第46話
「湊、最後まではだめだからね、わたしあれだから」
「あ、うん、そうだったよね」
青空のパジャマをめくりあげて、女の子らしいラインのある体を触っていく。上から順番に。青空は感じる部分で声を上げるが、隣に華怜がいることを思ってか、かなり押し殺している。
湊と青空はそのまま、夜中の2時までお互いの体を感じ合った。
7月13日の月曜日は曇りだった、少し雨がぱらついているらしい。
朝早く、青空は着替えとシャワーを浴びに柳瀬家へ戻った。湊もシャワーを浴びたくて、下に降りる。
シャワーを浴びて自室に戻る前に隣の華怜の部屋をのぞいてみる。
「華怜?」
どうやら、華怜はベッドで熟睡していたらしい、声に少しだけ反応する。
「起きろ、朝だぞ」ほほをつんつんする。
「ん、お兄ちゃん?」
「おはよう」
「おはよ、ねえ、キスして」
「あ、ああ」華怜のくちびるに軽くキスをする。
「おはよう、お兄ちゃん」
「ああ、着替えたら部屋に来な」
「はい、ねえ」
「ん?なんだ?」
「お姉ちゃんと、最後までしたの?」
「んー」
「してないの?」
「かな?」
「そっか」華怜は少しにっこりとして着替え始めた。
「じゃあ、後でな」
部屋に戻ると制服姿の青空が戻って来ていた。
「ただいま、だよ、湊」
「おかえり、青空」
「華怜は大丈夫だった?」
「ああ、多分、問題ないかな」
「そっか、良かった」
湊も急いで制服に着替えて、華怜を待つ。




