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2pair=4pair?  作者: 神名 信
48/132

第48話

 テストが木曜日からということで、授業中試験範囲が発表されていった。

 湊と青空はカリカリとノートを取っていく。

 今回は学年順位一桁を狙うということで、二人とも気合が入っていた。

 午前中の授業は順調に終わり、お昼の時間になった。3人で食堂に集まる。

 「華怜、だいぶ復活したみたいだな」

 「そうかな?お兄ちゃん、いつもこんな感じだよ」

 「夏休みはおにいと4人で遊びに行こうよ」

 「そうだね、お姉ちゃん、試験終わったらどこか行こう」

 「今日は予備校かあ、一日長いなー」

 「そういえば、予備校の方も、来週あたり模擬試験があるんじゃないっけ?湊」

 「あ、そういえば、そうかあ、たしか土曜日か?」

 「うんうん、たしかそうだよ」

 「えー、そうしたら私一人になっちゃうの?」

 「模擬試験はたしか午後2時くらいまでだから、おとなしく待っていろよ、華怜」

 「はーい、おとなしくしています」

 「この前の模試、たしか俺と青空偏差値同じだったよな」

 「そうだったよね、珍しいというか、いつも同じくらいだけどね」

 「模試のほうも偏差値67くらいまで上げたいな、青空」

 「うーん、そうだねえ」

 「あ、私の偏差値・・・」と言ったところで湊が遮った。

 「華怜の偏差値はいい、俺たち庶民が悲しくなるから」

 「えーそうかな」

 「そうです」

 「とにかく、もう午後の授業だ、また、放課後、下駄箱の所でな」

 「はーい」


 午後の授業も湊と青空は集中して聞いていた。

 5時間目、現代文の先生が面白い先生でたまに冗談を飛ばす。教室の中に笑いが起こる。おやじギャグだ。

 青空のツボに入ったらしく、話が終わっても、まだ笑いがこみあげているようだ。隣でクスクス笑う青空がかわいい。

 7時間目まで順調に終わり、1階の下駄箱の所で3人は合流する。

 「これから予備校かあ、一週間が始まったって感じだな」

 「そうね、湊、月曜日は、もりだくさんだよね」

 少し雨が激しく降り出したこともあり、3人は電車で池袋へ行くことにした。

 高校のあるJR大塚駅からJR池袋駅へは、山手線で一駅だ。

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