うんー月曜日のやつは終わっちゃった」

 「あ、そっか・・・どうしよう」

 「んー、火曜日のやつもほぼ終わっているよねえ、湊」

 「だなー、月曜日帰ってからやれるし」

 「でも、遊びに行くのもね」

 「勉強再開してまだ2時間か・・・」

 「うーん、でも、今日、明日はやったほうがいいよね、1点でも加点できるように」

 「そうだな、青空」

 「じゃあ、予定通りに8時まではやろう」

 「はーい、湊」

 「了解だよ、お兄ちゃん」

 3人は再度勉強に集中する。

 女性のカバー曲がBGMで流れる。3人とも、もうあまりシャーペンで何かを書くというよりは、今まで作った資料などを見返している。華怜はそもそもシャーペンをほとんど持たないが。

 湊は途中、トイレに立った。少し、空が暗くなってきている。時間を見ると7時半だった。あと30分かあと大きく伸びをする。

 部屋に戻ると青空と視線が合う。好きだよ、とサインを送ると、「私も」というような反応がある。湊は顔がにやける。

 ラスト30分と気合を入れて勉強する。やってみると、少し曖昧に記憶していたところも出てくる。

 そして、ようやく、8時になった。湊が何も言わなくても二人とも教科書を閉じる。

 「終わったなー」

 「うん、とりあえずはね、湊」

 「なんか、疲れたよお兄ちゃん」

 「とりあえず、先にシャワー浴びてくる」

 「はーい、いってらっしゃい、湊」

 「いってらっしゃい、お兄ちゃん」

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