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2pair=4pair?  作者: 神名 信
35/132

第35話

 湊が悶々としていると、二人がお風呂から上がってきた。いつにも増していい匂いが漂う。

 「ただいま、お兄ちゃん」

 「ああ、おかえり」

 「湊、珍しく掃除してくれていたんだ、ありがとう」

 「ああ、ちょっと気分転換にな」

 「どうせ、お兄ちゃんのことだから、明日はこの家お姉ちゃんと二人っきりだって思ったんでしょ?」

 「違うよ、華怜こそ、明日は海汰兄ちゃんと二人っきりじゃん」

 「うん、まあ、ね」

 「どうした?華怜」

 「ううん、なんでもないよ」

 「そっか、まあ海汰兄ちゃんは紳士だからなぁ」

 「そうだよ、おにいは紳士だから、どこかの湊とは違って」

 「え?でも、まあ海汰兄ちゃんと比べられるときついなあ。そろそろ12時だけど青空はどうする?」

 「うーん、今日は帰るよ、おにいも今日は帰ってくると思うし」

 「ああ、じゃあ送るよ」

 「お兄ちゃん、待っているからね、送りオオカミにならないようにね!」

 「分かった、行ってくる」


 冨永家を出て右に曲がるとそこには柳瀬家があった。

 「明日は二人っきりだね、湊」近所のことを考えて小さな声で囁く。

 「ああ、なんかすごく久しぶりな気がする」

 「うん、ねえ、キスしよ」

 「ああ」そう言って形のいい青空のくちびるに自分のくちびるを重ねる。

 「ん」青空のくびれている腰を力強く抱きしめる。

 「青空」青空も湊の腰に手をまわしぎゅっと抱きしめる。

 そのまま、15分、二人はキスをしながら、お互いの舌を絡ませ合う。

 「明日、ね、湊」青空はくちびるをほどく。

 「ああ、明日な、青空」

 湊は青空が家に入って、青空の部屋の電気が着くまで見守って、冨永家へと戻った。


 「お兄ちゃん、往復30秒のところ20分くらいかかっているよ?小学校の問題だったらばつだよ?」部屋に戻るとすぐに華怜が言ってきた。

 「小学生には分からないことしているからしょうがない」

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