第61話
青空を家の前まで送る。
青空が湊のTシャツの端を少しつまんで、行かないでアピールをする。
「かわいいな、青空」そう言って、青空のくちびるを奪う。
「ん、湊」青空も湊に合わせて、くちびると舌を動かす。
「何時間か寝たら、すぐ会えるだろ?」
「ん、大好きだよ、湊」
「ああ、大好きだ、青空」
玄関に消える青空を見送る。青空の部屋の電気が点いたのを確認してから部屋に戻る。
「おかえり、お兄ちゃん」
「ああ、ただいま」ベッドに入る二人。
「ね、ちゅう」
「ああ、」軽くキスをしてあげる。
「今日は疲れたよ、お兄ちゃん」
「ああ、俺もだ、明日あるからな、寝坊するなよ」
「はーい、おやすみなさい」湊にぎゅっと抱き着く。
「おやすみ」
7月16日木曜日は曇り空だった。
目覚ましの音に目が覚める湊。華怜も起きたらしい。
「ねえ、お兄ちゃん」
「ん、ああ」軽いキスをしてあげる。
「でぃーぷキスでもいいんだよ?」
「ばーか」
華怜はパジャマを脱ぎ始める。体の線は細いのにDカップくらいありそうな胸が露わになる、絵画になりそうなほど綺麗だ。
「私の体えろいの?」
「まあ、えろいと思うよ」
「触ってみたい?」
「何を言っているんだか、早く制服に着替えて来い」
「はーい、お兄ちゃん」
華怜が出て行くと、同時に青空が入ってくる。制服姿の青空もかわいい。
「おはよう、湊」
「おはよ。青空」
「今日はテスト初日だねー」
「まあ、午前中で終わるからな、ボーナスステージだ」




