第66話
「湊、大好きなんだからね、」
「ああ、」青空のキャミソールに包まれた体を上から優しくなでていく。
そのまま、30分二人は互いの存在を確かめ合った。最後にキスをして別れる。
「明日、頑張ろう、青空」
「うん、おやすみなさい」
「おやすみ」青空を見送って自分の部屋に戻る。
「お姉ちゃんの匂いがするよ」戻るとすぐに言われた。
「え?そうか?」
「うん、私その匂い好きだけど」
「頭だけじゃなくて嗅覚もいいのか、華怜」
「別に犬じゃないよ?」
「そーかあ?だんだん人間離れしてきているような」
「そんなことないよ」
「まあ、そういうことにしておくか」
「ん、お兄ちゃんこっち来てよ」ベッドの中から華怜が湊を呼ぶ。
「ああ、今日は早く寝よう」
「ね、」
「ああ」華怜のくちびるに軽くキスをする。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
7月17日の金曜日は久しぶりに晴れだった。
「おはよう、お兄ちゃん」そう言ってキスをする華怜。
「ん、なんだ、早いな、華怜」
「今日は元気なんだよ、なんかね」
「そ、そうか」
華怜はキャミソールを脱ぎだす。きれいな胸が湊の目に入る。
「お兄ちゃん、こうしたら大きく見えるかな?」両手で胸を盛っている。
「そんなことしなくても、十分大きいだろ」
「そうかな?好きな人にもんでもらったら大きくなるって」
「そんなウソ情報どこから仕入れているんだ」
「うそかどうか、お兄ちゃんがもんでみてよ」
「そんなことはしません」
「えー、まあ、いつかね」
「いつかもない、っていうか、早く着替えて来い」




