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2pair=4pair?  作者: 神名 信
54/132

第54話

 高校に着くと1-Aに華怜を見送ってから2年のクラスへ入って行く。クラスメートたちと挨拶をしながら最前列に着く二人。

 席に着くと15分くらい時間があるからと漢字を覚え始める。

 少しすると午前中の授業が始まった。

 黙々とノートを取り始める二人。

 みなとはなんとなく隣の青空そらを見た。

 きれいな顔をしている。100パーセント美少女だよなと納得する。

 なによ?という感じで青空が見つめ返す。湊はウインクをしてごまかす。

 少し脱線しちゃったかと、また授業に集中する二人。

 午前中は少しだけ集中力を欠いたまま、授業は終わってしまった。


 お昼の時間はまた食堂に3人で集まる。

 「ちょっと、湊がこっち見るから集中できなかったでしょ」

 「あ、うん、なんか美少女だなって」

 「あー、ありがと」

 「お兄ちゃんたち、なにを新婚カップルみたいな話をしているのだ?」

 「あー、うん、まあ」

 「だって、湊が」

 「お姉ちゃんは、私からみても美少女だから、間違いないよ」

 「兄妹で、何を褒めているんだか、もう14年くらいの付き合いでしょ?」

 「たしかに、そうなるか、青空」

 「うん、そうなるよ、湊」

 「なんか、色んなことがあったね」

 「そうだねー、3人で変なおじさんに追いかけられたりとか?」

 「青空、よく覚えていたな、あれねー」

 「あれ、怖かったよ、お兄ちゃん、私まだトラウマなんだけど・・・」

 「ああ、あれはやばかった、ほんとに」

 「って、そろそろ時間だよ、二人とも、戻ろう」

 「ああ、そうだな、青空、華怜かれんも終わったら下駄箱の所な」

 「うん、またあとでね」

 

 午後の授業は、青空のほうを見ないようにしようと決めた。ただ、そう決めれば決める程、隣が気になってしまう。横目で見るが、青空は真面目にノートを取っている。

 なんか、今日は俺おかしいのかな、そう思いながらノートを取る。ノートに「青空」と書いてみる。

 いつの間にか、横から手が伸びてその横に「湊」と書いてくれた。

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