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2pair=4pair?  作者: 神名 信
59/132

第59話

 「華怜、大丈夫みたいね」

 「ああ、なんとか、かな」

 3人で食卓を囲む。今日はごはんと納豆、鮭の塩焼きだった。3人とも完食し、食器はいつものように華怜が洗ってくれた。

 誰もいない家に行ってきますと言って高校まで歩き始める。

 傘をさしているので、少し歩きにくい。

 華怜は器用に湊にくっついて歩く。なにか、いつもよりもべたべたしている感じがある。雷の後遺症だろうか。

 学校に着くと華怜がクラスに入るのを見送ってから、湊と青空は自分たちのクラスへ行く。クラスメート達と挨拶を交わしながら、最前列の机へ。

 テスト前日ということもあって、授業が始まる前から勉強しているクラスメートも多い。湊と青空もそれぞれテスト勉強を始める。

 午前中の授業は2時間目と4時間目が自習で、時間が早く感じられた。

 お昼にまた3人で食堂に集まる。

 「明日からだね、お兄ちゃん」

 「ああ、明日からだな」

 「今回はお兄ちゃん頑張っているよね」

 「そうかな?まあいつもより、少しね」

 会話もすぐに切り上げ、明日のために勉強を始める3人。今日も予備校があるので、夜は勉強時間が限られていた。

 午後の授業も、既に試験範囲外のため、先生の言葉は聞かずに明日の試験勉強を黙々とこなしていく。

 終業のチャイムが鳴り、3人で下駄箱のところに集まった。雨が降っているので予備校まで電車で行こうということになり、JR大塚駅まで歩く。朝から降っている雨は少し勢いを増しているようだ。

 雨独特の匂いが立ち込める。大塚駅近くには東京さくらトラムという路面電車が走っているが、遠くから走ってくると雨で少し輪郭がぼけてみえる。

 3人はまだ混雑が始まっていない駅のホームに着く。

 話す間もなく、山手線はホームに到着した。ほぼ中央の車両に乗り込む。

 湊はなんとなく、華怜の顔を見る。美少女だよな、やっぱりと思う。華怜も気づいたのか、湊のほうを見る。視線が合っているのが恥ずかしくて、湊は目線を外す。

 池袋駅でホームから降りる。

 「なに?お兄ちゃん?」

 「いや、なんでもないよ」

 とりあえずはご飯ということで、3人はマクドナルドへ入って行った。

 華怜は席取りに行かせて、湊と青空で注文をする。

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