第40話
「ここのランチはかなり美味しいらしいよ、口コミでさ」
「そうなんだ、海汰ちゃんはそういうの外さないよね」
「多分、大丈夫だと思う、この前のチーズフォンデュの店も良かっただろ?」
「うんうん、美味しかったよー」
「今頃青空ちゃんと湊もうまくやっているかな?」
「あーあの二人かあ、まああの二人は、多分うまくいっているよ」華怜は少し心が苦しかった。
海汰と華怜を送り出した後、二人きりになった。
「二人だけってかなり久しぶりじゃない?青空」
「だよね、いつ以来だったかな?」
「ね、こっちに来なよ」湊はベッドに誘導する。
「うん」
BGMも女の子の洋楽を選曲して流している。
「ねえ、湊」二人でベッドに横になりながら、青空が声をかける。
「ん?なんだ?」
「ううん、なんでもない」言って湊の胸に顔をうずめる。思ったよりも筋肉質だ。
「かわいいな」青空の髪の毛をなでる。
青空のあごに手をあてて、上を向かせると、そのままキスをする。青空もそれに応じて舌をからませてくる、ブラウスの下から手を入れて体をくすぐる。青空の体もそれを敏感に感じている。それがかわいくて、さらに触っていく。
「ねえ、湊」
「ん?」
「大好き、だよ」
「ああ、俺も大好きだ」
「湊、華怜のことも好きなんでしょ?」
「あ・・ああ、そうかな」
「でも、いいんだ、湊と華怜って多分、絶対に離れることないと思う、おにいがいても」
「そうかな?」
「そうだよ、見ていれば分かる、でもさ、それでもいいんだ、独占できなくても、それでも湊は私のものだから」
「あ、ああ、なんかごめん・・」
「あやまらなくていいの」青空のほうから湊にキスをする。二人の舌が激しく相手を求めて動く。青空の両手が湊の体を思い切り抱きしめる。
「湊は私のものだから」




