第69話
話している間に冨永家へ着いた。
青空と華怜は着替えに、一回部屋に戻る。湊はいつものTシャツに短パンと言った姿になる。部屋が少し散らかっているので、掃除機をかけたり、整理したりする。
そのうちに、青空が入ってきた。七分袖のTシャツにショートパンツだった。いつもながらに美少女だなと見つめる。
「なに?湊」
「いや、美少女だなって」
「そう?ありがとう」
すぐに、華怜も入ってきた。黒のTシャツに超ミニのスカートだった。
「華怜、さすがに短くないか?」
「ん?部屋でしか着ないよ、これ」
「あ、うん、まあそれならいいか」
「お兄ちゃんよくじょうした?」
「してないよ、なにを言っているんだか」
「二人とも、兄妹で変態してないで、ご飯食べよう」
「あ、そうだね、お弁当食べよう」
「うんうん、そうだよ、お兄ちゃん」
3人はお弁当を食べ始める。お茶は華怜が持ってきてくれていた。
華怜の超ミニスカートが気になって、つい目が行ってしまう。いかんいかんと目線を戻す。女子からはうらやまれそうな、細くて長い脚がスカートから出ている。
お弁当を食べ終わると勉強の作戦会議に入る。
「今日と土日あるから、月曜日だけじゃなくて、最終日の火曜日までの勉強も終わらせちゃおう」
「うん、そうだね、湊」
「今日、火曜日の試験勉強をして、土日は月曜日の勉強、月曜帰って来てから火曜日の勉強っていうスケジュールでいいんじゃないかな?」
「いいと思うよ」
「私もそれでいいと思うよ、お兄ちゃん」
「それじゃあ、今1時30分だから、2時から勉強始めよう」
「オッケー、じゃあ、火曜日の勉強道具持ってくるよ、湊」
「はーい、行ってらっしゃい」
一旦青空が柳瀬家に戻る。
「私はもう持ってきているから大丈夫なのだ」
「ああ、華怜は準備がいいな」
「二人っきりだね、お兄ちゃん」
「ばーか」




