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2pair=4pair?  作者: 神名 信
57/132

第57話

 ドーンという音が聞こえる。かなり大きな音だ。近くに雷が落ちたらしく、一瞬停電する。

 それまで、ベッドにいたはずの華怜が湊の横に来ている。雷は苦手だ。青空も不安そうに外を見ている。

「大丈夫だよ、な」そう言って華怜の頭をなでてあげる。

 華怜が怯えているので、15分くらい勉強は中断した。雷が遠ざかったのを認識したのか、華怜はだんだんと落ち着きを取り戻す。

 時間は夜中の1時半だ。

 そこから、また30分勉強して解散となる。

 「青空、送っていくよ」

 「あ、うん、ありがとう」

 「お兄ちゃん、なるべく早く帰って来てね」華怜はまだ動揺しているようだ。

 「ああ、分かった」

 

 雷の後だったが、雨はだいぶ小降りになっていた。湊と青空は柳瀬家の玄関先に移動していた。

 「青空」そう言って青空のくちびるに濃厚なキスをする。

 「湊」湊のキスを受け入れて、それに応じる青空。

 「今日は、早く帰らないと」

 「あ、うん、そっか」

 「大好きだよ、青空」

 「ん、私も、大好きだよ、湊」

 「じゃあ、また、明日だね」

 「うん、湊、また明日」

 「おやすみ」

 「おやすみなさい」

 湊は青空の部屋に灯りがつくまで玄関先にいて、それを見届けてから部屋に戻った。


 「お兄ちゃん、遅い」

 「あ、ごめん、早めに切り上げたつもりだったんだけど」

 「私が雷苦手なの知っているでしょ」

 「ああ、ごめんな」

 「こっち来て」

 湊は華怜が寝ているベッドに入る。

 華怜が湊に抱き着いてくるが、体が小刻みに震えている。

 「大丈夫だよ、華怜」

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