第73話
「華怜、なにを犬みたいなことしているんだ」
「んーいい匂いだから」
「そんなことしてないで、青空とお風呂行ってこい」
「はーい、お姉ちゃん行こう」
「うん、行こう、華怜」
「行ってらっしゃい」
二人がお風呂へ行っている間少し片づけをして、勉強を軽くする。スマホを確認したが、特にこれと言った着信もない。
1時間ほどすると二人が上がってきた。二人ともパジャマに着替えている。
「おかえり」
「ただいま、湊」
「ただいまだよ、お兄ちゃん」
「今日は何時まで勉強する?」
「どうしようか?多分みんな火曜日の分はほとんど終わったよね?」
「華怜は?」
「だいぶ終わっているー」
「じゃあ、とりあえず1時間だけやろうか」
「うん、そうしよう湊」
「了解だよ、お兄ちゃん」
華怜はベッドにバサっと飛んで、勉強を始めた。
湊と青空はテーブルで勉強を進める。
それぞれほとんど終わっているので、確認をしているような感じだ。
集中して勉強するとすぐに1時間経過した。
「とりあえず、終わりにするか?」
「あ、うん、もういいよ、湊」
「終わったよー、お兄ちゃん」
「まだ10時かあ、青空は何時に帰る?」
「うーん、12時くらいかなあ」
「えー?泊まっていけばいいのに?」
「おにいが帰ってくるし」
「そっかあ、海汰ちゃんかあ」
「2時間かあ、自由時間にするかー」
「うん、そうだね、ちょっと爪の手入れとか」
「女子は色々やっているんだなー」
「そうなんだよね、お姉ちゃん」
「そうだよね、華怜」




